ブログ小説です☆
高校二年生の主人公、新宿ネロの学園ストーリーがメインとなります!
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今回は、冒頭にショートストーリーをいれてみます。
では、どーぞ☆
【ショートストーリー】
――俺の名は、イ・ヤムチャ!恵比寿・イ・ヤムチャって名のロンリーウルフ!
人は、俺の事を荒野のハイエナと呼ぶ!
「ウッ☆ハッ☆ウッ☆ハッ☆・・・・ウッハッ☆ウッハッ☆・・・・狼牙風風・・・」
独特の掛け声(というか唄?)小声で口ずさみながら、ジョギングをするイ・ヤムチャ。
――休みの朝は、早朝のジョギングから俺の一日は始まる!家から出て、最寄り駅から離れた3駅分位は、余裕で走れるぜ!
――文化祭では、ゴリラみたいな女のコに追いかけられ、不覚にも捕まってしまった・・・今後、また襲われるかも解らん!・・・何しろ、俺は・・・ルックルがいいからな☆
イ・ヤムチャは、近くのコンビニのガラス窓に映る自分に「ニコ」っと微笑んだ。前歯は、一個欠けている・・・
「なっ!歯が!!俺の凛々しい顔がぁぁぁ!!」
「・・・もしや、あの文化祭で襲われている時に、歯が欠けてしまったのか・・・クッソ・・・ジョギングの帰りに・・・歯医者に寄って行かないと・・・・」
「今日は、どれくらい走ろうかな・・・俺、結構スタミナあるから・・・割と疲れないんだよなーー・・・お?こんな所に、いい男が!・・・あっ鏡に写った俺か☆」
イ・ヤムチャは、(多少)ナルシストな所があるのか・・・鏡や、ガラス窓等に自分が写ると、ちょいちょい止まって前髪をいじったり、自分の顔を見たりする事が多くなる為、実質ちょいちょい休んでいることになるのだ・・・当然あまり疲れない。
「ん?・・・あの人は・・・そーいや、文化祭で見かけたな・・・渋いルックスのオジサン・・・確か、大崎のお父さんだっけ?」
「おー・・・キミか、早朝のジョギング中かな?うむ、良い目をしてるな・・・気に入った!ワシから、缶ジュースを一杯奢ろう・・・」
イ・ヤムチャは、ジョギングをしていると・・・大崎秀の父親、ラルに出くわした。
ラルは、一目でイ・ヤムチャを気に入ってしまい。近くの自販機でジュースを一杯奢った。
「フッフッフ・・・運動の時は、やはり・・・アク●リアスだ!一生スポーツ!ウォータージャージアクエリ●ス!」
大崎ラルは、イ・ヤムチャの頬に「ベタ」っと買った缶ジュースをつけた。
「うああああ!冬になったのに・・・この一撃は、効いたぜぇ・・・・」
「ガハハハハハハ・・・ところで、キミ・・・ワシのせがれを・・・大崎秀を見かけていないか?」
【本編】
「・・・・・・うーん・・・・」
ぐっすりと眠る日曜の朝。恋華は、昨夜新宿ネロの家で泊っていた。
恋華の寝ている場所は、ネロの家の今の、テーブルの下・・・・というより、昨晩ネロと徹夜でポテトチップを食べながら格闘ゲームをやりつつ寝落ちした為下半身がテーブルの下にあり、上半身はテーブルからはみ出ている。
ブーンブブン・・・
ブーンブブン・・・
「おい・・・恋華のスマホ、LINE来ているみたいだぞ?・・・見なくていいのか?」
ネロも、恋華と同じく徹夜した為、テーブルから上半身はみ出した状態で寝ている。
「・・・・みひろん意外の相手なら・・・シカトでもいいの・・・」
恋華は、スマートフォンからバイブ音が鳴っているが、まだ眠いためスマートフォンを見ようとはしなかった。
「・・・・じゃあ、渋谷(実尋)だったらどーすんだよ・・・・」
「アンタ(ネロ)・・・見といて・・・」
「おい・・・・他の奴からのLINEだったらどーすんだよ・・・俺が見ちゃっていいのか?」
