かつてわたしは、中庸、普通と
自分を形容されるのが
とても嫌でした。
ファッション編集者時代
あるカメラマンに
言われました。
「るみちゃんってホント、フツーだね」
この意味は、わたしは他の編集者のように
ヨージやコムデギャルソンなど
とんがっていて個性的な服を着ていない
だから没個性的という意味だったと
解釈していました。
わたしの服装は主に、
お嬢様ルックというか
クリエイティブな編集者らしからぬ
ノリだったことを揶揄しての
コメントだったのです。
その雑誌の読者さまたちが着るような服を
勉強のためもあって
敢えて選んで着ていたことを
フツーと表現されたようでした。
今ならフツーと言われることに
全く抵抗はないし
却って悪目立ちしないよう
オーラを消すことも多く
メイクなどどんどん
薄くなっていく一方です。
20代の頃は肩に思いっきり
力が入っていて
身の丈以上に見せたい部分が
あったのでしょうね。
だから中庸、普通と言われて
がっくりしていました。笑笑
中庸とは、英語でいえば
Middle of the road
政治家には実はこれとても重要です。
中国語で中庸は
偏りのない状態であり、
いき過ぎず不足することもなく
程よい真ん中、 凡庸」 という
朱子の思想です。
けれど、
カメラマンに普通と言われたときは
自分はまるで可もなく不可も無く
これといった特徴がなく
没個性的と言われているようで
ぐさっときたのでしょうね。
でも、これを
陰にも陽にも偏らず
考え方や行動が中正であると考えると
案外難しいことに気づきます。
特に今のように
パレルチア＆イスラエル
ロシア＆ウクライナ
台湾＆中国など
敵か味方か、勝ちか負けか
世界中で紛争や戦争が続いていたり
隣国が一発触発の緊張を
漂わせていると
国としての立場として
安易に白黒しては
危険という状況になってきています。
こんな時だからこそ
Middle of the road
中庸でどちらにもブレないことが
求められるのでしょうね。
ここアメリカでも
次の大統領選が白熱してきていますが
安易に口を開くのも
憚られる状況になってきています。
こういう時は敢えて中庸、
いや凡庸でいい。
何かをジャッジしたり
忖度することもなく
それでいてどんな状況に
進んでも対応できるように
備えておきたいと思っています。
ファッション業界も昨今では
ハイエンドとローエンドの両極に集中して
中間層のブランドが
ぽっかり穴が空いたように
減ってきています。
中間層、例えば
ローエンド（ファストファッション）ほど
素材感にチャラさはなく、
かなり上質だけど
ハイエンドほど高くはない。
値段のわりにクオリティは良い！
そんな中間層のブランドが
どんどん見つけにくくなっています。
それでもRish NYでは
ハイエンドも知り尽くしているからこそ
その厳しい基準で選ぶ
中間層の服を目をちまなこに
探してくるようにしています。
特にアウターは「着る名刺」です。
素材感が上質であると
それだけであなたという
それを着ている人そのものまで
格上げしてくれる効果があります。
そのため選ぶのは、
１に素材、
２に素材、
３、４がなくて
５に素材。
Rish NYではレアな優秀中庸ブランドから
あり得ないお値段で
１点だけ在庫に残った商品を
ご奉仕しています！
ぜひ覗いてみてください。
こちら↓わたくしも清水買いした
トレンチ＆グースダウンのセットアップ。
パリッとした極上ギャバジントレンチと
Aラインに人がるグースダウンの超軽い
ダウンのセットアップ。
Mがございます。
別ブログで主にファッションのこと、プライベートなことなどを書いています。
