日本の学校では教えない「友だちをなくさない」ためのルール | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

みなさま、こんにちは。

日本ではそろそろ新学期ですね。

ニューヨークも来週のレイバーデーのホリデーを最後に、いよいよ新しい学年の始まりです。

今日は、あのステラ・マッカートニーもやっぱり苦労しているかもしれない「社交」について。

あのセレブが送ったクラスママへの「差別」メール?

ステラ・マッカートニー、ママ友へのメールお返事ありがとうございます。


社交術、英語でいうとソーシャライゼーション、
日本語でもっと平たくいうと「おつきあいのルール」という感じでしょうか。

これ、日本の学校では特に教えてくれないけれど、ニューヨークの私立校では小学校低学年から習うことなんです。

人生のスキルとしての「おつきあい」のちょっとしたことって、人間関係を円滑にするためにマニュアルとして知ってるのと知らないのでは大きく違いますものね。


特に、お誕生会にだれをよんでだれをよばないかはひとつ間違うと学校をやめるやめないの大事にも発展するケースもあると聞きます。

だからこそ、うやむやにしたり、個人の常識判断に任せないできちんとルール化しているこちらの学校、さすがです。

お誕生会のルールについて長きにわたって素敵なご縁をいただいたVenus28 さんがわかりやすいルールをコメントでくださいました。

Venus28さんはオーストラリアにお住いなのですが、このルール、ニューヨークもほぼ同じ。
ということでぜひご紹介させてください。

ありがとうございます!



すっかり出遅れてしまいました。
まずはステラさんの件は差別だとは私も思いません。


4人のお子さんの一番上のお子さんのパーティなのかしら?
(あまり経験がない?)

実はうちの子供たちはイギリス系のインターに行ってました。

長女が低学年の時は、皆さんクラス全員呼んでいたので、うちも同じようにしていました。

小学校4、5年頃からは同性しか呼ばなくなる傾向、そして高学年になると、仲良し限定と人数も少なくなります。

中には低学年でも少数限定のかたもたまにいましたが、だからと言って、呼ばれなかったから呼ばないとか、えり好みすることは低学年のうちは、うちはさせなかったです。

豪では招待状をクラス全員に渡せないのなら、学校で受け渡し、話題にするのも禁止にしています。

なんどか配慮のかけているパーティの招待の仕方で泣いている友達の子供とかみた事があります。

面白くない気持ちに成りますが、やはり親御さんがどんと構えていると子供たちもたいした問題ではないとおもうという、皆さんのご意見に賛成です。

だいたい会場の広さなどで、全ての人を呼ぶのは無理がありますしね。

したがって、自宅で開くパーティは人数が限定される、

場所を貸し切りにすれば大人数呼べるので,人選などは子供の年齢などで臨機応変ですね。

ただし、自分たちが招待する側では子供共々細心の注意をはかるようにしています





ここでまとめます。

・学校では招待状の受け渡しはしない
(ナーサリースクール時代にきびしく言われましたが目からウロコでした)

・学校では招待されたお誕生会についての話はしない。
(これ、難しいですよね。小学校低学年のころ、中にはついうれしくて話しちゃう子がいるんです。するとそのたびに先生が根気よく、なぜ学校でお誕生会の話をしてはいけないか言い聞かせるんです。これも目からウロコでした)

・クラス全員を招かない場合は、共学なら同性全員、それも無理なら
同性のクラス全体の人数の3分の1以下に限る。
(全員をよべないなら、お招きする人数は少なければ少ないにこしたことはないですよね?)


これ、子供が小さい頃、大人がまずお手本を示して子供に伝えられるといいルールとして学びます。

大人の世界ではこんなルールに発展します。

・大人数のパーティを開く際、どこまでよんでどこからよばないかの線引きが難しい場合、嫌いな人、苦手な人も友だちがつながっているなら全員よぶ。

 なんで嫌いな人までよばなくちゃいけないの、って思うでしょ。大丈夫。こちらが苦手な相手なら先方だって同じように思っていてお断りを入れてくる可能性も高いし、万が一いらっしゃることになってもご挨拶さえすればあとは接触をさけることは可能じゃない?

数年前、パーティを開いた際、大好きな女友達が一時は毎晩のようにお出かけしていた女性も誘いました。大切な友だちの友だちだからよんでおいて間違いないかなと思ったわけ。
そうしたら、そのころまでに、その友人はその人とはすっかり決裂していて、「なんであの人よぶの~!」と叱られるはめに。笑

「よぶのやめてよ~」といわれた時点ではもうご招待したあとだったのです。汗

こういうときは、大人なんだもん、たとえ今は決裂していても会場で顔を合わせたらにこやかにご挨拶だけして、あとは遠くにいればいいのよね?


・かなり親しい友人ともよばれた会やパーティについての話は話題にしない。

「来週日曜日なにしてるの?」
と、親しい友人に聞かれました。友人は、
「えッ? 今度の日曜日、XXさんのパーティに行かないの?」
そのXXさんはわたしがその彼女に紹介した人です。
彼女はてっきりわたしもよばれているとおもったのも無理はありませんが、わたしはよばれてなかった。笑
あとで、XXさんに、わたしは来られないと思ったからよばなかった、と言われましたが。

でも、こういうことってこんな形で知らされるとやっぱりいい気持ちはしないもの。
なので、子供たちのルール同様、よばれたお誕生会やパーティの話はしないのが一番。

上記のような場合も、念には念を入れて、
「ちょっと用事があるの」
と具体的な内容は避けて用事があることだけ伝えるのがベスト。



そしてこれ⬇で友だちをなくすこと結構あるんですよ。


・友だちから紹介をしてもらった人と会うとき、最初の1、2回は必ずその紹介者にも報告し、できれば紹介者を介して会う。

 わたしは、人を紹介したら、次は、わたし抜きで連絡をとってくれていいですよ、とかならず一言添えるようにしています。

 でも中には、上のような手順をふんでほしいと思っている人も結構多いことを知りました。
なので、反対に人を紹介された場合は、最初の数回は基本的に紹介者にご報告をしてから会うようにしています。

日本だと紹介された時点で名刺などをいただきますから、連絡が取りやすいですね。
だから直接連絡をとって会ってなにがいけないの? といいたくもなるでしょうけれど、こういうことって人によって感じ方の温度差がかなり違うので、紹介者によっては上記の手順を踏んだほうが間違いない。


このルールは世界共通です。

些細なことかもしれないけれど、その些細なことで友だちをなくすほど残念なこともありませんものね。

しかも、大人になると、そういうことって人は面と向かって言ってくれません。
なんとなく気まずくなり、あのことが原因で気分を害してしまったのかしら、と気づいたころにはかなり時間が経っていたということになりかねない女子の世界。

だからこそこのルール、マニュアルとして学ぶことに意義があると思うのです。