NY社交術110番--第一回目ご報告 | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

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        うふふ、これは我が家の冷蔵庫に貼ってあるマグネットのオバマ着せ替え人形なの~^^

              アロハ・シャツにタンパン、いかにも大統領らしいスーツもあります。




この日を待っていました!


オバマを44代目の新大統領にあおぐ政権がスタートしました。


昨日の就任式、世界中が注目していたのではないでしょうか。


わたしも、これからの4年間に心底期待してます!



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先週、NY社交術110番のセミナーの第一回目を2日にわたって開催しました。


この内容について、なんか秘密っぽいけれど、ぜひさわりだけでも内容を公開してほしいというメールをいただきました。


秘密にしているわけじゃないのですが、


お話した内容の多くは、


1)NY周辺に暮らす方々に照準した内容


2)ブログで書くと当たり障りがあることを含む内容


ということで、ここでは、概要だけ記しますが、どうぞご容赦くださいませ。



一回目は、


郷に言っては郷に従う前に、ニューヨークに馴染むために、

まず、敵(?)を知ることが重要ということで、


一見みんな同じに見える白人ですが、


実は白人の間にもいろいろなヒエラルキーがあるNYの見えにくいルールとなぞ解きから始めました。


ちょっとミーハーな内容をスパイスに、楽しく笑っていただきながら、


参加くださった方に、


「知らなかった~」とおっしゃっていただけたことが結構あったようでとてもうれしいです。





人種のるつぼではあっても混じらないサラダボールのようなNY


平等とは名ばかり、立派な階級社会。



その成り立ちと人種別入植の順序という観点から説くNYの歴史、


そこで形成されたヒエラルキーについて


支配階級WASPについて


職業で分かる人種別バックグランド


NY上流裏のパワーゲームを理解する鍵となるTOP Coopについて


そのCoopで繰り広げられるウソのような本当のエピソードあれこれ


5番街トップCoopに入居がかなった某ファッション・デザイナーのケースに見るNY上流の美徳


ジャッキー・ケネディはどんないきさつでどここに住んでいたのか


あの有名人たちはどこに住むのか、もちょこっとだけ^^


マドフさんがボードのプレジセントを務めていたビルはどこなのか。


Fifth Avenueのパワーの変遷にみるNY階級意識の移り変わり


オールドマネーは今どこに住むのか


腐っても鯛、パークアベニューのスターターアパートの間取りとラインについて



などについてお話いたしました。




ご参加くださった方のお一人、piyoさんからこんなご意見と感想をいただきました。


帰国子女でいらっしゃるpiyoさんだからご経験なさったこと、


またそのご経験から学ばれた、


「異」なる人たちと混じっていく難しさ、


まだまだ根深い問題の一旦を知ることができる内容だと思いますので、


みなさまともぜひシェアさせていただければと思います


piyoさん、よろしいですよね?



メモ


セミナーから帰ってきてから、お聞きした内容を思い出し、 いろいろ考えていました。

例えば、


・私たち日本人には分かりにくい階級社会の中で、日本人はどのように捉えられているのかしら・・・。


・自分はアメリカ人の中で優位な立場にいると自覚しているような、ピラミッド構造の頂点に位置している人たちと、果たして、私は接したことがあったのだろうか。(いや、なかっただろう)


・ 私には皆同じに見える白人の方々は、お互いの位置する社会での階級のようなものを識別して、白人同士の中でも互いに上下関係を感じているのかしら。 などなど・・・。


昨日るみさんにメールでお送りいただいた次回の内容を拝見し、 「そうそう、そこが知りたいの!!」と、大変に興味深く、楽しみに思いました。


私がなかなかわからないことにジューイッシュ(ユダヤ人)のことがあります。


親しい友人にジューイッシュの奥さんがいらっしゃって、

かなり突っ込んだところまでいつも話してくださるのですが、 なかなか、つかみきれません。


知ろうと思ってはいけないのかもしれないなと思っているのですが。


アメリカを知るには、ジューイッシュを知らねばならぬと、 以前本で読んだことがあるのですが、難しいですね。


小さいころ、リバデールで幼稚園に通っていたとき、(40年以上前のことです) 日本人一人っきりで孤立していた私にとても優しくしてくれる女の子がいました。


とてもかわいい子で、身なりもとてもきちんとした裕福そうなご家庭の女の子で、 私ととても仲良くしてくれました。


いい物をあげるといって、 ジューイッシュのろうそくたて(ハヌカのときの飾りに使うもの)の形をしたきれいなピンバッチをくれました。


今度おうちに遊びに来てねといわれ、楽しみにしていたところ、

私の母に、別のクラスメートのお母さんから、


「あの親子とお付き合いをしたら、あなたたち親子はもう誰とも口をきいてもらえなくなるから絶対におやめなさい」と忠告がありました。


私たち親子はそのときに初めて、差別の苦しさと怖さを知りました。


そのときの悲しさがいまだに忘れられません。


20年前、ボストンに住んでいたとき、 私がお茶を教えていたグループは、 ジューイッシュの方々が中心でした。


その中のとてもきれいな女性が、 「私はジューイッシュだから結婚が難しい」と話してくれました。


昔のような差別はなくなってきたけれど、 結婚の話が出ると、やはり難しいのだといっていました。


ジューイッシュの女の人は、男の人よりも、さらに難しいのだと話してくれました。


この辺の事情は、日本人にはわかりにくいですね。


アメリカの人種の問題のすべてを知ろうとしてはいけないのかもしれないなと思うこともあります。


核心に触れる話を出すと、相手を傷つけてしまいそうで怖いのです。


いつもそう思っているので、 先日のるみさんのお話は、大変に興味深いものでした。


次回を楽しみにいたしております。




次回は、いよいよ、それでは、日本人はどう思われているのか。


何か注意すべき点があるとすればそれは何なのか。


その辺のことは、わたしの失敗談を参考にしていただければと思っております^^;


また、NYにおける現在のユダヤ人の地位は、


また長年にわたるWASPとユダヤ人の確執とは、などについても一歩突っ込んでお話できればと思います。


アッパーイーストとアッパーウエストのカルチャーの違い、


アッパーウエストでは有名人ではだれがどのビルに住むのか、など。

NY近郊は寒い毎日です。


寒い地域にお住まいの方、どうぞ、


くれぐれも足元にお気をつけくださいませ。