NY名物市長のうなりたくなる名言 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

みなさま、ニューヨークからおはようございます。

相変わらずどよんとした曇り空、典型的な2月のお天気ってこのことですね。
でも今日も元気にまいりましょう♫


多くの方がもうご存知だと思いますが、ニューヨークの名市長、エド・コッチさんが先週亡くなられました。

あらためて心からご冥福をお祈りしたいと思います。

コッチさんが亡くなられた翌日、偶然にも、わたしたち夫婦は、ドイツ映画をみるためにSOHOのアンジェリカ劇場に行きました。

なんと、コッチ元市長の生き方を描いた映画「コッチ」がたまたま封切りになるのがその晩でした。この信じられないタイミングが重なり、追悼の意味もこめて「コッチ」を見ようと訪れていた人でアンジェリカはごった返していました。


市長はアッパーイーストのイーストリバーごし「グレーシーマンション」に居を構えるのがならわし。
コッチさんはそれを拒否し、ずっとワシントン・スクエアのレントコントロールのアパートにいたの。
その後引退されてからは, 2 Fifith Avenueというワシントン・スクエアが目の前のCoopに賃貸されてました。


今日は、このコッチ元市長の遺した名言をぜひみなさんにご紹介したいと思います。


その前に、コッチ元市長をご存知ない方のために簡単に説明させてください。


コッチさんは、1977年から89年まで市長、そして知事、再び市長と3期にわたってニューヨークを治め、多くの人に愛された政治家です。

77年から89年といえば、ニューヨーク市が破産寸前に追い込まれ、犯罪率は天井知らず、まさに暗黒の時代からスタートし、80年代前半のイケイケ時代へのV字回復、そしてウォールストリート崩壊までの激動の時代でした。

あの時代を治めるのは、並大抵のことではなかったはず。

それでもユーモアのセンスを忘れることなく市民を率先した市長さん、これがコッチ市長でした。

ちなみに、コッチさんはゲイだったのよね。
77年のキャンペーンのときも、敵方のクオモを応援する人たちは、
「ホモには投票しないで、クオモに一票!」
と叫ぶ始末。


しかし、市長を引退された90年代は、開き直り、当時のアクティブなゲイ・コミュニティ、チェルシーのこれまたゲイの子たちが集まるレストランでよくお姿をお見かけするようになりました。

え? なんでそんなことを私が知ってるかって?
ふふ、当時仲良くしていたゲイのブラッドって男の子が、わたしたち夫婦をよせばいいのに、チェルシーにお食事に招待してくれたことがあったのよ。

その際、チェルシーの秘密のゲイコミュニティ・ツアーもしてくれて、たまたまそのとき、ゲイのたまり場だよと教えてくれたレストランに、なんとコッチさんがいたの。笑

ちょっと若い、全身からゲイ・オーラを放つ男性とお食事されていて、もちろん、ブラッドもそんな彼をみかけることは珍しくないんでしょうね。

挨拶していました。
きっとゲイ・コミュニティでも愛される存在だったんでしょう。

それから、数年前、自伝を出版されたとき、こんなふうに書かれてます。


>>What do I care? I'm 73 years old. I find it fascinating that people are interested in my sex life at age 73. It's rather complimentary! But as I say in my book, my answer to questions on this subject is simply "Fuck off." There have to be some private matters left

わたしは73歳。この年齢の人間のセックスライフに興味をもつなんて、それって褒められていると考えていいよね。

でも、本の中でその問題について、わたしの答えは単純に「FOOO Off」
プライバシーというものがあっていいはずだと思うから。



前置きが長くなってしまいました。
コッチさんの名言、それは、

「わたしの政策12のうち、9つぐらい賛成できるならぜひわたしに一票を!
わたしの政策12すべてに賛成できるなら、その場合は、精神科医に見てもらった方がいいよ」

とこたえたこと。

これをもじって、うちの夫がよくいうのは、
「何を話し合っても、すべて意見が一致する夫婦は、どちらかがモノを考えてない証拠」

ふふ、なるほどです。

韓国の上の国みたいに、12のうち12、賛同を求める国はやっぱり尋常じゃない。

それより、3つ意見を異にすることがあった場合、その反論をいかにいきり立ったり、感情的になることなく、相手に納得させられるように展開できるかですよね。

それをデモクラシー、または理想的な政治というのかと思います。

ということで・・・

どうぞみなさま、今日もよい1日を!


Rish NYからのお知らせ


2月8日(金曜日)正午、Rish選抜春のLDBがお店に並びます。
時間になったらこちらに直行してください!

http://www.rishny.com/SHOP/list.php?Search=formalw13




バレンタインにちなんだ愛の弓矢、❤、XOなどのアクセサリーも2月8日正午発売です。
こちらから直行してくださいませ。正午以降は上の商品も並んでいます!

http://www.rishny.com/SHOP/4053/list.html