ソ連クオリティ〜





このフライ返し
結婚祝の料理道具セットの中の一つ。
約30年前、モスクワで誰かに頂いた。

結婚式当日お祝いの山が出来たほど
皆、何かしら携えて集まってくれたが、
お陰で誰が何を持ってきてくれたか、
すぐに分からなくなった。

調理道具は、当時夫の実家にいたので
新しいは下ろさなかった。

夫の日本留学が決まった時、
私も一時帰国(2年前後)のつもりで、
ほとんどの荷物は、
夫に実家に置いたままだった。

夫の留学が延び、
私達の荷物も置きっぱなしのまま、
生活の基盤は日本になった。

私の母が介護になり、他界したすぐ後、
ガンの再発で夫の父が亡くなった。
数年後、義母も夫の元へ旅立った。

その後、夫は写真のアルバムやら
母の遺品と共に
結婚祝い品も日本に持ち帰った。
2015年より後だったはず。


ここ最近になってやっと
セットの中のフライ返しを使、
コンロのそばにのフックの
引っ掛けておくことにした。

引っ掛かりそうで、掛からない。
変だなぁと思ってよく見ると
引っ掛け穴が塞がっていた。

で、笑いながら夫に見せると
ソ連のクオリティーだと笑顔で言った。

息子に頼むと穴を開けてくれた。
薄っぺらのプラスチックが
奥に残っていただけで、
ちょんとつついたらすぐ開通した。






" Ц 80к  НЕРЖ " って書いてある。

値段80カペイカ (安っ)

НЕРЖ は工場かなぁ。