袋小路30代、この恋に先はないと悟った時ーパメラ・ハリマン4 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。



だれも書かない★ニューヨーク1%未満★




かつてはStudio54を、
そしてDelanoホテルを手掛けたオーナーがオープンしたモンドリアン・ホテル。



だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

今。サウスビーチで話題のモンドリアンホテルのロビー。
他の都市ではみられないセクシーでユニークなホテルです。
客層はとってもユーロでラテンな感じです。



こんにちは~。

みなさま、バレンタインデーはいかがお過ごしでしたか^^

こちらサウスビーチでは、

街中に❤のディスプレーやお花が溢れている感じでした~。



さて、今日も、わたしが勝手に人生の師と仰いでいる、

パメラ・ハリマンについて、書かせてください。


残念ながら日本では完璧無名人。



けれど、知れば知るほどエキサイティング、

研究すれば彼女から学べることがざっくざく。


ぜひこの方のことは、みなさんとシェアしたいのです。

特に今回は、迷える(悩める)子羊さながら、

がんばりません! 幸せになるまでは!!! 

と、ついがんばらないことにがんばっちゃう袋小路の30代、

ちょっとジタバタしたい40代のみなさま、ぜひ読んでみてください。


20代の方も何か心の琴線に触れることがあるかも。



クリップ最初からご覧になりたい方は、こちらからどうぞ^^

きれいじゃなくても幸せをつかむ達人

外見に頼らず最高の幸福を手にいれた女

自分磨きより、磨くのは愛する人

一瞬先はバラ色、逆境こそがバネ



運をつかむ握力と見切りをつける反射神経


ウィンストン・チャーチルの息子とは離婚し、

アヴレル・ハリマンも妻子の待つ本国アメリカに帰ってしまったパメラ、

でも、いつまでもぐずぐず落ち込んだり、

空虚な満たされない状態で放心している彼女ではありません。



憂鬱で陰気な狭いソサエティでもあるロンドンには

見切りをつけ、

パメラ、30代はパリに住むことにします。


こうして突入した30代。

彼女にとっては、

人生の中で一番華やかだったかもしれないけれど、

精神的にも相当にきつかった、

まさに袋小路の30代だったはず。




エリ・ド・ロスチャイルド男爵とのおつきあいは、

こうして始まりました。



でも、言い方は悪いけれど、

なんと、ロスチャイルド男爵夫人が、身ごもっているとき、

パメラがFlirtをしかけて始まった関係です。



ここなのよ。パメラのよくも悪くもすごいところは。

気に入ったお相手なら、

既婚だろうが、うんと年上だろうが関係なし。


ハリマンと付き合っている時もそうでしたが、

パメラはうんと年上の既婚男性が大好き。

そして相手も、とびきりの美人というわけではなくても

パメラみたいな若い子には夢中になっちゃうの。


でも、女目線で言わせてもらうなら、

いくら彼女が近寄ってきても、

大切な奥さんが妊娠しているときぐらい、

大人しくしててほしいわよね。



でも男爵はどんどんパメラにはまっていったのよ。



と、まぁこんなふうに、いわくつきで始まった二人のおつきあい。


つまり

彼女の30代は、「愛人」としての時代。


手放しで喜べることばっかりではなかったということです。



情事に関しては、政治同様に、貝よりかたいパメラの口です。

しかも自ら選んだ日蔭の身であることにぐちぐちと文句をつけるほど、

プライドのない彼女ではありません。




場所は花のパリ、

時は女がエレガントで美しかった50年代、

ディオールなどがため息のでるほど美しいオートクチュールを次々と発表していた時代でした。



華やかなことの大好きなパメラは、

この時代のパリを最高に満喫したことでしょう。

ですが・・・・、

パリの華やかな社交界にあって、

パメラの身分は愛人。

しかもよそ者、イギリス人でもあります。



当然ですが、既婚者ロスチャイルド男爵とつきあうということは、

夫人(正妻)を敵にまわして四面楚歌な状況を受け入れるということを意味します。

パリ時代は、相当に同性たちに嫌われたようです。



加えて、貴族出身の彼女なのに、

愛人という立場では出席できない公式のパーティも多く、

案の定、かなりの苦渋を舐めることになり、

次第に精神的に疲れていきます。



とりわけ、エリザベス女王がパリを訪問なさった際に、お招きを受けなかったことは、

貴族の身分の彼女としてはかなり応えたようです。



他にもいくつか、

当時のプレイボーイのビリオネアたちと、

超がつく華やかさではあっても、

結婚はできないアフェアを重ねていたパメラ、



だけど最後は、きっぱり!!

愛人生活とはおさらばして、

またしても! 新天地に賭けることにします。



つまり、ひとたび評判を落としたら、

どこまでも烙印が消えない、

狭~いヨーロッパ大陸には見切りをつけ、

アメリカに移住することに決めるのです。



30歳ですべてを捨て、イギリスからパリに移住したパメラ、

40歳で今度は、

ヨーロッパに見切りをつけ、

ニューヨークにランディングです!!!




この、次へのステップに進む際の潔さ、

運を試そうとする気風の良さ、

しかも次へのステージに進むときは、

発つ鳥跡を残さず、

次なる目的地へは有力な紹介状をいっぱい手にしての、

華麗なるランディング。



運を掴む握力の強さと見切りをつける反射神経、

運を押し上げる力強さは、

生涯何度か経験する逆境を、

必ずしなやかに乗り切る彼女の、

見事なまでの長所だと思うのです。



いかがでしょうか。


まだまだあるの、パメラのすごいところ。

次回は、わたしにとってのパメラの美徳、いよいよ佳境ですよ~。


こてんぱんに自分をフッた男をどうしたか、ということについてです。


ぜひまたお立ち寄りくださいませ~~~~!!!!




続く



        ***********************************************



みなさま、いつもコメントありがとうございます!

何度も読み返したり、リンクをたどってお邪魔したり、

ほのぼのしたり、うれしくなったり、

じ~んと気持ちが温かくなったりしながら拝見しています。


本当にどう感謝をしていいか分からないぐらいうれしいです。

星の数ほどあるブログの中からお声をかけてくださり、ありがとうございます。


どうぞこれからも末長くよろしくお願いします!