2話 選択するオトコ | ゆっくり☆一緒に☆NGS☆【仮】

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このお話は、

一人の就職活動をするオトコのドラマである。



「就活するオトコ」


前回のあらすじ


オトコの名は、ゼン

いよいよ、成人近い年齢となり、学生時代を終える。

就職活動を続ける事、就職面談を7社。

 7社全てが不合格となる。




そんな彼がある時、物陰で生姜焼き丼を食べていると


「ん・・・??」

 ゼンは、背後になにか、人の気配を感じた。

後ろをとっさに振り返ると、、、



スーツ姿の女性らしき人物が直ぐ後ろに立っていた。

 ゼンは、椅子から勢い良く立ち上がろうとしたが、

バランスを崩し、座り混んでしまった。


 ーーコイツ、何者だ!!






第2話「選択するオトコ」


女性らしき人物は、ゼンに近くに寄り座り込んだ。

迷っているみたいだね


「えっ??、、、なんだ、、、、頭の中に声が聞こえる、、、っていうか、身体が動かない」

ゼンは、何かに取り憑かれたように金縛り状態になっていた。


キミの選択肢は、2つ。


ここで、わたしに生姜焼丼を買ってくるか?


「はぁ??何で、、、オレ金無いし、、、」


それとも、わたしの為に、生姜焼きになって、

わたしに食べられるか???

 

「いや、意味解らないし!!」


さぁ、選びなさい

 



次から次へと、頭の中に言葉が迷い込んでくる、、、


ーーオレは、どーしてしまったんだ?



フフ、冗談よ



「いきなり脅かすなよ、、、」


冗談ってのは嘘。半分は本当よ、、、


ーーなっ!!


ゼンの眼の前に現れた女性は、スーツ姿だった。スーツ姿に黒いコートを羽織、ゼンと同じ様に赤い髪。髪は、後ろで編み込んでいる。


一番大きな特徴は、瞳の中に、渦巻き状の瞳孔模様となっている。



「アンタは一体誰なんだ!!選択肢って、いきりなんなんだよ、、、」

ゼンは、目の前にいる女性に聴いた。


相手は人間なのか、幽霊なのか、幻覚なのか、全く解らないがゼンは、聴く事しか確認する術がない。



ワタシはね、キミの中にいる



もう1人のキミ。



ーーもう1人のオレ?




人はね、迷ったり考え事をする時に

頭の中で、無意識に自問するの、、、


キミは、迷う心が大き過ぎたのかな?

だから、見えるようになったんじゃない?

ワタシの姿が、、、、




ねぇ、ゼンくん?



世の中の人間は、大きく分けると二種類。


成功する人間と    失敗する人間。




この差って、どこで別れ道になるか解るかな?

女性は、ゼンの顔を覗き込むように話した。

女性は、無表情で生気が無いようにすら感じさせる。


やはり人間では無いのだろうか


 ゼンは、金縛り状態から、息を飲み込む事がやっとの状態だった。 


会話しているつもりだが、口の周りや舌に感覚が全く無い為、自分は声を発しているのか?


頭の中に聴こえてくる声と、一人で脳内会話をしているのか解らない。


「成功する人間と、、、


「失敗する人間の、、、


別れ道?


今まで、ゼンは考えた事は無かった。


ーー就職活動で、7つの会社の入社面談に落ちているオレは、失敗する人間だ。


ーー今、また入社面談を別の会社で受けても、


失敗する。



ゼンくん、良い?? 


成功する人間と、失敗する人間は、、、


自分で選ぶ道、で決まると思うんだ、、、



「自分で、選ぶ道、、、」
ゼンは言葉につまった。


ゼンくんは、まだ、、、
どの道を選べば成功するのかを
解らないんだと思うよ、、、


ーーどの道を選べば成功するんだ??
ゼンは、頭の中で呟いた。


ゼンくんは、どーしたいの?



今まで受けた就職先は、お給料が高い場所だけど、、、

キミの今の能力じゃ、、、、
条件の良い企業案件には、採用されないよね?



アナタが就職先を選ぶように、


企業も人を選んでいるの、、、



就活は、恋愛と同じ。


相思相愛じゃないと、
アナタ職につくことは出来ないよ?


ーー相思相愛じゃないと、職につけない。



「じゃあ、オレはどーしたら職につけるんだ?」

ゼンは焦った。

―企業も人を選んでいる-


この言葉が胸に刺さった。


‐誰からも、
必要とされなかったら?
オレはどうするんだ?-



それは、もう自分で気づいてるんじゃないかな?



自分を選んでくれる、仕事を、、、

自分の力量で出来る仕事を、、、

キミ自身が探すんだよ?





「!!ッ、、、っと!」





ゼンは、慌てて落としそうになったな"どんぶりを、しっかりと手に持ちなおした。


「ん、、、、」

ーーアレ?オレ、もしかして、、、

ちょっと寝ちゃった?

ゼンの目の前には、スーツ姿の女性の姿は居なかった。



「オレを選んでくれる職場を、、、」

「オレ自身で探すのか、、、」


ーー今、自分で考えても埒が明かない、、、
明日、職安行ってみようかな?


次回「仕事を探すオトコ」
公共の職業安定所に行く事を選択したゼン

そして、、他者視点のアドバイスを貰うことにしたのだが、、、

そこに待ち受けていたモノは、、、