「・・・・・・別に・・・・私のLINEする相手、みひろんとアンタ(ネロ)くらいしか居ないし・・・・」
恋華のスマートフォンは、バイブし続けるが・・・ネロも、恋華もその場から動こうとしなかった。
「!!!・・・オイ・・・友達居ないコみたいじゃねぇか・・・大崎とは、連絡先交換してないのか?」
「・・・・・恥ずかしくて、聴けなかった・・・・・」
「・・・・・・おい・・・・・・」
「うるさいわね・・・人の勝手でしょ・・・ホラ、はやく・・・テーブルの上でブンブンうるさいから、スマホ取って音読しなさい・・・ホント使えないわね・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・はー・・・・・・ったく」
ネロは、ため息をつきながら・・・起き上がり、恋華のスマートフォンを手に取りLINEを確認した。
「あれ?イ・ヤムチャからのLINEが来てるぞ・・・・」
「あー・・・・そんな奴居たわね・・・・読まなくてもいいわ・・・どーせ、宿題メモるの忘れた。とか・・・野暮用でしょうしー・・・」
「おい・・・・」
ネロは、恋華の適当すぎる返答に目を細くした。
「っ!!オイ・・・恋華!どーやら、イ・ヤムチャ・・・早朝のジョギング中に、大崎の親父さんと出くわしたらしいぞ・・・そんで、大崎(秀)の事探しているらしいぞ!」
「!!!ちょっと・・・(スマートフォン)貸しなさい!・・・・どーしよ・・・大崎くん、ここに居る事、教えた方がいいのかな?」
「いや・・・・ちょっと、待て!アイツ(大崎)家出してここに来てるんだから・・・そんな事したら、匿っている意味が無くなっちまう・・・」
「・・・・・・ねぇ、イ・ヤムチャ・・・・大崎くんのお父さんと一緒にジョギングする事になったみたい・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい、・・・・」
「って・・・アイツ(イ・ヤムチャ)ジョギングのコース・・・この近辺に近づいてきるみてぇだ!クッソ・・・イ・ヤムチャ・・・どんだけスタミナあるんだよ・・・4駅分くらい走ってるのか・・・・」
ネロは、恋華のスマートフォンに書いている内容をみて、この近辺に大崎秀の父親が近づいてきている事をしった。
このまま、外出をした場合・・・秀は、父親と遭遇する事も考えられる。
「よー!おはよ☆やっぱり・・・朝のシャワーは、格別だなー☆・・・ん?何を見てるんだ☆二人して・・・」
秀が、バスタオルを頭にかけた状態で、ネロと恋華がスマートフォンを見ている所に覗き込んできた。
「うお!」
「うわぁ!」
ネロと恋華は驚いた。いつの間にか、二人は並んで寝転がった状態で一つの(恋華の)を見ていた。
「にしても・・・オマエら、仲良いなぁ・・・ずっと二人で徹夜でゲームかぁ・・・俺も起こしてくれればよかったのにー・・・俺、結構対戦モノのゲーム、強いんだぜー・・・」
秀は、ニコニコ笑いながら言った。
「お!おぉー!!いいなぁ・・・でも俺、結構弱いぜ・・・ハハハ・・・・」
「わ、私も・・・あんまり強くないから・・・お手柔らかに・・・ハハハハ・・・」
たった今、大崎の父がこの近辺に近づいてる情報を得た・・・という所で、突然大崎秀から声をかけられたので、パニックになるネロと恋華。
「ふーむ・・・そーいや、今日は日曜日だったなー・・・せっかくだから、何かして遊ぼうか・・・」
秀は、腰に手を当てて明るく話す。
「おっ・・・そーだな・・・」
「せっかくだし、ちょっと遠くいかない?ね??」
ネロと恋華は、顔を見合わせた。
「おっ・・・そーだな・・・遠くに行こう!この近辺何もないしな・・・電車に乗って・・・遠くに行こうぜ!」
