贅沢は敵? バケーションと仙台でベンツがとぶように売れることについて | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

みなさま、こんにちは。


しばらくご無沙汰しています。お変わりありませんか?



お子さんがいらっしゃる方は春休み中ですね。

ご家族と楽しんでらっしゃいますか?



シースン最後のスキーを楽しむのもいいし、暖かいところに家族水入らずで行くのもいいですね。


我が家では、以前ブログで愚痴ってしまいましたが(温かい励ましのお言葉ありがとうございました!)年末からずっと、子育て14年間でもっともチャレンジングな時期を過ごしてきました。


が、やっと一息つけるところまでたどり着き、念願の春休みを迎え、南の島に来ています。






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子供のことでここまで心配をし、胃が痛くなる思いをするなんて、不覚にも考えてみたこともありませんでした。

親になって初めて親のありがたみがわかるっていいますが、本当にそうだな~としみじみ思いましたよ。



よくいいますよね。


だれでも最初は子育ての初心者、


やっと慣れ、自信がついたころにはもう子育ては終わっているって。

まったくその通りですね。



いつまでたっても子育ての初心者のまま試行錯誤ですね。 (ため息)



娘はフロリダでのラクロスの合宿から戻り、わたしは日本から帰国し、昨日から娘の友人を連れて、南の島に来ています。 これからしばらく、インターネットのアクセスはかなり限られています。


だからこういうときこそ、何もすることがなくて退屈~!!!!といいたくなるまでのんびりするしかないですね。笑



今は、これまでの1年間を冷静に振り返るいいチャンスかもしれません。

今回震災後二度目となりましたが福島県におじゃまして、人生観を見直すいい機会となりました。



わたしは、今までも、一瞬先は何が起こるかわからないからこそ、それを暗闇と信じて縮こまるのではなく、バラ色と信じ「希望」を持ち続けることで未来は開けると信じてきました。



ここきてますますこの路線を突き進もうと決意しましたよ~。笑



加えて、一瞬先は何が起こるかわからないからこそ、ずっと先のことを考えすぎて、今したいこと、今ほしいものを先送りにするのではなく、自分はもちろん家族や友達、大切な人、ひいてはコミュニティや国のためになることや、わくわくすること、がんばれば実現できそうなことは、どんどんしていこうと思いました。



Rish NY は震災の後、いてもたってもいられなくなり、勢いで始めてしまいましたが、こうしてみなさんと力を合わせてご寄付できるところまでこぎつけられ、踏み切ってよかったとしみじみ思っています。



また、一方で家族との時間、特にいっしょにすごすバケーションはかけがえのないもの。



一生の思い出に残る家族の時間を創り出すバケーションは少しぐらい無理をしても大きな価値があると思います。



だからわりと普段の生活は公共の交通機関を使ったり、コストコでお買い物したり、外食の回数は少ない我が家ですが、バケーションに関してはかなり贅沢をすることも。




ところで贅沢といえば、今回、いわき市でこれまでは見かけなかった外車をみかけるようになりました。



仙台では、ベンツがとぶように売れていると日経新聞に出ていました。笑



このことを顰蹙だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。



つい目と鼻の先で、まだ仮設住宅に住み、ご苦労されている人もたくさんいらっしゃるんです。



それなのに一部復興景気のメリットを独り占めするように羽振りのよさを見せつけるような人がいる。

でも、それでもいいじゃないの。とわたしは思いました。

その方たち、震災前なら同じお金をもっていても使わず貯金に回していたかもしれません。



でも、明日どうなるかわからない運命の切なさ、大切な人を亡くす悲しみ、将来への不安を味わったのはみんな同じです。


そんな恐怖や危うさがもしかしたら人間をほんの少し刹那的な気分にするのかもしれません。


彼らは復興のために、汗を流し尽くしてこられた方々ではありませんか。



彼らもまた命がけで筆舌に尽くしがたい辛酸をなめてきたことに変わりはありません。



そんな彼らがベンツのステアリングを握ることで、また明日からがんばろうと思えるならいいじゃない、とそう思うのです。


そんな消費が循環し、潤いを連鎖的に波及させられるならいいじゃない?


これまで世界でもっとも安定した平和と安全を当然のことのように享受してきた日本。

突然、足元からすべてがくつがえってしまいました。



今こそ、少しメンタリティをかえる時期なのかもしれません。



したいと思ったよいことは実行する。


ほしいと思ったものは、あまり先送りしないで我慢しすぎないうちに手に入れる。笑



そう、贅沢はやっぱり ス敵。



これから1週間、ここで過ごす家族水入らずの時間が、娘のストレスをきれいさっぱり洗い流し、潜り抜けてきた悲しみを癒やすことができますように。




ここでの夫婦水入らずの時間が、わたしたちが繰り返してきた意見や考え方のズレを埋め、消し去ってくれますように。




みなさまもどうぞすばらしい春休みをお過ごしくださいませ!



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