世紀の玉の輿三姉妹ーベイブの死 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

こんにちは。

ニューヨークはあんなに暑かったのもうそのよう。


朝晩はかなり冷え込む今日このごろです。

みなさま、おかわりありませんか?



夏の間、ちょっと重いテーマだったこともあり、

しばらくお休みをいただいていたこの方たち三姉妹のミニシリーズもこれが最終回。



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そして今日は、

ベイブという女性が最期に示した、

まねのできない思いやり、優雅、凛とした品格について、

あまり語られることのないエピソードを通じて、

ぜひみなさんとシェアし、いっしょに考えることができたらいいな~と思ってます。



そう、今日はわたしにとって、命が続く限り気になる永遠のテーマ、

「死」についてでもあります。




初めてお越しくださった方、ようこそ。

しばらく間があきましたが、このようなことをミニシリーズで書いております。



元祖・美人玉の輿三姉妹 in New York」

世紀の美人玉の輿三姉妹 - 長女篇」

だれもが羨む結婚をダブルで果たした女ー次女篇」

NY 玉の輿三姉妹ー三女篇 ベイブの葛藤」




そして合わせてこちらもぜひ。

好評! 小説より面白いパメラ・ハリマンの人生





ベイブという方は、

50年代、そして60年代、

ジェット族の走りとして、

ニューヨーク、パリ、そしてロンドンを基点に、

女たちの多くが手を出せず、ため息をつくしかなかった、

あこがれのオートクチュールを普段着にし、

贅と奢の限りを尽くした女性でした。





彼女は、

20世紀最高の玉の輿に乗ったといわれている二人の姉たち同様、

人生最期まで、これ以上はないほどほしいものはすべて手に入れ、

華やかな友人たちの中にあって、

ひと際の奢侈を、溺れることなく、堪能することができたひとでした。



二人の姉たちは、世間の注目を逃れ、

密やかに、高い塀の向こうでの生活を選んだにもかかわらず、

三姉妹の中では、唯一、

WASPの姫らしからぬ、

公に見られるライフスタイルを選んだ彼女。



頻繁にマスコミに登場し、

VOGUEなどのファッション誌には、

住んでいる家や、ワードローブなども紹介し、

それはもう申し分のない完璧さ、華やかさでした。



けれど、
彼女は、他の二人の姉妹たちより、幸せだったといえるのでしょうか。




妻には、常に世間が注目する最高に美しい女性でいてほしいと願う夫の期待にこたえ、

いつも人に見られる、気の休まらない生活を送ったベイブ。



しかも、夫は、

家事や育児すら家の使用人たちに任せることを選択させてまで、

自分を立てて尽くしてくれる妻であることを望みます。

彼女の生活の中心は夫でした。



そのベイブに常に変わらぬ愛を語りながら、

その実、流した浮名はひとつや二つではなかった夫、

その一人、パメラ・ハリマンは、ベイブにとって、のどにつかえた小骨のような存在だったことでしょう。



彼女の神経を逆なでし、

華やかな笑顔の裏側では、

見えない血を流し続けていたのかもしれません。


そして・・・・



二人の姉たちは、90歳まで生きたというのに、

ベイブだけが60代で、肺ガンに倒れることになってしまいました。


その背景に、ヘビースモーカーであったこと、

嫉妬・羨望の渦巻く、

見られる生活のストレスが心や体の負担になったことがあるのかもしれません。







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写真左から、グローリア・グイネス、CBS放送ネットワーク創設者、ビル・ベイリー、妻のベイブ・ペイリー






人生は決してフェアだとも、平等だともいえません。


けれど、

死だけは、だれにでも平等に訪れます。




その最終通知を受け取った時、

あなたなら、どうするでしょう。




相当にじたばたし、落ち込み、泣きはらしますか?





奇跡に賭け、医者という医者をインターネットも駆使して探し回りますか?




よ~し、こうなったら、好きなこといっぱいしよう!!! と誓い、

限られた命は、この際、わがままに費やそうとしますか?




わたしなら、どうするかしら。



想像もつきませんが。



ショックを受けないはずはないでしょう。

そしてそのことで頭の中がいっぱいになってしまうことでしょう。




このとき、ベイブは、どんな行動をとったのでしょうか。


実は、このベイブがとった行動は、

わたしをはっとさせる、ものすごく意外なことでした。




そして多くの人もそのことで、感動したのでしょう。

それは後々まで語り草になるほどの力をもつことでした。




いえ、どこそこにいくらいくら、寄付したとかそんなんじゃないんです。



そんなのは、アメリカ、特にニューヨークの彼女のようなクラスに属する人なら、

だれもがすることです。




彼女の面目躍如ともなるそのことって、一体なに?



なんかクイズみたいですけれど、

よろしければ、ぜひみなさんもごいっしょに考えてみてください。




ごめんなさい。

今日はちょっと用事があり、

この続きはこの次ということで。




こんな終わり方をするのは本当に不本意なのですが、(ホントです!)






ベルFacebookにまつわるニューヨークの常識 の追加補足


たくさんアクセスをいただきました、↑の記事に対し、

ステラさん がこんな興味深い記事を教えてくださいました。


クリップTwitter去る海外セレブ増加




ありがとうございます!


ベル姉妹ブログ  のほうは、コート・ダジュールの夜景などについてUPしております。

よろしければ、重ねてどうぞ^^




それではみなさま、

よい週末を!