いよいよクリスマスが近づいてきましたね。
想定外のオミクロンの感染拡大で
ニューヨークのホリデームードは
少し水を差されたような感じです。
五番街の賑わいもイマイチという感じです。
ネタバレになってしまうのですが。
待望SATCの「just like that...」の中でMr.Bigが死んでしまうんですってね。
ペラトンというニューヨーカーの間でパンデミック中大人気だった自宅用トレッドミルで走っている時、心臓発作を起こすようです。
Mr.Bigも60代に突入している設定で
今回出演しないサマンサ以外は
50代の設定ですものね。
なんだか考えさせられてしまいました。
先日のパーティではやっと少人数ながら隣人と会うことができました。
メンバーはSATCの年代です。笑
特にパーティを主宰してくれたカップルはわたしたちと年齢ゾーンは同じです。
妻のアネットはブルックリンで生まれ育ち、大学も仕事もニューヨーク、ニューヨークが大好きなニューヨーカーです。
夫のジョーは、ニュージャージに子供の頃引っ越したジャージーボーイ。
二人が知り合ったばかりの頃、ジャージーボーイの彼にとってニューヨーカーの彼女はとても眩しかったという話になりました。
うちはわたしが夫より少し年上で、彼らは夫が妻より少し年上な分、歩んでいる人生ステージは先方が若干先を行っています。
ジョーはニューヨーク屈指の会計事務所のパートナーでした。
と言っても公認会計士ではなく弁護士です。
2年ほど前リタイアしました。
妻のアネットは、末期癌の患者さんをメインに心理面をサポートするカウンセラーでした。
彼女はジョーより1年早くリタイアし、今はボランティアで末期癌患者のサポートをしています。
今二人はパンデミックの合間を上手にぬって、ニューヨークを基地にし、世界中を旅行三昧悠々自適な生活を送っています。
今回のパーティではわたしたちより一歩先を進んでいる二人から、幸せな引退のプロセスについて、とてもありがたいアドバイスをもらいました。
ジョーの会社では定年60歳制があり、どんなに会社にとって有益で有能な社員もパートナーも、60歳になるとぱちっと会社を引退することになっています。
そのため、その引退に向けて会社から手厚いサポートがあるのだそうです。
アネット曰く、その年に引退するカップルが揃って一緒に、風光明媚な場所に3日間こもって引退のプロセスについてセミナーを受けたそうです。
最近引退を考え始めている夫は興味津々で、二人から話を聞いていました。
つい目と鼻のさきに、人生の少し先を行くカップルがいて、靴も履かずにピンポンとドアベルを鳴らして訪れ、サクッと行き来ができるのはなんとも便利です。
パンデミック中、彼らはずっとカントリーハウスの方に行っていて2年近く顔を見ることもなかったのでなおのこと再会は盛り上がりました。
まだまだ若い方も、税金や資産のことも含めて、パートナーと一度は膝を突き合わせてこんな話をしてみるのもいいかもしれませんね。
いくつぐらいで引退し、その後はどうするかなどね。
さて、引退と、悲しい言い方だけど終活に向けて彼らから聞いたことで特に心に残ったことをここに記しておきます。
・共働きなら二人同じタイミングで引退せず、時差を設けたほうがいい。
二人で同じタイミングで引退し、いきなり24時間顔を付き合わせるより、徐々に体制を整えていったほうがいいようです。一人ずつ慣らしていくというかね。
・最初の1年目はいきなり壮大な旅行のプランは立てないで、これまで通りの習慣を遂行する
最初は嬉しくてついつい大きな旅行のプランを立ててしまうかもしれません。でも、まずは引退後の、たっぷり時間がある毎日のスケジュールを構築することを先決するとスムーズに進むそうです。
・最初の1、2年で慌てて住むところをダウンサイズしたり、新たな住まいを購入せず、それまでと同じところに続けて住んでみる。
住むところまで一気に変えてしまうと後悔が先立つ可能性も高くなるということだそう。
1日の長時間を費やしてきた仕事から卒業するわけなので、せめてプライベート空間はそのまま同じである方が精神的にくつろげるというのが容易に想像がつきます。
・自分のお葬式を想像し、追悼のスピーチには自分についてどんなふうに語ってほしいかを考えながら生きる。
人生の大半を仕事一筋で、趣味もほとんどなく家族を省みる時間もなかった人生を送ってきた人でいいのか。それとも、仕事以外に豊かな趣味があり、チャリティ活動などコミュニティサービスにも貢献してきたのか。
まあ死んじゃったら自分ではその場面は見られないわけだけど、遺していく愛する人たちの胸の中にどんな人として刻まれたいか。
肉体は消滅しても、思い出は残り続けるわけですものね。
これはとても心に残るアドバイスでした。
このパーティでは、もう一人の隣人からも娘がらみでとてもインスパイアされ嬉しかったことがあります。
それについてはまたいつか!
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