「うんうん!遠くに!!うんと、遠くに!!」
大崎の父が、この近辺にやってきている事もあり、二人の遭遇を避けるため、遠くに行く事をひたすら強調した。
「ほー・・・遠くといっても・・・日曜は混むかもしれんぞ?俺は、別に構わんが・・・行先だけでも、決めないか?」
「・・・・っていうか、どーも挙動不審だな・・・お前達、なんか俺に隠してないか?」
「え!いや・・・その・・・」
「そんな事無いわよね?」
「お、おう!」
ネロは、慌てて恋華にスマートフォンをしまう様にジェスチャーする。
「ふーむ、そのスマートフォンが怪しいな・・・」
「あ、その・・・・コイツが、ディズ●ーランドに行きたいっていうもんだから、ちょっと調べてたのよ・・・・」
「あ・・・そうそう、俺!ちょっとディズニー●ンドとか行った事なくってさ・・・憧れちゃっててさ・・・・」
「ふー・・・まぁ、そーいう事にしてやろう☆善は、急げだ!休日のディズニー●ンドは、相当混むからな!オマエ等覚悟しとけよ☆」
秀は、そーいうと身支度をし始めた。
――ったく、今、大崎の親父がこっちの近くに来ているなんてメンタルが弱っているアイツ(大崎)にバレたら・・・大混乱だ・・・こんな所で親子喧嘩なんてゴメンだぜ・・・早いトコ、大崎をこの近辺から連れ出して落ち着きたいトコだ。
ネロ、恋華、秀は、ネロのマンションを揃って出た。
「しっかし、ディズニー●ンドなんて、久しぶりだな・・・・」
「うん☆お天気だから、たまには良いわよね・・・・・」
恋華は、秀を父親と遭遇させない計らいとはいえ、彼と一緒にディズニーランドに行ける事が嬉しかった。
そして、秀の気晴らしをさせる事で、「彼の為に出来る事があった!」と思えることが・・・さらに嬉しかったのだ。
「あっ!」
「っ!!」
「・・・・・・・・・・・・お、親父・・・」
「む!秀!!どこをほっつき歩いてたァァ!!」
ネロと恋華の計画で遠出して、秀と秀の父親(大崎ラル)の遭遇を避けるという計画だったが、運悪くもマンションを出た所でジョギング中の秀の父親に出くわしてしまった。
「・・・・・・・っ!!」
「オイ!!恋華ァ!」
「うおっ!なんだキサマァ・・・」
恋華は、大崎秀の父親(大崎ラル)に体当たりをするかのように飛び掛かり、ガッツリ右腕を掴んだ。
「大崎くん!!私・・・ここで大崎くんのお父さんを食い止めるから・・・今の内に逃げてぇぇ!」
――アイツ(恋華)・・・大崎を逃がすために・・・
「俺も加勢するぞ!恋華ァ!」
ネロは、大崎ラルの左腕を掴んだ。
「くっくっく・・・良い覚悟だ!だが・・・ワシを止めるにはまだ・・・未熟っ!」
大崎ラルは、右腕で恋華を・・・左腕でネロをぐいっと持ち上げた。
「うわっ!」
「このオッサン・・・片手で俺達を・・・バケモノか!」
「アクエリアス・・・ご馳走さま・・・ってことで・・・」
「ワリィな!コイツら、俺の友達なんでね・・・なんだか良く解らねぇけど、俺も手伝うぜ☆」
イ・ヤムチャはアクエリ●スをごくごくっと飲み干すと・・・後ろから、思いっきり大崎ラルの胴を両腕で抑え込んだ。
「キサマー・・・恩を仇で返しおったな!」
ぐぐぐぐぐ
イ・ヤムチャは、日頃から多少身体を鍛えてるのか踏ん張る足腰の力も、掴みかかる両腕の力も強かった。
「ぐっ・・・このパワーは・・・」
イ・ヤムチャの予想以上のパワーに気を取られた隙に、恋華とネロは着地して再び左右から抑え込んだ。
「サンキュー☆イ・ヤムチャ!」
「てへへ・・・」
「・・・・すまない・・・恩に着る!」
「あ!コラ・・・キミ達っ放しなさい!秀っ!!待ちなさーーい!!」
つづき
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