教科書が書かない明治皇后は21世紀世界基準の女性だった! | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

 

みなさま、こんにちは。コモンるみです^^


夏から書こうと思いつついざとなるとなかなか書けないでいた明治皇后のこと。

 
 
まさかニューヨークの私立図書館で、明治皇后をこんなにも生き生きと描く本に出会い、これほど魅了されてしまうとは。

その図書館は1700年代に英国王によって設立された由緒ある私立図書館です。


そこで今や持ち出し禁止になっている本
「Japanese Girls and Women」

1902年に一人のアメリカ人女性によって上梓された本です。


 

 

 

明治時代に、友人の大山捨松にこわれ日本にわたり津田塾女子大や女子学習院の設立にも尽力したアリス・ベーコンが、当時の日本女性について書いた本を少しずつ読む時間がわたしの至福の時間です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その中に生き生きと描かれる明治皇后は、21世紀の世界基準で考えてもメンターにしたいすばらしい女性だったのです。



京都五摂家のひとつ、一条家に一条美子(はるこ)として生をうけ
江戸末期から怒濤の明治, 大正初期を生き抜いた女性。



日本史の教科書には、明治皇后は天皇と夫婦仲はよかったものの体が弱く子供がいなかったと書かれていたことだけがおぼろげに記憶に残っています。

京都の公卿出身の少女たちについて
金沢加賀百万石の大名前田家のおひめさまとして生を受け
白鷺城で有名な酒井家に嫁いだ酒井美意子さんはこう書かれています。


女子学習院で机を並べた公卿出身のおひめさまたちは
おしなべておとなしく生気に欠け
まるでお人形のような存在だった。


その印象と体が弱いイメージと相まってわたしの中の明治皇后は
明治という怒濤の時代に流されるようにしながらかろうじて生きたイメージが出来上がっていました。



が、アリス・ベーコンが描く皇后はそのイメージをくつがえす人だったのです。


天皇より3歳上で嫁いだのは18歳と、当時にしては晩婚だった美子さま

あの幕末の黒幕で公卿界のブラックシープ岩倉具視とは姻戚関係にあり
想像するに岩倉が見込んで選んだ人だったのではないかと想像します。


時間をみつけて

アリス・ベーコンが描く皇后からわたしが学んだことなどを書いていきたいと思います。


どうぞのんびりとおつきあいくださいませ。

 
 

 
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