機動戦艦☆ビックバターを読んでいただきありがとうございます。
いよいよ最終話です。
「機動戦艦ビック☆バター」の最終話と、
その10年前のストーリー「君の後ろ姿」の最終話が、
たった一つの紙クズによって一つに繋がります。
10年の時を超えた、真の最終話が「今」完成しました。
01http://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12225754141.html
02http://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12226316877.html
前回までのストーリーを読んだ方は、本編へ!
除闇&恋華
「ご愛読、ありがとうございました。・・・・ゆっくり読んでってね~」
◆本編
人事異動が決まった除闇と恋華は、二人きりで外出した。
中学時代同じ学校で過ごし、数年後勤務先で偶然の再会を果たす・・・勤務以外で二人で外出するの始めての事であった・・・
最初は、緊張して中々話せなかったが・・・思い出話しをしながら徐々に会話に華が咲いた。
夕飯は、除闇の奢りだった。
恋華
「///////まさか、ホントにご馳走になるとは・・・悪いですな~」
恋華は、上機嫌だった。
除闇
「まぁ・・・たまには良いさ・・・」
除闇
「やっぱり・・・オマエは甘いものからだよな・・・w」
恋華
「え!除闇・・・お酒飲めたんだ・・・」
除闇
「うん・・・大人だしねw」
恋華
「jab利休さんは、飲めないよね・・・w」
除闇
「うんw・・・・・って!おい!俺の明太子勝手に食うなよ・・・」
恋華
「いいじゃん!減るもんじゃないしぃ~」
除闇
「いや・・・お前が喰う事で減ってるからw・・・・そーいや、毎回俺の朝食のおかず、オマエが一個食ってたな・・・」
恋華
「朝礼に遅刻してるから・・・アタシが除闇の変わりに代返してるんでしょ!」
除闇
「う~ん・・・そんな事あったっけ?」
恋華
「・・・・・・・・・・・・・パク」
除闇
「おい!俺の明太子!また食ったな!・・・・・・・・あっ!花火見える・・・」
恋華
「え・・・見えないよ・・・って!!アタシのパフェから、さくらんぼ取らないでよ!」
除闇
「あ!また花火!」
恋華
「もう、その手には乗らないよ!」
除闇
「あ!めっちゃ上がってる!そっち見ろよ!はよ!はよ!」
恋華
「ん?」
除闇
「あ~・・・終わっちゃった・・・」
恋華
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、ラーメン来たよ」
恋華
「除闇・・・痩せてるのに結構食べるよね・・・」
除闇
「俺・・・めっちゃ食うよ?」
除闇は美味しそうにラーメンを食べた。
恋華
「ねぇ・・・一口頂戴よ・・・・」
除闇
「自分も頼めばいいじゃんw」
除闇と恋華は、メニューに書いてある食べ物をひたすら頼み続けた・・・モチロン、全部食べきれたわけではない・・・・後半は頼みすぎ為、残してしまった・・・
除闇
「俺・・・2日後の11時の便の飛行機で・・・・ここを発つことにした。」
恋華
「え・・・・・・人事異動は、1週間後って昨日フライト艦長が言ってたじゃん?・・・まだ早くない?」
除闇
「黒鴉が迎えに来ることになっててな・・・出発が早くなった・・・みんな忙しいと思うから・・・見送りとか良いから・・・」
恋華
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
除闇
「一応・・・オマエとは付き合い長いしなw」
恋華
(2日後の11時に・・・・除闇はもういない・・・・)
恋華
「あ・・・明日は・・・?」
除闇
「流石に明日は荷造りで忙しいな・・・やっぱ飛行機に乗るとなると・・・準備が大変だから・・・悪いな・・・でも今夜はゆっくりしようw」
