先日、夫の所用についてワシントンDC に行ってきました。
夫は家族で推して早くも8年になる
下院議員のセスくんや
もう一人、一度は落選したものの
見事に議席を獲得した
パットくんに会って
とてもいい会談ができたようです。
二人とも、応援してきた甲斐があったと嬉しくなる活躍ぶりなのです。
特にセスくんの達成には、話を聞いておば(あ)ちゃん(わたし)、ちょっと目頭が熱くなりました。
まあ、聞いてください。笑
ミッドタウンのレストランにお出かけした昨夜のディナーでは、いつものイスラエル&パレスティナ関連のことに加えて、セスくんとパットくんのことで話が盛り上がりました。
※共通点の少ない夫婦であるわたしたち。彼らを推すようになって、だんだん共通項が増えています。
まずセスくん。
このブログを長く読んでくださっている方は覚えていてくださっていると思います。
彼と知り合ったのは2009年。
あの天から二物も三物も与えられた男ネイトくんの結婚式でした。
目つきが鋭いちょっと近寄りがたい雰囲気の青年でした。
会場でも一人でいることが多かったように記憶しています。
けれど、一旦話し始めるとにっこり笑い、目がいきなる細くなる。
この文武両道の彼のことをネイトくんは
「すごい友だちがいるからぜひ紹介したい」
と、何度も言っていたのです。
ではそのセスくん、一体どう凄かったかというと。。。
いや〜とにかく凄い人でした。(答えになってない)
ハーバード大学で物理を専攻し最優秀賞を受賞して卒業したセスくん。
卒業後は、あることをして周囲をあっと驚かせました。
彼の凄さはここから始まりました。
就職先は引く手あまたなのに。。。
全て蹴ってマリーンに志願したのです。
「高校を出て軍に志願し、自分たちの国を守ってくれている若者がたくさんいる。
それなのに、僕はのうのうと自分のキャリアだけ考えていていいのか」
そう思ったそうなんです。
行ってくれるなと止める親を説き伏せて入隊。
そして半年後、あの911世界同時多発テロが起こります。
すぐにイラク戦争が勃発し、
彼はイラクの最前線に送られてしまうのです。
あの時のお母様のご心配は
いかばかりだったかと。
毎日もう二度と会えないと覚悟し
最初の年のクリスマスの日は
地域全体の家族がみんなで
窓辺にキャンドルを灯し
彼が無事に戻ってくるよう
祈ってくれたそうです。
4回も隊長としてイラクの最先端で戦い、
隊員たちの命を守り切って帰ってきたセスくん。
その間に米国のニュースに登場し、アメリカには伝えきれてないイラク事情を解説したり、イラク現地の市民たちと良好な関係を作りたくてアラビア語でラジオ放送を始めてみたり。
このあたりが普通の男とは違うんです。
ネイトくんの結婚式で会ったときは6年の任務を終えて、再びハーバード大学のケネディスクール(政治)とビジネススクール両方を3年で終わらせるプログラムに合格したところでした。
当時からタダものではないオーラとカリスマ性をムンムンに漂わせていたセスくん。
イラクでも、後にCIA長官になるペトレイウス総司令官の秘書という任務もまっとうし、戦地で兵士たちが軽んじられていることをワシントンにも訴えていました。
「近い将来、君が政治の道に進むならお手伝いしたい」
夫はそう彼にいい、それ以来夫婦揃っての推しが始まったのです。
彼は、2014年に見事マサチューセッツ州第6区より下院議員として当選、
以来、自分ばかりか、同じような米軍経験者たちを下院や上院に送りこむ活動も始め、前述のパットくんなどが当選を果たしています。
現在は軍事委員会のメンバーとしても活躍しているセスくん。
ただの強面の人じゃなく、こんな心温まる達成もしているんです。
みなさんはご存知でしょうか。
988 ナンバーのホットライン。
これは、自殺&危機的ライフラインと呼ばれ、24時間いつでもかけられるホットラインです。
セスくんはこれの開設に尽力したのです。
彼はイラク戦争の際、隊長として最前線に送り込まれたと書きました。
そんな経験のある彼だからわかるのです。
戦争から戻ってきた兵士たちが、戦地で見たこと、経験したことが脳裏を凌駕してしまい、平穏な日常生活に戻れず苦しんでいる現状を。
彼自身も同様に、戦地から戻ってまもない頃は、PTSD(心的外傷後ストレス障害) に苦しんだことがあると告白しています。
それは、同じ経験をしたことがない人には理解できない精神的苦痛です。
無事に戦地から戻ってきたものの、PTSDから抜けられず自らの命を断つ元兵士たちのいかに多いことか。
それが社会問題にまでなっています。
なんとかしなくては。
そう思ったセスくんは率先してこの988のホットライン開設に尽力したのです。
今では全米どこにでもあるこの番号。
このラインに電話をして、親身な話し相手を見つけ、一命を取り留める人がたくさんいる。
彼だからこそできたことです。
最初は、近づきがたい怖い人だと思ったセスくんでした。
けれど、彼のご自宅に夫婦でお招きを受け、奥さんのリズ自らが作るビーフブルギニオンをいただいた晩、彼がまだ1歳そこそこだったお嬢ちゃまを抱っこしたり話しかけたりする様子を目の当たりにして、彼の心の根っこの部分の優しさを見たと思いました。
本当に愛おしくて仕方がない大切なものを扱うようにお嬢さんに接するのです。
お料理の後、洗い物をするのも彼でした。
こんな優しさを持つセスくんなら、これからも信じて推してついていける!
そう思いました。
もう一人、一度はダメだったけれど、N Yから下院議員に当選したパット。
彼は今は主に地元のために尽くしています。
夫は彼と話していて、根っから温かいいい人だと言っていました。
さらには、ニュージャージー州で安定の活躍をしているマイキーシェレルさん。
彼女もセスくんたちの仲間です。
海軍兵学校卒業後、10年間軍ヘリコプターのパイロットとして活躍、それからロンドンスクールオブエコノミクスを卒業し、ジョージタウン大学で法律を学び弁護士に。
この経歴を聞くと、どんな男まさりなおなごじゃぁとなると思うんです。
ところが四人の子供がいる笑顔の美しい人懐っこい美人さん。
もしかしたらN J知事選に出馬するのではという説も。
こうして応援してきた、一時は命懸けで国に尽くした人たちが、再び低迷するアメリカを、いますぐは無理でも着々と良い方向に導いてくれる。
そう信じて今日も応援しています。
よろしければ過去記事もぜひ覗いてみてくださいませ。
「すごい人」のもとに集まる人たちのオーラもすごい。
いつもいろいろ勉強になります。
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