今週はさんざんなこと、チャレンジングなことが盛りだくさんの我が家でした。
けれど、そんな中だからこそ、ほのぼのとする一瞬も何度も実感しました。
今日はそのストーリーのひとつをみなさんとシェアしたいと思います。
明日、日曜日は娘の13歳の誕生日。
金曜日、学校から、3人の親しいお友達もいっしょにピックアップして、
愛猫のスクーターと共に週末の家に行き、
そこでそのまま日曜日まで2泊してお誕生日をお祝する予定でした。
1年に一度の大切なイベントです。
そのため、先週末から、室内の飾り付けや食料品の買い物などをやる気満々で準備した娘です。
週末の家へのハイウェイの途中で、予定通り、夕食のため、レストランに入りました。
と、そこまでは計画通り・・・・。
マカロニ&チーズ、
アップル・クランベリー、アイスクリームなどをご機嫌で食べ、
バースデーケーキをウエイトレスたちが運んできて、
サプライズのお祝をしてくれたまではよかったんです。
ところが・・・・・
レストランを出て、車に戻った途端、
のどがかゆくなり、顔中に湿疹が出て、
一番悪いことには、目が腫れてしまいました。
そう、典型的なアレルギーの症状です。
お正月のお休みに、ひどいアレルギー症状があって以来、
ずっと外食は極力控え、気をつけてきたため、
ずっと出ることがなかった娘の症状。
きっともう完治したんだわ、と思い始めた矢先の出来事でした。
その晩は、最悪の事態に陥ってしまいました。
ブランケットを体に巻き付けても寒さを訴える娘。
お友達が、ピンポンやピンボールを楽しむそばで、
ソファに丸くなり、じっと嵐が過ぎ去るのを待ちました。
けれど、彼女の目元は、極端にいえば、四谷怪談のお岩さん並みに、無残に腫れあがったままでした。
翌朝、大きな期待をもって自分の顔を鏡で確認した娘は、ものすごいショックを受けました。
肝心の目元はまだ腫れたまま。
そのまま1時間ほど、バスルームに閉じこもってしまいました。
何度も、ドア越しに声をかけ、
薬を飲むことを説得し、
氷で目元を冷やし、
友人たちも、
「わたしたち、あなたの顔は見ないから全然気にする必要ないよ」と声をかけてくれました。
それでも、しばらくは泣きながら中にこもっていた娘。
その時の、娘の友人たちの対応は完璧でした。
大げさに同情したり、パニック状態を助長するのではなく、
あくまで淡々と、辛抱強く、娘が落ち着くのを待ちながら、
自分たちはそれなりに楽しむことも忘れません。
ある一人の友人は、何気なくドアをノックし、
娘が一緒に眠っていたぬいぐるみを持参し、
「下から持ってきたよ。扉の下に置いておくからね」
と、声をかけてました。
そんな思いやりが通じたのでしょうか。
腫れもかなりよくなり、とうとうバスルームから娘が恥ずかしそうに出てきました。
でも、その照れくささを理解してか、すぐには気づかないふりをしてくれていた友人たち。
しばらくして、友人のひとりアリアナが、さりげなく声をかけました。
「M(娘の名前)、ちょっと来て」
何かと思った娘が近寄ると、アリアナは、大きく両手を広げ、
「Give me a hug」
と言いながら、娘を包み込むように抱きしめました。
昨晩からずっとバスルームに閉じこもり、
せっかく来てくれた友人たちをエンターテインできずに、
心苦しく思っていた娘は、そのしぐさにほっとしたのでしょう。
目をうるうるとさせていました。
これを見ていたわたしも、不覚にも涙が出そうになってしまいました。
そのさりげない愛情表現に、感動し、先を越されたと思ったからです。
そのタイミング、声のトーンの何気なさ、優しさすべて完璧でした。
ふと、こんな素敵なお嬢さんを育ててきたご両親の顔を思い浮かべました。
特に、常に笑顔を忘れない、温かな印象のお父さん。
13歳にしてこんなすばらしい友達に恵まれた娘もなんと恵まれていることでしょう。
一人っ子として育つことをずっとどこかで心配していた私は、
大きな肩の荷が下りた気がしました。
近い将来、アリアナが男の子とシリアスなお付き合いをすることになったとき、
彼女の卓越した愛情表現は、男の子との関係をきっとすごくスムーズなものにするんだろうな、と確信しました。
育児とは育自だといいますが、
まさにそれを実感した瞬間でした。
娘の13歳の友人にすばらしい愛情表現を教えてもらいました。笑
人は愛されたいと願うものですが、愛される人は、人を愛することが上手、だから幸せのチョイスも多いような気がします。
どうぞみなさま、よい週末をお過ごしくださいませ。