Una escena urbana-kasai



家庭裁判所調査官という職業を知っている方は

司法関係になじみのない方々にはあまり認知度の低い職業だと

思います


家庭裁判所、すなわち家事事件、少年事件等の審判を行う裁判所で

審判の前に当事者の生活環境、家庭、心情などを当事者と面接、調査を行い

裁判長に報告し、意見を提出するという 司法の判断と家事当事者との

パイプ役を務める、非常に重要な職種です



この本の著者 中村桂子氏は家裁調査官を奉職し、同職の

後輩のためにと書かれたのがこの本であるそうですが

どうして、こういった法務の仕事に就いてない私が読んでも

非常に心に響く本であります


内容は著者が調査官の経験を10程の実務例を章ごとにまとめ、

実務で学んだこと、こういった事例の場合の参考にすべき視点の持ち方などを

非常に整理された文章で書かれています


主に少年事件の例を出していますが、読んでいて思うのは少年、子供の内心というのは

非常に純粋でありながら、ふとした環境の変化に左右されやすいこと、そして

幼少の時から括弧たる意思を持った人間であること、それでも大人の都合に

流されていき、自信のアイデンティティの行き場を失う事


本文の中にもありますが離婚調停の際、子供も同席していたが

非常にバタバタと暴れていた女の子、その協議が終わった際、

著者が女の子の横に座った際にポツリといった母親への言葉



「あの人はね、強そうに見えるけど本当は弱いの、だから、私がいてあげなきゃ」



子供は本当に全てをわかっているんだと、大人の都合の争いなんか認めたくないんだと

大切なことをこの本で教えていただきました


その他にも暴行事件を起こしたシンナー地獄の少女の公正への姿勢

少年院に3度も送致されながらそれでも公正への1%の光へかけた想い等


非常に心を打たれる素晴らしい本です。


先週の土曜日を持って、本部道場での稽古を辞することとなりました、



幼少の頃より継続してた空手の稽古も仕事、育児、音楽活動に加え、

今年度より、さる国家資格の受験に入るため、さすがに時間もとれず


昨今の不況にも多大に影響を受け、賃金カットも今後促進する事を考えると

苦渋の決断ではありました、 ただ、自分として思ったのは


空手という一つの武道に邁進して鍛錬を積んだ事を

社会的な弱者を助ける為に活かさなければ

何を持って自己はあるのだという思いが強くなりました


自己を磨いていただいた環境、恩師達の為に、より競技としての素晴らしさを、

礎を、一般に知らしめる為に括弧たるものとしてそれに助力するのもいいでしょう


ただ、自分としては 一般的な生き方も出来ない弱者が

民主主義国家の日本でも本当にたくさんいること

そういった武道を学んだり、義務教育も弊害があることによって

まっとうに受けることのできない子供達がたくさんいることに

いても立ってもいられなくなりました


例え資格を取得して、弱者救済に走ったとしても自分のやれることは

社会からみれば小さな事になるでしょう、稼ぎも少なくなり

家族には不便をかけると思います


快く送り出してくれたk先生o先生、ありがとうございました



自分としては死に場所をここと決めた以上は

初志貫徹するべく、邁進したいと思います



「一身独立して一国独立す、」

福澤諭吉




Una escena urbana-gn&gl

1950年代、冷戦時代真っ只中のアメリカにて

マッカーシー上院議員による「赤狩り」と呼ばれる共産主義を排除する運動にて

それに少しでも疑いを掛けられた国民が職を失い、人権を脅かされる恐怖に怯え、


報道側もそうした人権侵害に対する報道を圧力によって押さえつけられ

報道の自由を脅かされていた


CBSテレビの人気キャスターでもあったエド・マローことエドワード・R・マローによる

ドキュメンタリー番組「See It Now」にて、こういった人権侵害に真っ向から立ち向かう姿を

捉えた映画が今回紹介する「Good Night & Good Luck」です


監督はジョージ・クルーニー、彼の父親がニュースキャスターでもあって

父親に捧げた渾身の映画でもあります


全編モノクロですが1950年代のファッションや町並みなど非常にディティールも細かく

実際のマッカーシー上院議員のフィルム等も使い非常にこだわりが感じられます


また合間に入るダイアン・リーブスのJAZZの演奏、タバコの煙、タバコを構える角度

台詞が無いシーンでのそれぞれの役者の表情が素晴らしい


エド・マローを演じたデヴィッド・ストラザーンの表情がほんとに良い、

信念を持って仕事をしている男の顔、だけどフッとした迷いや自問自答を繰り返す

時折みせる人間的な部分がいいんです


ラストのシーンでは現在のメディア側への批判を語るシーンがあります

スポンサー偏重になり、報道の平等性や表現の自由が脅かされていないか

そして、どれだけ苦しくても信念を持って正義を全うしているかということを

問いただしてます、


90分という短い上映時間ですが長尺にならず伝えるべきことをタイトの

そぎ落として伝えている

硬派でとっつきにくい作品ですが

アカデミー賞、ヴェネチア国際等の映画賞でも評価が高い作品です



Good Night & Good Luck