恋華
(今夜で・・・最後・・・・・・・・・・・・)
その頃、ビックヴァーダーでは、
クロエ
「うむ・・・恋華・・・帰りが遅いな・・・」
テルース
「あぁ・・・除闇も遅いな・・・」
戸愚呂
「まぁ、久しぶりの二人きりの時間・・・誰にも邪魔されたくないんですよ。」
ガイ
「夜遅くまで外出・・・青春だなぁ!」
テルース
「まさか・・・朝帰りとか・・・・」
クロエ
「おい!それじゃホントに二人きりで夜を過ごす事になるぞ!セッ/////」
テルース
「それ以上は発言禁止用語だな・・・」
戸愚呂
「まぁ・・・朝帰りなら・・・二人は今頃・・・」
ガイ
「夜通しでカラオケだな!」
クロエ
「なぜ・・・そうなる?」
翌朝ビックヴァーダーに除闇と恋華は帰還した。
テルース
「ホントに朝帰りか・・・」
戸愚呂
「やりますねぇ~・・・クックック・・・」
恋華
「え/////・・・終電逃しちゃってさぁ・・・」
ガイ
「それで、朝までカラオケか?・・・く~・・・熱いぜぇ!!」
除闇
「そう!そう!・・・か・・・カラオケ行ったんだよな?恋華・・・俺、割と上手かったろ?歌・・・」
恋華
「お・・・おぅ!・・・なかなか・・・上手かったぜw・・・カラオケw」
クロエ
「二人とも・・・こっちに来い!肌を見せてみろ・・・」
除闇
「明日の準備があるから・・・俺は行くぞ・・・オマエも寝ろ!カラオケで疲れてるんだから・・・」
恋華
「おう!寝るぜ・・・」
除闇と恋華は‘カラオケ‘の疲れがたまっている・・・と言い切りそれぞれ個室に戻った。
クロエ
「な・・・なんという事だ・・・・二人はやはり・・・」
テルース
「送別会のカラオケ・・・って事にしようw・・・・もぉ、それでいいだろw」
そして、除闇が出発の当日を迎えた。恋華の実家では・・・
ギン
「あ?・・・朝からドタドタ2階でうるせぇな・・・」
AM7:00・・・1階ではギンが寝て、2階では恋華が寝ている為・・・2階でドタドタしているのは必然的に恋華である・・・
ガチャ
玄関のドアが開く音が大きく聞こえた。恋華が外に出たのだった。
今日は、除闇が出発する日だ。今から行けば11時には十分間に合う。
途中である忘れ物をした事に気づいた・・・除闇に渡したいもの・・・それをビックヴァーダーの自分の個室に忘れてしまった。これを渡さないと・・・一生後悔する・・・だが、ビックヴァーダーは、除闇が出発する空港の反対方向だった。
渡すものを取りにいって、果たして空港へは間に合うのか?
だが、迷ってる時間は無い!急いで取りに戻った。
全速力でビックヴァーダーへ、渡すものを取りに戻り、再び空港へ走り出した。
恋華は時計を見た・・・
10:08・・・
残り一時間も無い・・・間に合わない?
KILL SYSTEM機動
恋華は眼光を光らせ・・・持っている力を全て使い走り出した。
絶対に間に合ってみせる・・・
「10年分のキモチを・・・この紙クズをアイツにぶつけるんだ!」
恋華超スピードで空港まで駆け抜けた・・・
そして、辺りを見渡すと・・・除闇の姿は居ない・・・
時計は、11:05と表示されている。
「11時の便の飛行機で・・・・ここを発つことにした。」
恋華
(そんな・・・間に合わなかった・・・もう後悔しないって・・・決めたのに・・・)
恋華は、大粒の涙を流した。
もう会えないんだ・・・・
恋華
「じょあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
恋華は、悲痛なキモチで力いっぱい叫んだ・・・空の彼方まで届くように・・・
聞こえたなら・・・
戻って来て欲しい・・・・
除闇
「おい!なに叫んでるんだよ!・・・・しかも泣いてるし・・・」
恋華
「え?/////」
戻って来た?・・・いや・・・流石にそれは変だ!
