学園モノのブログ小説です☆

 

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2年5組(普通科)新宿ネロ。

彼には、中間試験で高得点を取らなければならない2つの理由があった。
1つ目は、高校入学早々ホームルームに遅刻等の理由で職員室に呼び出される回数多数!!あげくの果てに担任講師から反省文を書かされるしまつ。中間試験で高得点を取らないと、内申書が危ないという理由。

もう1つの理由は、彼の意中の思い人実尋の手作り焼きたてパイをかけて、恋のライバル!!恵比寿・イ・ヤムチャとの一騎討ちをする事になったからである。

 

鯖学☆(サバガク)

シーズン2

 


【本編】
中間試験の開始の当日まで、残りの日数期間は少なくなった。中間試験の点数で競い合うことになったネロとイ・ヤムチャ。ネロは恋華から、イ・ヤムチャは、担任講師の景親から勉強のやり方のコツを教わる事にした。

イ・ヤムチャは、放課後図書室に籠り勉強を続けた。景親流の勉強方法は、環境を変えて集中する余計な気をチラさなくて済む場所で行う。というモノである。家に帰れば、音楽も聴ける、テレビも見れる、昼寝も出来る・・・と自身を誘惑するモノは、いくらである。そんな環境では集中する事は出来ない・・・景親は言う。
そして、勉強の方法以上にイ・ヤムチャの気分の向上を計った。イ・ヤムチャという人間像がデリケートな部分とプライドの高さを持っている事を見抜いていた為、まず褒めた!そして、将来性と伸び代が大きい事を伝え、自身の弱点を見つける事と、解決する力を持っている事(ぶっちゃけ解らないならすぐ聞け!!という意味であるが、ようは言い方である)を伝えた。イ・ヤムチャは、ノった。
「へっ、景親の奴・・・俺が本気を出してない事に気づいて居やがったな☆ここは、アンタの指導力・・・アンタの顔を立てやるぜ!」

この時点で、イ・ヤムチャの問題集の正解率は80%前後であった。


一方ネロは、恋華から問題集から取り組む事を進められた。
「今更、漠然と教科書読んでも遅いわ!まず、問題集からやりなさい!」

「いきなりか?」
ネロは、教科書を読んで覚えたかを確認する為に問題集を使うのが普通だと思っていたが、恋華曰く・・・既に試験を行う日が間近である為、今から教科書を読んでも把握から始めると間に合わないないとの事。
「今の把握がどれ程の物か?自分の不理解は何なのかを具体的にする為・・・問題集は、そーいう使い方も出切るのよ!!」

「この方法で・・・俺は、アイツ(イ・ヤムチャ)に勝てるのか?」
ネロは、恋華に訊ねた。

「勉強に取りかかる時期が遅すぎるわ。とりあえず・・・アンタの今の理解力を試すのよ。」
恋華はさらっと言った。

「おう!!それが終わったら・・・次は」
ネロは、恋華に更に聞いた。

「終わったら、回答を見て答え合わせして、回答集の解説を読む。教科書を全部読むより要点が最初から纏まっている分短い時間で暗記出来るハズよ。」

「!!・・・そうか、あの小さい小冊子の回答集が要点を纏めた教科書の代わりになるのか・・・」

「それで、多分アンタは最初は間違いだらけだと思う。今までサボった分・・・ね。問題集は、そうね・・・試験範囲の分を繰り返しで8回やりなさい。」

「8回も!全教科分をか!!結構かかるぞ・・・時間!!」
ネロは、焦った。

「やらないと、暗記出来ないわよ?」
恋華は、さらっと言った。

「暗記・・・・」

「勝ちたいなら・・・ね!これは、賭けよ!8回、問題集を解くことで、実質問題集の正解率はカナリ100に近いモノになりわ。繰り返しやる事で、その問題と答えだけなら暗記出来るわ。つまり試験で問題集の関連が出た場合、もしくは、それに近い問題が出た場合・・・・」
恋華は、ネロをチラっと見た。

「俺は、勝てるんだな・・・・」
ネロは、少し笑顔になる。

「まぁ、当日の問題にもよるけど・・・めんどくさがりの講師は、試験問題そのまま問題集をコピーする人も居るしね。」
恋華は、笑いながら言った。

その頃、コピー機の前でおもいっきりクシャミをする目黒ギン。

帰宅後、さっそく中間試験の教科の問題集に取りかかった。恋華の予想通り解らない問題、解けない問題の方が多い・・・

ーーったく、こんな事なら授業を受けた日に復習しとけば良かったぜ・・・・こりゃ、今夜はカナリ時間食いそうだな。だが、恋華に教わった方法は教科書を熟読による理解というより、どっちかっていうと、手を動かし続ける作業だな・・・こっちの方が、微動だにせず教科書読者より、俺向きの勉強方法だな。・・・ん?もしかして、アイツ(恋華)俺が眠くならないように、敢えてこの作業ワークを選んだのか?・・・いや、考えすぎたな。


ネロは、中間試験範囲の問題集は、全教科・・・試験が始まるまでの残りの勉強期間に8回やりぬいた。

最初は間違いの方が多く回答集を読み直す事が多かったのだが・・・

試験開始の日が近づくたびに、正解率は上がっていった。

最終的には、正解率だけではなく、カナリの早い時間で問題集を全て解き終える速さになっていた。

成果率の高さと、読解の速さ、計算問題なら解き終える速さ・・・

それは、彼の(目の下のクマの濃さと)自信に繋がった。

 

ーーイ・ヤムチャ!俺はこの勝負勝ちに行くぜ!



つづき

23話

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