今アメリカでも起業（start up) がすごいブームです。
特にZ世代は一旦一流企業に就職しても、２、３年でスタートアップ企業に転職したり、自分で会社を始めるケースが多いんです。
一流企業にいれば、お給料の面では問題ないのに。。。
スタートアップに行けば、激務はそれまで以上かもしれないし、お給料はそれまで以下かもしれない。
でも、本当に転職する若い人が多いんです。
自分のしたいことに賭けてみたいんでしょうね。
こういう世の中が動いているときは、自分という駒も動かして夢を追求していくのはいいことだと思います。
たとえ失敗しても。
それものちの人生の肥やしになるから。
ということで今、職種間移動はかなり激しいです。
が、一つこれだけは言えます。
もし、転職や起業にあたり、お金の面を一番重視しこだわってているなら、避けたほうがいい業界があります。
今日はそんなお話です。
モロッコで唯一のお土産といえばこれ。
買ったお店は、女性がオーナーで、他のお店みたいに、道を歩いているととっ捕まえられて、白熱した嘘っぽい「交渉」を展開しないでいいところが気に入りました。
本音の値段で最初から勝負してくれるので、潔い感じで、騙されてる感がなく、買うなら彼女のお店でと決めたのです。
夫が買い物嫌いなのでサクッと選ぶ必要があります。
ニューヨークに連れて帰ろうと決めたのは、決して高いわけじゃないけれど繊細そうな美しいグラスです。
これでミントティを飲んだらモロッコを思い出せそう。
想像をしたらどうしてもほしくなりました。
このグラスを連れて飛行機に乗ると伝えたら、
「大丈夫、大丈夫、絶対壊れないように包装するから」
そう言いながらオーナー女性が取り出して来たのは、なんと！新聞紙でした。
こんなふうに新聞紙にしっかり包んでくれました。
しかもテープで新聞紙を何重にもぐるぐる巻きにして、落としても割れない感じです。
その新聞紙も、ニューヨークに戻って来てみてよく見ると、アラビア語で書かれた文字が、なんともオーセンティック。
ついつい、新聞紙は捨てないでラミネートでもかけて取っておきたいほど。
ところがあまりにテープでしっかり包んであるため、中を開けるため新聞紙は泣く泣く切り刻みました。
お金を全くかけないで、昔ながらに実用的で、しかも一切プラスティックやビニールを使わない包装、いいなと思いました。
環境にも優しいし、そして無駄がない。
それで思い出したのは、わたしが経営しているオンラインストア「
Rish N Y」の包装の仕方です。
うちも包装はとてもシンプルです。
他社のように、服を包む薄紙にもこだわり、そこにロゴまで入れたり、その上にロゴ入りのおしゃれな袋をつけるということは一切なく。
とても薄いビニールの袋に丁寧にお入れするだけ。
そういうところにお金をかけない分を、全てお値段とクオリティに反映させようという意気込みがあるんです。
これがシャネルならパッケージや袋一つにロゴが入っているだけで気分も上がるでしょう。
大切にとっておこうと思う方もいらっしゃるかも。
でも、
Rish N Yで買ってくださる方は、包装やロゴじゃなく、あくまで商品そのものの価値を認めてくださるのです。
自意識過剰な会社名の入った包装紙や袋にお金をかけても中を開けたら瞬足で捨てられる運命です。
そこにこだわりお金をかけるのは、エゴであり、無駄遣いだと思うのです。
その分は、お値段に還元。
つまり捨てたのは
パッケージや包装紙へのこだわり
お値段と質にこだわるためにこのこだわりを手放しました。
もう一つ、このこだわりも捨てました。
お給料へのこだわり
これは最初から手放していました。
ちゃんと税金も毎年払っているけれど、福島もわたしもお互いの娘たちよりお給料は低いんです。ははは、でもホント。笑
ホントにね、起業してお金儲けを第一に考えていたら、一番避けたほうがいいのがファッション業界なのです。
多くの人の手を介さないと服って作れないため、工程が複雑で利益が出しにくいのです。
この業界で破格の利益を出せるのは一握りのシャネルなどの一流ブランドと、一部のファストファッションだけ。
しかも後者は、工程のどこかで、だれかを搾取するビジネスモデルと言えるかもしれません。
加えて激安な分１つ売っても薄利です。
なので莫大な利益につなげるには、莫大な量を売る必要があります。
ということはワンシーズンごとに買い替えてもらう必要がある。
ということは廃棄された服は地球の負担になる。
この課題を今後どうしていくかですね。
いずれにしてもファッション業界は、このパンデミックで一番打撃を受けた業界の一つです。
一方、起業する前17年続けた不動産売買の仕事は、多いときなら年収は今の10倍以上ということもありました。
N Yの業界ナンバー１の会社で売り上げトップ10％に連続で入ることもありました。
でも、最終的には人間の嫌な部分もたくさん見ることになり、どんどん辛くなって行きました。
どんなに売り上げがいい年も、いつも心の中に埋められない虚しさを感じるようになりました。
一方、今のこの仕事は天職だと思っています。
10年もの間売り上げに苦しむことなく続けることができていることは本当に幸せなことです。
これもお買い上げくださるみなさんのおかげです。
本当に本当にありがたいです。
そのご恩にお応えするには、不必要なものは全て手放して、最大限に喜んでいただけるものの提供に特化しようと真摯な気持ちでいます。
考えてみたら、手放していいこだわりは、自分のエゴを満足するものであって、お客様のためではないですものね。
毎年、売り上げからサポートしたいチャリティにも寄付し続けられているからいいじゃないかと。
こういうふうに考えるようになったのは、不動産の仲介という経験を積んだから。
もちろん今の仕事も大変なことはたくさんあります。
ありがたいのは、上記のこだわりを捨てたおかげで、何があっても絶対手放したくないこだわりは自然と付いてきていることです。
それは、
初期の頃からお買い上げくださるお客様
本当に嬉しいことに、ずっとずっと長く、初期の頃からお買い物くださる方がたくさんいらっしゃるんですよね。
わたしの宝物です。
もちろん
新しくお買い上げくださるようになったお客様
も、ようこそ〜の気持ちでいっぱいです。
どうぞゆっくりサイトも見ていってください！
そして
今日もブログを訪問くださるあなた
そうあなたとのご縁はわたしの宝物です。
この宝物があれば、いらぬこだわりは捨てられる。
そして本気で企業努力していればビジネスはまわっていく。
パンデミック中もサバイバルできたのは、みなさんのおかげです。
パンデミックをきっかけに新しいご縁をいただいたお客様もたくさんいらっしゃいます。
本当にたくさんの方とのご縁をいただいたこと、改めてこの場を持って御礼申し上げます。
どうぞこれからも末長くよろしくお願いします。
南アでまた発見された変異株、オミクロンまだまだ全貌がわからない分心配ですね。
まだまだ続くコロナ禍ですが。
わたしはメルク社とファイザー社の経口コロナ治療薬に希望を託しています。
それでは今日も良い1日をお過ごしくださいませ。
お風邪など召されませんように。
Rish NY／リッシュ・ニューヨークの新製品やそのコーディネイトはFacebookをチェックしてください 