今日はこちらの続きです。
この記事を書くのを心待ちにしていました!
今日の記事は、たくさんのみなさんに読んでいただきたいです!
オンライン上で真偽が定かでない情報が無制御に氾濫する中、今までならありえない巧妙な手口の「スケッチーなビジネス」に騙される人が増えています。
一時、N Yで、アフリカのある国からこんなメールを受け取る不動産ブローカーたちがあとを絶ちませんでした。
私はだれそれの執事であり管財人である。
マスターが遺した100ミリオン(ドル)の投資先として、ニューヨークに20ミリオン相当の物件を買いたいと思っているのでぜひ連絡を欲しい。
面白いのは、これに乗っかった人が同じオフィス(50人規模)で3、4人いたこと。
ありえないでしょ、とわたしは思ったのですが、真顔で
「今、アフリカのあるクライアントと20ミリオン相当のタウンハウスのディールの話をつめているんだ」
と自慢げに話してくれる同僚もいましたから。
が、すぐに、本社から「詐欺メールなので相手にしないように」と連絡が来ました。
そのメールを受け取った時、すぐにわたしが思ったのは。
1、英語の文章がひどくて教養が感じられない
2、メルアドそのものがなんだかスケッチー
3、巨額の遺産のあるマスターに顧問弁護士がいないはずがない。顧問弁護士はこれを許しているのか
4、会ったことも見たこともない他国のブローカーに一斉メールを送り高額物件の仲介を頼む管財人は失格だ
ということでした。
どう考えても、欲深なアマチュア・ブローカーを狙った詐欺やん、と思いましたけどね。
騙されやすい人、って「あれ?」って思っても何かの理由で否定してしまう自分がいるんでしょう。
それは「ぶら下げられた目先の利益」だったり、「有名な人の紹介」だったり。
または, 素直といえば響きは良いけれど、自分で考えるべきことも放棄してしまっている。
こうして、「あれ?」のサインを見過ごすと
一見「おいしい」お話に乗って、「おしい」ことになる。
一方、たくさんのガラクタの中からたった一つの本物を見抜く目を持つ人がいます。
その才能があると、巨万の富を築く一歩となるというお話を今日は実話でします^^
多くのみなさんが、ハリー・ウィンストンをご存知だと思います。
はい、5番街にお店を構える、押しも押されもせぬ、世界最高峰の宝石屋さんです。
このハリーがね、すごい伝説を持つ人なんです。
ハリーのお父さんはウクライナからの移民でした。
アメリカでは宝石屋さんをしていました。
ハリーは小さい頃からお父さんのお店に出入りしてお手伝いをしていました。
ハリー12歳の時、いつも行く質屋さんで、たくさんのガラクタの中から2カラット相当の緑の石を見つけました。
ハリーはそれを25セントで購入しました。
ハリーは、実はそれは本物のエメラルドだと見抜いていたのです。
で、お父さんのお店で25セントで買った緑の石は800ドルで売られたのです。
似たようなすごいストーリーが最近もありました。
こちらは何百億円レベルのものを発掘した男性の話です。
何百億円の価値がある本物を見抜いたジョン・シックスさん
2016年、ロンドンのクリスティーズからある1枚の絵が売りに出されました。
カタログには、「17世紀レンブラント派の作品」と書かれています。
たくさんの郵便物の中にそのカタログを見つけたアムステルダム在住のジョン・シックスさん。
そのカタログの中に少し色あせた絵を見た途端、か〜っと気持ちが熱くなるのを感じました。
それは、レンブラント派の作品ではなくレンブラント本人が描いたものだと見抜いたからです。
慌ててロンドンのクリスティーズに飛んで行ったシックスさん。
下見会のお部屋にだれもいなくなるのを確認し、その絵とご対面しました。
そしてね、体が震えたのです。
間違いなく本物だと確信したから。
これがその絵
レンブラントはレースの模様一つにしても「パターン」を作らないそう。
微妙に変則的にデザインが違うものを描きこむのが特徴だそう。
クリスティーズのエキスパートたちすら見抜けなかった「本物」をどうしてシックスさんは見抜けたのか。
実はね、彼は、子供の頃からレンブラントに囲まれた育ったからなんです。
家中にレンブラントがあって、もうね、レンブラントが心身にしみ込んでいる。
今、彼の家は美術館として公開されています。
彼は11代目のオランダ貴族で、職業は17世紀の画家を専門とする画商です。
しかも、家(美術館)には初代のジョン・シックスさんがレンブラントに描かせた肖像画など、レンブラントのコレクションに加え、フェルメール、ルーベンスなど、ものすごい名画が400年以上に渡り、同じ場所に掛けられているのです。
つまり、彼も、ハリー・ウィンストンと同じで、「本物」に囲まれて育った。
しかも、この一族はレンブラントが大好きなんです。
なので、先代が巨額な税金を払うのに苦労した時、仕方なく「フェルメール」を一枚手放したとか。笑
レンブラントだけは初代からのものが全て揃っている。
だから、カタログの1枚の写真からそれが本物だと見抜けたのです。
付け足すと。。。
最初はもう全身の直感からそう思った。
でもその決め手になったのは、レンブラント派というところ。
レンブラントは生きている頃はそんなに有名じゃなかったから、レンブラント派は存在しなかったことをシックスさんは知っていた。
参照
https://www.nytimes.com/2019/02/27/magazine/rembrandt-jan-six.html?smid=nytcore-ios-share
さて、ここからわたしたちは何を学べるか。
本物を見抜く目は「本物」をたくさん見て、身につけて、感じること。
もう理屈じゃないんです。
しかも、まずは、大好きな分野から始めるといいですね。
お洋服、ジュエリー、絵など。
好きなものならたくさんみるのも楽しいし。
自然に深く知りたくなるし。
するとその「本物」の知識がさらに見抜く力につながります。
つまり、これはこういうことです。
一度も本物のバーキンを持ったことがない人には、本物を見抜く目は養えません。
でも、本物を持ってみると、偽物はすぐわかる。
ところで、わたしは毛皮、ジュエリー、服ならかなりの線でいいものがわかります。
物心ついた頃から衣類に囲まれてて育ったからかと思います。それを家が生業にしていたから。
子供の頃の趣味が生地見本を集めること。生地には名前があり「羽二重」「綸子」「縮緬」「ジョーゼット」「シフォン」「グログラン」などの名前もうっとりする響きでした。
雑誌の編集をしていた頃は、世界の超一流品を身近にする機会が多かったし、自分自身身銭を切って身につけてきた。
また、宝石屋さんでアルバイトをしていた経験もあります。
(真珠のネックレスの糸替えもできましたし、見ただけで色石は産地や山までわかりました)
好きだとトコトンその世界に入れる。これが本物を見抜く王道だと思います。
お料理が好きな人が新鮮な野菜や魚をパッと見抜けるのも同じようなこと。
最近までとんと意味がわからなかったコンテンポラリーアートもやっと少しわかるようになってきました。
それは、毎年、世界中からコレクターたちが集まる「アートバーゼル」に参加したくさんの絵を見て早10年になるからでしょう。
やっと、タダのヘタクソな絵なのか、ヘタクソに見せかけた価値のある絵なのか、当たる確率は上がってきました〜。笑
でもこの分野では一生目利きにはなれないでしょう。「好き」が足りないから。
最後に、お洋服などで本物を見抜く目を養うために「習慣」にするといいことがあります。
お買い物をする時、値段に惑わされないで見抜くため「お値段を最後まで見ないで」お買い物すること。
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