まだまだ続きます。
今日は、同じくニューヨークで生まれ育ったローラとロードアイランドで挙式したボストン出身のネイトくんのほほえましいエピソードを引き続きご紹介します。
金銭感覚からいって、ケチといってもいいほど締まり屋さんのネイトくん、
あのアメリカンエクスプレスのプラチナ・カードの年会費すら多少オマケさせてしまったらしいネイトくん。
え~っ、どうやって! と信じられない周囲はさすがに唖然・笑
(それもネイトくん、いろいろ特典を調べ、プラチナカードなら年会費を払っても取得するだけのメリットはあると踏んだようです)
根気強く、控え目に、下手に出ながらも最後には勝ち取る交渉上手な彼。
が、いくら、二物も三物も与えられた男だとはいえ、彼ほどケチケチしていると、ついていく女はかなり大変だろうなと思います。
他人ごとではあるのですが、うちもかなり似たようなタイプなので、その日々の大変さは理解できます。
「倹約家と暮らすと、節約につぐ節約で、日々貧乏な気分を味わう代わりに、本当にお金に困ることはないかもしれない」
一方、
「浪費家と暮らすと、日々富豪の気分を味わえる代わりに、本当にお金に困る日がくるかもしれない」
と、友人が言ったのですが、これはけだし名言です。
でも、このようなご時世になってくると、羽振り良くお金を使っちゃうタイプの男はすっかり懐がさびしくなってなりを潜めてしまったのではないでしょうか。
勝手なことをいわせていただければ、女子にとって、一瞬、甘い夢を見せてくれる刹那的な恋愛の相手はなかなか見つけにくいご時世ですね。
そうなると俄かにネイトくんタイプが脚光を浴びても納得といえるかもしれません。
さて、いよいよ婚約を考え、彼、婚約指輪はいくらぐらいのものを買えばいいかと夫に相談をもちかけてきたそうです。
繰り返すようですが、うちの夫もかなりの締まり屋さんです。
そんな夫ですが、ネイトくんにこういったそうです。
「ネイト、君がものすごく注意深くお金を使い、マネージしていることは知っているよ。ぼくも似たスタンスだからすごく理解できるよ。Rumiの買い物では、何度舌を噛んでコメントを控えたことがあったことか」
(って、それはないでしょ~。あなたと結婚して以来、わたし、着実に堅実家になりましたわよ~。)
「君は、ローラと一生連れ添う覚悟ができるほど、彼女を愛しているんだろ」
と、訊ねる夫。
ネイトくん、もちろん、
「イエス」
と答えました。
「だったら、少し無理をして借金してでも、最高のリングをあげるべきだよ。君が一生を共にすると決めた相手だよ。ケチケチしている場合じゃないよ」
ネイトくん、夫のいうことはなぜか素直に耳を傾けます。
年上だし、似た部分がたくさんあるので、すごく尊敬してくれているらしいからです。
その辺りがチームスポーツで鍛えてきた体育会、オッス!!!!! の世界なんですかね。
プロポーズの場所も高級レストランで、シャンパンの中にリングを入れてサプライズってのより、ジョギング中、バッテリーパークで自由の女神を見ながらさりげなく渡すってほうが、よっぽどサプライズだよ、という夫のアイディアを取り入れました。それはローラにすごくウケたそうです。
(わたしの場合は、ブルックリン橋をいっしょに歩かされて、橋の途中で指輪を渡されました。下に落ちるのじゃないかと、焦りまくりました)
そうそう、夫の部下、エリックは、マーガレットに結婚を申し込むとき、彼女と出会う前は、命の次ぐらいに大切にしていた愛車のポルシェを売って、指輪を買うお金の足しにしたようです。
女子のみなさま、女って、こういう行為に弱いと思いませんか( ̄▽+ ̄*)
しかも、それが普段、節約家の彼だったら、肝心の指輪に大奮発してくれると尚のことです。
挙式する教会の件では、破談もありかも、と心配される大ゲンカをくぐりぬけてきた二人です。
そんな内情を知っているだけに、パーティで、ローラの指に、目も醒めるほどきれいで大きなダイヤモンドの指輪が煌くのを発見したときは、なんだか自分のことのように嬉しかったです。
ネイトくん、やりましたね。
逆転ホームランでしょ^^
そしてローラ、 You deserve it!
次回は、この二人はどうして知り合ったのか、またニューヨークのカップルは通常どうやって知り合うのか、その辺にスポットを当ててみたいと思います!
東京でも、パリでもニューヨークでも、なかなか知り合うチャンスがないといいますが、本当なのかもしれませんね。だからこそ気になります!
類は友を呼ぶのか、ローラとネイトの周囲は結婚ラッシュ。コミットメントをさける人が多いご時世で、これはなかなかほほえましいことだと思いました。
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星の数ほどあるブログの中から見つけてくださり、お目にとまった不思議なご縁をうれしく思います。
このシリーズ、まだまだ続きます。どうぞこれからもよろしくお願いします。
