今週のニューヨークは、ファッションウィークが終わり、国連総会の週でした。
今、小さなマンハッタン島には世界中から要人が集まり、ミッドタウンの交通麻痺は頂点に達しています。
昨晩は大統領かどなたかが、アッパーイーストの要人を訪問したようで、うちの近所の道は、大きなトラックで閉鎖され、大勢の警官が警備をしていました。
この時期、間違ってタクシーやウーバーなどに乗ると、アップタウンにいるうちはいいんですが、ミッドタウンに近づくと、道が完璧に交通渋滞に陥り、動かなくなってしまいます。
ということで必然的に、利用する交通手段は、地下鉄です。
でも、地下鉄の駅も、パンデミックに慣れてしまった体には、かなり辛い激混み状態です。
しかも今週は、ファッションやアクセサリーのトレードショーも開催されていました。
コロナパンデミック中、仮設病院となった巨大なジャビッツコンベンションセンターが今は華やかな賑わいで、あんな最悪の事態を乗り越えてきたなんて、今となっては信じられないほどです。
一年中で一番、るみが殺気立つ月、それが9月です。😆
しかも今年は、円安が続伸していて、かつてない逆風を感じました。
日本に遊びに行くアメリカ人たちが
なんでも冗談みたいに安く感じる反面
ドルを日本円に換算するとなんでも
冗談みたいに高く感じます。
この均衡の悪さ、まだまだ続きそうですね。
さて、Rish NY/リッシュニューヨークを始めて14年。
その間、本当にたくさんの方がお客様になってくださいました。
そしてオンラインストアとはいえ、本当に血の通った温かい関係を築かせていただいています。
喜んでいただけるとそれが嬉しくてまた励みになるのです。
この場をもちまして心からお礼申し上げます。
一方で、みなさんにご紹介できる商品を作るメーカーやブランドとのお付き合いにおいても、いい関係を築けているなと感じます。
問題が山積みで、一つひとつの糸が複雑に絡まってしまい、どこから解決していっていいのかわからない。
ビジネスをしているとそんな時も必ず訪れるでしょう。
わかるのは、今が正念場なんだなということだけ。
そんな時なんです。
長くなったお付き合いのメーカーやブランドのデザイナー、オーナー、担当者の優しさや温かさが身に沁みるのは。
ファッション業界は、頂点に立つほんの 0.1%未満のハイブランドを除けば、小さなファミリービジネスや、女性がパートナーシップを組んで起業した会社が多い。
見ていると、一人で頑張っている会社より、信頼できるパートナーがいて支え合っている会社の方が存続率が高いように思います。
業界柄、浮き沈みも激しく、みんなどこかで明日は我が身と腹を括ってやっているところがあるのでしょうね。
本当に好きじゃなければできないビジネスです。
だからこそ、みんな大変な時は助け合う。
そんな温かさを感じました。
こういう時期は、気持ちがピリピリ張りつめているからでしょうか。
心の琴線に触れることがあると、なんだかね、嬉しくて涙腺まで脆くなったりして。
一方で、「ああ、大変だけど、やっぱりこの仕事をしていてよかった」と思うのです。
今夜は、娘と二人、久しぶりにディナーに行ってきました。
優しかったのは娘も同じです。
昼間、忙殺されてなかなか連絡が取れにくかったわたしに対し、今までの娘なら、「メール見て!」「電話に出て!」となったことでしょう。
ところが、「忙しい時にごめんね」とか「場所はダウンタウンだけど来るの大変じゃない?」
と言ってくれるのです。
ええ〜、あなたはわたしが知ってるあの娘ですか?
と、思わず冗談でツッコミそうになりました。
ディナーの時も、いろいろと話を聞いてくれるんです。
これまでなら、わたしが彼女の話を聞く側だったのに。
大人になったんだなぁと感慨深かったです。
食事の後は、彼女が高校時代好きだったアイスクリーム屋さんによって手をつないで娘のアパートまでお散歩しました。
「うちの子に生まれてきてくれてありがとう」
と、いうと
「世界1のお母さんでいてくれてありがとう」
と、ちょっと自分の耳を疑うようなことを言ってくれました。
年下の女ともだちみたいに付き合えるようになった娘。
今日はおかげさまで疲れもすっかり吹き飛びました。
別ブログでファッションのこと、プライベートなことなどを書いています。
ぜひ覗いてみてください!