第3回ツクフェス自主コン

長編部門投稿作品

「タマ夫、6歳最後の旅行記」

クリアしました!



世界観を同一にする

同作者さんの短編・極短編については

こちらの記事で言及しております↓




  ストーリー

紛争・戦争の絶えないファンタジー世界。

そんな世情でものびのびと暮らす

喋る猫のタマ夫は、

兵士である人間の姉

ルルカニとの旅行中であった。


しかし船上にて、タマ夫の目の前で

姉は突然謎の兵士に誘拐されてしまう!

困った彼は、姉の上司である軍に相談。

そして軍から傭兵のダリルが紹介される。


タマ夫とダリル。2人のルルカニを探す旅は、

幾人もの人生を、国家の行く末を、

世界中の生命をも左右する、

巨大なうねりに巻き込まれていく……!




こう書くと「骨太戦記ものかな?」

という風に思いますが、いやまぁ

そう読むこともできる作品なのですが、

本作の特徴はやはりボケ数の多さです。


コント的やりとり、天丼、バグ挙動、

メタ、時事、世代ネタ、パロディ芸……

どんな手を使っても笑わせてやるぞ!

という感じの作品。


おおむね笑わせてもらったんですが、

世代ネタ・パロディに関しては、

たぶん作者さんと僕の世代が違ってて、

正直なに言ってるかわかんない箇所も

数多くありました。仕方ないですね。

楽しんで作られたんだなという気分です。


というかまず猫が平然と喋っている事に

理由づけも説明もないけど、

他にも赤ちゃんが喋ってたり、

馬が喋ってたり、

桃生物が喋ってたりするので

こんなところでツッコんでいると

息切れを起こします。


その割には、傭兵部隊の戦略とか

方々で動く勢力の動機付け、などの

辻褄合わせはかなりちゃんとしているので、

どこで本気出してんだよ!って笑いもあります。


1番笑ったのは、申し訳ないんですが、

別れ話のくだりでした。いやわかんねぇわ……



そんなふうににこやかに進めてたんですが、

道中で明かされていくキャラの過去とか、

タマ夫が夢を見るシーンとか……

少しづつ旅に重いものが乗ってきて。


後半で明らかになる敵の輪郭とか、

世情に絡めた邪悪な陰謀とか、

それに立ち向かう人々の姿を見たときは、

めちゃくちゃ燃える展開じゃねぇかよ……!

のめり込んでプレイしました。


タマ夫の説得は、今を生きる人にとって

かなり胸に響くものがあったと思います。


エンディングでタマ夫とダリルが

再開するシーンはマジで涙が出てしまいました。

なんかちょっと悔しい……



これは愛故にあえて言いますが、

広告の仕方に問題がある気がします。

ギャグゲームだと嫌厭する人に

この熱さを知ってほしい。


カオスギャグの作風でありながら、

ストーリをしっかり魅せて、

しかも感動まで持っていくって

相当すごい技量だと思うんです。


バランス感覚をお持ちというか、

のちのち回収していく要素を

ストーリー中に散りばめてくる巧みさにも

ブラボーの拍手が出ました。



そして、旅行前との関係についてですが、

内容半分くらい関係ねぇ!!! という

極大ツッコミポイントに気付かされました。

補完というか、外伝みたいなものでした。


3部作の他2つのノリを想定してプレイすると、

いい意味で裏切られる。

ただギャハハバカだなぁを3時間見つづける

作品ではないということに恐れをなしました!



  ゲーム性

通常戦闘。

雑魚戦はやさしめかと思いきや、

急激に難易度が高くなったりする。


あっここエンカウントあったんですか!?

って思うくらい

エンカウント率が低いのが原因ですかね。


進行のスムーズさは抜群なんですが、

知らず知らずのうちに

推奨レベルに達してない状態で

ラスダンに挑んでたり

ボスに挑んでたりするので注意が必要


とにかくボスが手強いゲームです。固い!


1番苦戦したのは、トーナメントの2連戦です。

1戦目の即死攻撃にはビビりました。

しかも1戦終わったら全回復なんて

生やさしい設計ではなく、

状態引き継ぎというのがまたキビシイ。


ラスボス王子の即死攻撃にもビビりました。

負けイベかと思いました。


……とはいえ、

要所でちゃんと難しめのRPGは好きです!

タマ夫の成長過程を感じられていいですね。


難易度を考慮して

全回復スポットをこまめに用意したり

セーブ催促をちゃんとしたり

回復アイテムが激安で買えるのも好印象。

ほんと、ギャグの濃さに反して

真面目な作者さんでした。




マップはそんなにこだわりがないというか、

地面レイヤーの違う質感を繋くパーツ?

グラデーション? を使わないで

マイクラの床みたいにしていて、

このフリースタイル感好きだなぁ……


なんて思っていたのですが、話が進むにつれ

どんどん凝ったつくりになってきて、

ラストダンジョンの構造を見たときは

ウワーッ制作の中で成長している!

と感動すら感じました。




ストーリー進行については、

街人に話しかけると

唐突にミニコントが始まったりして、

ネタがわからないものだったり

結構長いものもあるので、

ちょっと嫌になる場合もありました。


もっともこの笑わせにくるスタンスが

このゲームの魅力の一つなのですが、

ストーリーだけ追いたい方は寄り道非推奨かも。


わりと次の展開に進むためのフラグが

わかりづらいんですが……

直前のイベントで念押ししてくれたり、

フラグ説明ベイビーがいたり、

条件が満たされるとタマ夫がわかりやすく

反応してくれたりして、

プレイヤーを手放さない工夫が良かったです!







なんだかベタ褒めになってしまいました。

私はギャップがある作品に

弱いのだと思います。



作者さんがよく自主コンの投稿作品に

ちょっと癖のある感想コメントを残していたり、

タマ夫3部作についたコメントに

コメント返しする様子を見ていると、

作者さんは「常に面白くあろう」と

心掛けているように感じます。


そのブレなさは敵ながらあっぱれというか、

さすがは当時の彼女を犠牲に

ツクールに打ち込んだ方だなぁと思いました。


だからこそ私はクソ真面目な感想を書いて、

彼がどうボケてくるか? 楽しもうと思います。

フフフ……



かなり感情を揺さぶられた作品でした。

制作お疲れ様でした👋



△ファンアート描きました!