鯖学☆(サバガク)65
☆聖夜の鐘 -ange lsong-☆⑥
「一番大切な人」
ブログ小説「鯖学☆」(サバガク)です☆
高校二年生の主人公、新宿ネロの学園ストーリーがメインとなるお話しです☆
文字数関係で、前編と後編に別けましたが、
※必ず、前編を先に読んでください☆
本当は、前編と後編は一つの記事で出す予定でしたが、諸事情でこうなってしまいました。
内容も、クライマックスという事もあり・・・・前編を読んでから後編を読むという形に
どーしてもしてほしいと思い時間を空けて配信してます。
https://ameblo.jp/rum-xxx-03/entry-12566204323.html
URL をクリックすると前編のストーリーが読めます。
【本編】
☆☆☆
深夜の23時頃ーー
恋華は一人、部屋で寝ている時である。
ーーんっ?何か物音が聞こえたかな?
恋華は、静かに目を開けると・・・
そこには、何者かが両手を上げて立っていた。
「っ!!!!」
「わぁっ☆」
恋華は、得体の知れない人影が見える為、急いで電気をつけると・・・
クリスマスのコスチュームで身を包んだ実尋だった。
「みひろーん!!!」
「サンタさんが、キミの所にやって来たのだ!」
勿論、実尋は予め目黒家(恋華の兄の目黒ギン)に予め、ドッキリをしかけるという了承を得て室内に入れてもらっている訳で、不法侵入ではない。つまり恋華の兄であるギンも、このサプライズのグルだったという事は翌日に解るのだが・・・
「あれっ、どーして?みひろんは、ネロと一緒じゃ?クリスマスプレゼント受け取れなかったの??」
「わっはっはっはー、その事なら大丈夫☆ちゃんと受け取ったよ♪」
実尋は、明るく答えた。実際は、プレゼントは受け取っていないのだが、わざわざ言う必要は無いと思い・・・
この時は、とっさに「受け取った」と実尋は答えた。
「ワタシね、レイジさん・・・いや、お父さんから言われたんだ!好きな場所で好きな人と過ごしなさい!って、だから・・・ここに来たんだ☆」
「えっ?」
「ワタシは、中学時代ら・・・恋華の事が大好きだ。好きな人が被ったりして、色々意見の行き違いもあって・・・絶交された時もあったけど・・・」
「それでも、ワタシは!!今後も、ずっと恋華の事が好きだ!このキモチは、変わらない!」
実尋は、自分の中の最大の蟠りを恋華に打ち明けた。
実尋にとっては、親友の笑顔こそが自分にとっての幸せだった。
「みっ、みひろ~~ん/////」
「恋華!!ワタシからの、炎のクリスマスプレゼントだ!受け取っとておくれ~!!!」
実尋は、恋華に顔をぐっと近づけた。
「みひ・・・んんん/////」
実尋は、恋華にキスをした。
「わっはっはっは・・・さぁ、風邪のバイキンはワタシが吸いとった☆ワタシの胃袋でニンニクラーメンの力で殺菌してやるぜ☆」
「ふっふっふ♪恋華のファーストキッス☆奪ってしまったぜ☆」
実尋は、何故か得意気な顔をした。
「あ、ファーストっていうか・・・その、」
「もしかして、キスは初めてじゃ無かったのか!!」
「う、うん・・・」
「まさか、その相手って・・・」
実尋の脳内なひとり男性の顔が浮かんだ。
「へっくゅん!!・・・やべぇ、マジで風邪引いた・・・」
不思議と自分の家の部屋の布団の中でクシャミをするネロ。
「ぅうん・・・多分実尋の脳内で想像した相手じゃなくて・・・」
「むむむ、恋華のファーストを奪った相手とは??さぁ!!このみひろんに言ってごらん!!マイハニー!!」
真顔で恋華の布団の中に一緒に入る実尋。
「お、お兄ちゃん・・・」
恋華は、恥ずかしそうに言うと、実尋は爆笑して両手でお腹を押さえた。
「みひろんこそ、今のが・・・その、ファーストキスだったの??」
恋華は、実尋に恥ずかしそうに聴くと
「悪いが、恋華はワタシのキス相手の3人目だぜ☆」
実尋は、自信満々で話した。
「えっ、じゃあはじめてファーストキスって・・・」
「近所のいぬ☆」
実尋の自信満々の解答に、恋華は、布団の中で爆笑した。
「じゃ、じゃあ二人目は・・・も、もしかして、レイジさんだったり?」
恋華は、笑いを押さえながら聴いた。
「動物園のヤギ☆」
この後も、実尋は一晩中恋華と布団の中でお喋りをしていて、最終的にその笑い声で恋華の兄(実尋の担任)のギンが目を覚ましカナリの勢いで怒鳴りつけられ、半ば強制的に就寝させられた。
その後、恋華の風邪は無事に治ったが、主人公の新宿ネロはインフルエンザにかかり、二週間学校を休む事になった。
ねぇ☆恋華・・・初詣も一緒に行こうね☆
それから、近場で写真撮って・・・
帰りにウチでラーメン食べよう☆
レイジさんの新作!御餅ラーメンだ☆
すっごく、美味しいから絶対食べに行こうね☆
中学時代に初めて出来た親友・・・
しかし、思いを寄せる相手が同じだった事もあり、
実尋は、その時「譲る事」を選択したが・・・
そのキモチは、上手に伝わる事は無く・・・
大きな誤解を招き、親友としての関係を壊してしまう事があった。
そのトラウムは、今でも実尋の心に大きく残っており、
癒えない傷跡となっていた・・・
今度こそは、ずっと一緒に居たい!
純粋過ぎる思いを胸に・・・
実尋は、寝る前にもう一度親友にキスをした。
シーズン3(完)
登場人物のそれぞれの思いが交差する中・・・
鯖学は、ついにファイナルシーズン!!
シーズン4へとつづきます☆
つづきは、こちら
https://ameblo.jp/rum-xxx-03/entry-12568878251.html