思春期と更年期のせめぎ合い=あの頃しなくて良かったこと | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

ふと気がつくと娘は26歳。

 

早いものですね。

すでに家を出て一人暮らしを始めていても

たまに彼女の思春期&わたしの更年期のことが思い出されます。

 

ああ、あの時は毎日必死だったなと思います。

 

先のゴールを設定する心の余裕もなく

とにかくその日1日を無事過ごすことで精一杯。

 

 

 

 

 

イタリアの小さなリゾートでバケーション中。

今日からヨルダンに移動です。

 

 

 

子供はいくつになっても子供。

 

「うちの母は、もう50歳過ぎたわたしが出かける時、車に気をつけてね、といまだに本気で心配して言うの。子供は幾つになっても子供のままなのね」

こう感慨深く言ったお友だち。

 

 

実はかくいうわたしも、娘が26歳になっても、子供と一緒に喜んだり、笑ったり、心配したり、凹んだり、心がザワザワしたりしています。

 

だから友人のお母様のお気持ちはわかる気がします。

 

 

うちは一人娘なので、娘が「うざい」と思わないよう、かなり気をつかっているのですが、それでもたまに感じます。

 

 

娘の暗黙の了解の「この線から入っちゃいけないよ」を無意識に超えそうになり、ハッとすることが。。😂

 

 

例えば、先日彼女のアパートに遊びに行って、ベッドルームが散らかっていたので何気なく、物を拾ったり片付けたりしようとしたら、ピシャッと言われました。

 

「お願い。何もしなくていいから」

 

そうでした。彼女はもう26歳。

立派なプライバシーを持つ大人なのでした。

 

 

 

ところで、

 

アメリカでは「魔の14歳」という言葉があるそうです。

日本なら中学2年。

思春期真っ只中。

 

そのころが一番危ない時期なのでしょう。

 

うちの娘は真面目な優等生タイプに見られるのですが、思春期の頃は、寿命を削るほど心配した時期がありました。

 

今思い出しても当時パニック寸前で心臓がバクバクしたことがフラッシュバックします。

 

 

ものすごい勢いでお互いにブレていたと記憶しています。

大荒れの嵐の中で必死でした。

 

 

しかも子育ての場が、ニューヨークです。

ドラッグの心配も本気でしなくてはいけません。

 

「私立校の子ほどお金があるからドラッグへのアクセスが増える」

とニューヨークで生まれ育ったママ友に言われて震えました。

 

 

そのタイミングで、娘が親しかった男の子の友人が、亡くなるということがありました。

 

 

非合法ではなかったけれど、かなり危ないドラッグをお酒と混ぜて飲んだことが原因でした。

 

しかも彼は真面目な優等生だったんですよ。

かなり進学率のいい私立校で。。。

 

ご両親は共にドクターでした。

 

どうやら友人に誘われて、初めて、一度だけ手を出してしまったのです。

しかも軽い気持ちで。

 

どうやら不純物が混じっていて、アルコールとの同時摂取が致命傷となったと考えられています。

 

 

娘はお葬式に行くほど親しくなかったのですが、お葬式にいった子たちのショックたるや。。。

あんな悲しいこともなかったですね。

 

 

その時期、私は更年期ど真ん中。

 

思春期と更年期のぶつかり合い中、その事件が起こりどん底に突き落とされた気分でした。

 

絶対他人事とは言えません。

 

あの頃は親子でシートベルトなしでジェットコースターに乗るのと同じぐらい危険なアップ&ダウンを繰り返していたなと思います。

 

 

 

さて、今その頃を振り返って我ながら頑張ったなと思うことがあります。

当時はブレブレでしたが、一つだけ歯を食いしばって耐えました。笑

 

 

喉から手が出るほど知りたいことほど、聞かない。

 

彼女が話そうと思うまで待ちました。

もちろん、待っても待っても肩透かしで教えてもらえないこともたくさんありました。

 

 

また、簡単に「No」と言わない訓練をしました。

 

ここぞという時、どうしてもNo! と言わなくちゃいけない時、真剣に聞いてもらいたいから。

 

 

お小言でNoを連発し、麻痺させてしまうのを避けたかったのです。

 

 「ああまたダメだって言っている。いつものことだから」と思われるようになることだけは避けなくちゃと思ったのです。

 

 

でも、待っても話してくれないこともたくさんあって、それはうちに遊びに来たお友だちと仲良くして、さりげなく聞いたりしました。

 

でも、楽しいこと、嬉しかったことなど、核心に迫らない他愛のないことはたくさんシェアしました。

 

 

ところで、昨日SATCのAnd Just Like Thatの最新エピソードを見ていたらミランダが、自分の息子とシャーロットの娘がsexをしているのではと不安になるシーンがありました。

 

 

それをシャーロットに告げると彼女はこういうのです。

「わたしも娘たちの年齢の頃、親に内緒でたっくさんセックスしたわ。でも、致命的な悪いことは起こらなかった。だから大丈夫、子供のことで知らなくてそのまま過ぎた方がいいこともあるのよ」

というのです。

 

 

本当にその通りだなと思いました。

 

子供とはいえ、首に縄をつけて家に閉じ込め、自由を奪うことはできません。

 

 

行動のいちいちを報告してほしいと思った瞬間、子供を縛ることになります。

 

そんなことをすれば、余計口が固くなり、いざ本気のトラブルに巻き込まれた時も頼ってくれなくなるでしょう。

 

 

大丈夫。自由に泳がせても生き生き成長してちゃんと帰ってくるから。笑

(魚みたいな言い方ですが思春期の子供は魚みたいなものなのかも)

 

自分の頭できちんと考え、判断できるようになるでしょう。

 

 

 

 

気がついたら彼女も26歳。

 

もちろんいまだに心がザワザワすることもあります。

これはずっと続くのでしょうね。

 

 

わたしも、お友達のお母様のように、娘が50歳になっても

「車には気をつけるのよ」と言っているのかしら。

 

できればそれだけは避けたいと思います。

 

 

 

 

 

そういえば、別のお友だちが、

「わたし23歳ぐらいの時、本気で好きになった彼から振られたの。その時、母は何も詳細は聞かず黙って一緒に泣いてくれたの。びっくりする反面、とても嬉しかった」

と言っていました。

 

わたしも娘とそんな関係を築きたいと思いました。

 

 

 
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