結婚という生涯を賭けた相手選び。
夫婦は唯一、自分で選べる家族です。
でも、パッケージディールで付いてくる
義両親や義兄弟は選べません。
それでも、大丈夫。
愛する人の家族だからきっと全てがうまく行く。
そう信じていたんですよね。
それに日本の姑嫁関係と違って
アメリカではもっとあっさりしているはず。
長男と同居するのが当たり前
という文化的しきたりや習慣もありません。
「おかあさま」
と呼ぶ必要もなく、ファーストネームで呼ぶのが普通です。
それはイギリスの貴族社会を描いた「ダウントンアビー」でも同じです。
それでも義母は、嫁にファーストネームで呼ばれることになんとなく抵抗があったみたいです。
これまで息子たちのガールフレンドからは「ミセス・コモン」と呼ばれていたからです。
でも、彼女は私の母親じゃないし、ミセス・コモンでもおかしいし、というわけで結局長いあいだ、名前は極力呼ばないで済ませていました。
それでも、お姑さんは愛する人を生んでくれた人。
そんな大切な人を好きになれないはずがない。
ずっとマジでそう信じていたんです。
だから、気に入られたい。
わたしを好きになってほしい。
今思えばそんな気持ちがあって、最初はかぶれるものなら猫でも着ぐるみでもかぶって努力もしました。
好かれたい、その一心で頑張るんだけどことごとく通じない。
なぜだろう。
やっと最近になって謎が解けました。
嫁はできれば存在してほしくない存在。
しかも彼女は、上辺だけの体裁を整えることをしない人。
だから、ストレートに
存在しないも同然に扱っていたのです。
それがはっきりわかってからやっとベターな対策がわかりました。
ならばこちらも、いないも同然の「透明人間」としてふるまう。
よし、透明人間としてのお役目を果たそうではないか、
そう決めてから信じられないほど気が楽になりました。
自分らしく振る舞えるようになったからかなと思います。
お会いする機会は最小限に減らし
ご一緒する時間もできるだけ短く。
しかも席次ななるべく遠くに。
ただ、今年のクリスマスには
義母様にカシミアのセーターと
ユニクロのヒーテックの下着をプレゼントしました。
それは好かれたいからではなく
寒がりの彼女が風邪を引いたり
まだうようよしているコロナにかかったら
アメリカでは医療保険がないため
想定外の医療費がかかるからです。
それこそが夫たちが一番恐れていることだからです。
礼はきちんと尽くす。
彼女が100歳まで長生きなさることは
みんなが承知していますが、
寝たきりで長生きするのと
健康体で長生きする違いは大きいです。
せめて、つつがなく1日も長く
健康体で長生きしていただくために。
それは心優しい嫁だからというより
これ以上の災難が
降りかかってこないようにという
とっても自分勝手な願いなのです。
そんなふうにた透明人間も
臨機応変に顔を表すこともあります。
来週は、週末の家から
かつて娘が使っていたベッドとサイドテーブル
地下にあるソファをトラックで運びます。
やれやれです。
夫の腰痛が再発しないよう
業者さんに頼むよう今日彼と交渉しなくては。
まだまだ続きますが、頑張ります！
いつもお優しいコメント、本当に励みになっています。
ありがとうございます！！！
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