12年ぶり家族全員で過ごせた日本への旅。
しかも夫の高校時代からの親友カップルも一緒に各地を回りました。
楽しすぎて、あのお方がらみの問題山積みのニューヨークに戻ってくるのは、正直、辛かったです。
こんなにも名残惜しかったのは初めてかもしれません。
「アメリカ人の嫁姑関係はあっさりしているはず」
同居する必要もなく、パートナーの親を「おかあさん」「おとうさん」と呼ぶ習慣もありません。
だからかなり気楽に考えていたんですよね。
愛する人を産んでくれた女性を好きになれないはずがない。
本気でそう信じていました。
でも、嫁姑関係は、たとえ韓ドラみたいに罵倒し合うことはなくても根っこの部分は同じ。
つまり、嫁姑どちらにとっても最愛の人を巡る感情の拮抗があるという点では世界共通。
結婚後間もなく遅ればせでそれを思い知らされました。笑笑
それでも今年の母の日は娘が来てランチを作ってくれて、とても嬉しい1日となりました。
ところが母の日の日曜日。
ちょっとしたハプニングがありました。
夫は義母を車で拾って義弟のアパートに向かいました。
兄弟二人で母の日を義弟のアパートでお祝いすることになったのです。
わたしは。。。
娘が母の日をお祝いしてくれると言ってくれたので、夫は一人で義弟のアパートに行きました。
あのお方にとっては、何よりも大事な実の息子二人が祝ってくれれば、そこに嫁がいる必要はないと判断したのです。
これまでもさんざん、存在しないものとして扱われてきたわけですし。
わたしはいないほうがいい。
今思い出せば「嫁は透明人間」扱いを受けた最初は娘がまだ小さかったあるクリスマスの日でした。
娘が生まれた時もいろいろと問題はありましたが、決定的になったのはその時でした。
韓ドラみたいに怒声を浴びせられるのも辛いでしょうが、どんなに礼を尽くしていても、「嫁は存在しない」路線で扱われ続けるのも辛いものがあります。
最終的には、こちらも存在しないかのように振る舞うのが、波風を立てない方法だと考えました。
ということで母の日は、夫だけ義母に会いに行ってもらい、わたしはうちに来てくれた娘と楽しい母娘の時間を過ごしました。
さらに娘の大学時代の友人もサプライズでわたしに会いに来てくれました。
彼女の実のお母様はアブダビに住んでいらっしゃり、わたしは大学時代から彼女のニューヨークの母親代わりだったのです。
わたし自身の母は5年以上前に亡くなっているので、母を思いながら、生まれてきてくれた娘とその友人に感謝しかない、本当に最高の母の日となりました。
さて、娘が帰った後、ドアマンから連絡が入りました。
「お届け物があります」と。
何かと思ったら、ものすごく大きなお花でした。
ドアマンが持って来てくれて
「Happy Mothere's Day」と言いながら渡してくれました。
だれがくれたのかしら。
なんと義母からでした。
えっ?
わたしに?
ハハハ、そんなはずはないですよね。
案の定、その立派な花には夫の名前だけが書かれていました。
添えられた小さなカードには
「Welcome Home, mom」
とだけ書かれていました。
お帰りなさい。母より
それはわたしにではなく、夫へのお花だったのです。
その日、夫もお花屋さんによって母親へのお花を選び、会いに行きました。
芍薬を買ったと言っていました。
しかし義母から届いた花は、彼が買ったお花の何倍も立派なお花です。
でも、お花はランダムに選ばれている感じでした。
なぜこのタイミングに夫にだけに、不必要に大きいとも感じられるお花を贈るのでしょう。
わたしたちが帰ってきた日に夫に「おかえりなさい」のお花を贈るならまだしも。
数日経った母の日に。。。
自分がお花を贈られる母の日にわざわざ、大きなお花を息子だけに送るって。。。
帰ってきたのはわたしも一緒ですが、どうやらわたしはいまだに透明人間のようです。
カードに一言、Rumiとつけ加えてくれたら。。。
たったそれだけでどんなにわたしの気持ちは救われたでしょう。
どんなに嬉しかったでしょう。
でも、もしこれまでの関係が良好であったなら、たとえわたしの名前がなくても、わたしの名前をつけ忘れただけねと素直に思ったことでしょう。
でもこれまでの透明人間扱いがあまりに長かったので、今回もわたしのことは眼中にないのだと思ってしまうのです。
やっぱりわたしは「存在しない」存在なんだ。
というか、存在してほしくない存在。
こうしてまた現実に引き戻された母の日でした。
と言いつつ、今後、彼女のために週に一度か二度、必要なものを買いに行く「おつかい」を果たすことになりそうです。
なるべく透明人間として目立たないように、このおつかい業務うまく果たせるといいのですが。
がんばりたいと思います!
るみ、ファイティン!
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ニューヨーク在住韓国人デザイナーのアクセサリーです。