除闇
「ちょっとトイレに行ったらさぁ・・・飛行機逃しちゃって・・・」
恋華
「はぁ??・・・あはははははは・・・・除闇らしいや・・・」
除闇
「泣いてるオマエに言われたくねぇよ・・・迷子かよ?オマエ・・・」
除闇
「次の便は11時35分発だから・・・それいくよー・・・ちょっと待ってろ・・・飲み物買ってくる・・・」
除闇が売店で飲み物を買いに行こうとした瞬間・・・
ドカ
除闇
「痛て!」
除闇の後頭部に何かが当たった。それは恋華が渡したいと思ってたモノ・・・そう、あの紙クズだった。
飲み物なんていらない・・・
残り最後の30分・・・アタシの傍に居て・・・
除闇
「オイ!こんなモン投げるなよ・・・」
恋華
「ドッヂボールしようぜ」
除闇
「なんでそうなるんだよ!」
除闇は、紙クズを投げ返した。
恋華
「よし!ナイスパス!」
キャッチすると同時に除闇に投げ返す・・・かつて、中学2年の時に恋煩いで思い悩んでた時代に兄ギンと・・・こうして半ば強制にドッヂボールをやらせらた事があった。
http://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12221382383.html参照
除闇
「俺は、ドッヂボールやるなんて言ってないぞ!」
と除闇は投げ返す。
恋華
「やりたく無い!・・・なんて聞いてないぞ!」
恋華も素早く投げ返す・・・しかし、空港内で紙クズを投げあうのは、他のお客に迷惑であるのは事実・・・・すぐに、係りの人に叱られてしまった。
除闇
「・・・・・・・・・・はぁ・・・」
恋華
「怒られちゃったねw」
除闇
「オマエのせいだろw・・・・っていうか・・・・そろそろ時間だ・・・」
恋華
「これ!持ってけ!餞別だ☆」
除闇
「紙クズ・・・が餞別か・・・俺の命ってやっすいなぁ・・・」
除闇は、紙クズを受け取った。
黒鴉と合流した除闇は飛行機に乗った。
黒鴉
「・・・・ん?・・・どうした、除闇・・・なんか嬉しそうだな・・・紙クズなんて見ながらニヤニヤして・・・」
除闇
「・・・・・・・・・・・別に、ニヤニヤなんかしてない・・・」
紙クズの表側は邪武乃タロウ、15点の数学のテストの答案用紙だった。
そして、テストの答案用紙の裏面には・・・・
除闇は、テストの答案用紙の裏面をじっくり読んでから、クシャクシャだった「紙クズ」を丁寧に畳んで懐にしまった。
黒鴉
「フ・・・まぁ、良い・・・除闇、窓の外を見てみろ・・・」
除闇
「!!!!!!!!」
「アイツら・・・・・・・・」
除闇は目頭が熱くなった・・・・
除闇の見た窓の外には・・・
恋華・・・だけでは無く・・・フライト艦長、チムール博士、戸愚呂ケンシロウ、マイト=ガイ、結月麻白、テルース、クロエ=フェインリヒト・・・・そして、旅に行ったハズの蓮牙とミラベルの姿もあった。蓮牙は麻白の連絡を受けてタクシーを飛ばして見送りの場に来たのだ。
黒鴉は、除闇にハンカチを渡した。
黒鴉
「俺は先に寝るぞ・・・」
泣いている除闇に気を使ったのだった。
除闇は、今までビックヴァーダーで過ごしてきた思い出が一気にあふれ出した。
除闇
「みんな・・・」
「今までありがとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
除闇さん、、、
こんな思い出なんて
ボクには一度も話してくれた事なんて無かったのに、、、
事故とはいえ、、、
なんか、2人の大事な思い出を覗き見ちゃったみたいで
悪いな、、、こんなの観たら、、、グッスン(涙)
除闇さんのイメージ、変わっちゃうや、、、
おまけ(紙クズの裏面☆)と飛行機内の除闇
除闇・・・改め、邪武乃タロウへ
今回、はじめてアタナに手紙を書きます。
覚えてますか?初めてお好み焼きのお弁当を分けてくれた日を・・・
あの日から、アナタの後ろ姿を追っていました。
ホントは隣を歩きたかったけど・・・勇気が無かった私には、アナタにそれを伝える術がありませんでした。
口で言えば良いのですが・・・もしも、ワタシのキモチが迷惑だったら・・・
今までのように・・・友達で居ることも出来なくなってしまう・・・
そう思って・・・中学時代は自分のキモチを隠し続けました。
偶然にも再び職場で、再会しました・・・でも職場で忙しすぎて・・・
自分のキモチが・・・と言ってる場合じゃなかったね☆
再びお別れの時が来ました・・・
でも、お別れはイヤなので!
アタシの電話番号をここに書きます!スマホをついに買ったのです!
向こうについて落ち着いたら連絡を下さい☆メールのやり方解からないけど・・・
メールアドレスも教えてください!
最後にアタシのキモチ・・・
オマエの事がキライじゃない!
kill-0047型のアンドロイド 山田恋華より
除闇
「キライじゃない・・・って・・・手紙くらい素直に書けよ///バカ・・・さてと・・・・メアド・・・っていうか・・・アイツEメールの初期設定してるのかな?・・・っていうか・・・アイツのメアド解からないのに・・・どーやってメールを送るんだ?」
黒鴉
「SMSの機能を使え・・・ショートメールならメアド送れるだろう・・・」
除闇
「あ・・・そっか・・・お前頭いいな」
恋華以外の女性は、俺が守る!(。>д<)/キリ
アタシの事も守れよ!(≧O≦)/怒