義母は、若い頃から男性にはとてもモテたようです。
積極的に自分からアプローチするタイプだったそうです。
夫の父親ともそのようにして結婚されました。
コメントでいただいたように、男性にとってはその美しさと知性と奔放さが魅力なのでしょう。
お料理が全然できなくても
家の中が放っておくと散らかっても
もっと言うと家事一切が不得手でも
バリバリのフェミニストでも
一度つかんだ男性の気持ちを
結婚した後もずっとずっと離さない方なのです。
それで思い出したのはあるクリスマスの日
真っ赤なコートにハイヒール
なんと網タイツを履いて登場されました。
ヒールの靴は80代になっても家の中でも履いてらっしゃいました。
網タイツはパートナーの好みを汲んで履いていたのです。
いつもお洋服の着こなしもシンプルながら素敵で、さりげなく流行もパートナーの意見も取り入れてらっしゃるのです。
こういうところ、わたしも見習わなくちゃと思った点です。
一方、女友だちはいないタイプ。
でも、それで寂しいというのはなさそうです。
あくまで男にフォーカスしてらっしゃるのでしょう。
その義母が90歳をすぎて、長年のパートナーとの関係を清算し、突然ニューヨークにやってきてしまいました。
そこですったもんだが始まりました。
ただ、嫁としてひそかに胸をなでおろしたのは、夫も同居は考えていないことです。
これが日本だったりすると、本音はともかく建前が優先されて、嫁が面倒をみるということになるかもしれません。
けれど、同居が無理だということは、娘を出産した1週間後から夫の強い希望で義母が泊まりに来た時はっきりわかりました。
慣れない赤子の世話で大変な私を助けてくれ、お料理をしたり、お家の中を整えたりしてくださるかと思っていたら。。。
お料理は一切なさらないし、夫は当時パンケーキぐらいしか作れないため、産後の辛い体をおしてすべて私が担当です。
二人とも放っておくと家の中がめちゃくちゃ散らかります。
オムツを替えてもらうと、後ろ前反対で、すぐに緩んで漏れてきてしまいます。
私は家事、慣れない育児を抱え、とうとうストレスで全身に蕁麻疹が出てしまい、彼女がいらっしゃる間は毎日泣いていました。
と、書くと今なら自分で笑えてきます。
プププ、わたしが泣いちゃうなんて。
ありえない! 笑笑笑
それからもいろいろあって。。。
5年前、実家の母が年末に亡くなり、家族の問題も噴出し、クリスマスにはへとへとに疲れ切ってニューヨークに戻った時、そこにいらした義母から、「大変だったわね。お疲れ様」という一言の言葉もなく、あたかも私はそこに存在しないかのように楽しそうに振舞っておられました。
その時、やっとわかったのです。
彼女の意識の中で、わたしは透明人間であること。
存在しない人間である。
そう考えると、これまでの彼女の不可解な行動がすべて理解できます。
クリスマスにうちにいらした時、わたしにだけはプレゼントがないことも、これですっかり謎が解けます。
義母のことでまだ泣いていた頃、夫や義弟がよってたかって
「るみ、本当にごめんね。母のことで辛い思いをさせて。でもね、これまで僕たちがつきあってきた女の子たちは一人残らず、るみ同様の目にあってきたんだよ」
というのを聞き、わたしだけがターゲットだったわけでないとわかりかなり楽になれました。
ただ、一緒に暮らすのは無理だし、できるだけ接触を最小限にし、透明人間らしく振る舞うのがベストだと経験から学んだのです。
義母は91歳。
ご本人は残された短い人生、好きに生きたいと思ってニューヨークにいらしたのです。
けれど、夫と私は100歳まで余裕で生きられると信じているんです。笑
もしかしたら私より長生きされるのではとすら思っています。
今現在、常服している薬はなし。
大きな手術もなし。
血圧、コレステロール、血糖値などすべて平常値。
杖やウォーカーなしで歩けます。
ただ、最近、少し物忘れが激しくなられましたが、アルツィハイマーではなく老人性のもの。
ということで、長丁場になりそうなので、無理はせず、礼は尽くす。
まだまだ医療保険のこと、カナダの税金問題など頭がいたい問題は山積みですが、一歩一歩、解決に向かっていきたいと思います!
これからも宇宙人(義母)と透明人間(わたし)の確執は続くと思います。
けれど、時々はこの場でガス抜きをしながら、なんとか乗り越えて行こうと思います!
みなさまからいただくコメントにヒントをいただいたり、発想の転換のきっかけをいただいたりして、心から感謝しています!
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