学園モノのブログ小説です☆

 

主人公ネロが、高校2年生としての学園ライフの1年間を描く!

ラブ?コメのお話し!

高校1年生では、帰宅後ゲームばかりだったネロ!

高校2年生では、見事生まれ変われるのか?w

 

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【本編】

朝方、学校のホームルームが始まる前の事だった。
「よっし!!・・・出来た!進路調査表・・・こんなの、最初から適当に書けば良かったんだ☆」
実尋は、明るく言った。

「・・・・・・・・・」
そんな実尋を見ながらら恋華は、少し眉間にシワを寄せた。


「んじゃあ・・・ちょいと提出してくるね。」
実尋は、教室を出て職員室に直行した。
教室を出る時に、丁度教室に入るネロとすれ違い、
「おっはよー☆新宿クン!!」
と元気に一言声をかけ、実尋は廊下駆け出して行った。

「ふぁあ~・・・元気だな、渋谷の奴。」
ネロは眠そうな目を擦りながら、教室内へやってきた。

「ちょっとネロ!!アンタ・・・みひろんと、昨日何か大事な話とかしたんじゃないの?」
恋華は、ネロを訊ねてきた。

「あ?大事な話か・・・なんか、あったかな??まぁ、進路調査の紙についてちょっと聞かれた程度かな?」
ネロは、ぼんやりと思い出しながら話した。

「・・・・その時、みひろんどんな様子だった?どんな顔してた?」
恋華は、ネロに色々訊ねた。

「ん~・・・どんな様子って聴かれてもな・・・とりあえず、俺は適当に書いた方が良いって、俺なりのアドバイスをした。進路調査表なんて、たかが学校提出用の紙面だし、それで人生決まる訳じゃねぇもんな☆‘イチイチガチで考えてもしょうがない‘って俺がアドバイスしたら笑顔になってたぜ☆」
ーーそうだ!イチイチガチで考えてもしょうがねぇ~って答えた時、アイツ笑顔で同意してた。確かに、いつもの笑顔と比べるとなんか違和感はあったけど、さっきだって元気に廊下突っ走ってたじゃねぇか・・・

「ちょっとねぇ・・・どうしてアンタが、みひろんから進路調査表の相談なんてされたのか?考えた事ある??みひろんには、ゲーム三昧のアンタと違って・・・生徒会を通じて、頭の良い友達で沢山居るのよ?アドバイスを聴くだけなら、普通アンタを選ばないでしょ??」
恋華は、ネロに再度聴いた。

ーー確かに、進学課の秀とかの方が俺より無難な答えを出しそうだな・・・俺に相談しにきた理由か・・・
 

 


ネロの選択肢

1「それって・・・まさか、俺の事が好きだからか?・・・・いや、冗談だ!・・・グハッ」

2「それって・・・やっぱりクラスメイトじゃないか?聴きやすかったんだろ?アドバ・・・グハッ」

3「・・・んなの・・・解らねぇよ・・・・・・・ちょっ・・・グハッ」






「・・・・・・・・・っ!・・・ん"(怒)」

ゴス




恋華は、ネロが答えを言い終わる前に腹に掌手を喰らった。

「っつ!俺が話終わる前に掌手突き喰らわせやがって・・・っていうか・・・俺が聞きてぇよ!!アイツ(渋谷実尋)進路調査表の書き直しとか・・・普通無いだろ?・・・恋華、お前知ってるのか?アイツ(渋谷実尋)が進路調査表になに書いたか?」
ネロは、腹を押さえながら恋華に聴いた。

「教えない!!自分で聞けば良いじゃない?」
恋華は、言った。

「やっぱり、知ってやがったな!お前、渋谷と友達なんじゃないのか?中学時代からの親友なんじゃないのか?少なくとも、アイツ(渋谷実尋)は、お前の事を大好きだって言った!!恋華は、違うのか?」
ネロは、クラスメイト達がビビって世間話を辞めるくらいの勢いで怒鳴った。

「私だって・・・みひろんの事・・・」
恋華が言い終わる前に、ネロはさらに続けた。

「ホントに大事な友達だったら、友達が・・・進路調査表で少し間違っている文章を書いているのに気づいていたなら、なんでその場で教えてやらないん・・・」
ネロが言い終わる前に、恋華が怒鳴った。

「みひろんは、間違った事は書いてない!・・・ただ・・・」
恋華は、下を向いた。


「もう良いよ・・・サヨナラ」
恋華は、教室を出ようとするとネロは止めるように言った。
「どーして、お前はすぐにサヨナラとか、バイバイとか・・・お別れっぽい台詞をクチに・・・」

「もぉぉぉ!また始まったドラマ見すぎクン・・・授業始まっちゃうからクラスに戻るだけでしょ?そんなに寂しかったら、ウチのクラスに来るか?田端(景親)先生に言ってあげようか?・・・・時間だから行って良い?」
恋華は、カバンを持って自分のクラスに戻って行った。

「・・・・・・ん?」
ネロは、周囲の視線が自分のトコにガッツリ向いている事に気づいた。

ーーん?俺、なんか恥ずかしい事言ったか?・・・やべぇ、周囲の視線が半端無い!


「おっとっと~ギリギリセーフか?ん・・・新宿クン、真っ赤な顔してどうしちゃったのかな?もしや・・・・オナラでもしちゃったのかい?」
実尋の一言にクラスは大爆笑となった。

「あぁ・・・・ゴメン!!図星だった?」

「いや////してねーよ!」
ネロが必死に弁解したトコでさらに笑いが起こってしまった。
ーークッソ!!また新たな誤解が生まれそうだぜ・・・なんて言う厄日だ・・・



1限目が終わると、実尋はネロに声をかけた。
「新宿クン☆5分休みだ。自販機にジュースでも買いにいかない?」

「おぉ☆行こう!」
ネロにとって、実尋から声をかけられる事は嬉しかった。自然とトーンが上がる。

自販機に向かう途中、ネロは実尋を表情を良く観察した。別に表情が曇っている様子は無い。

「ん??どーしたんだい?私の顔になんかついてる?」
実尋は、ネロがジロジロと顔を見ているのが少し気になった様子だった。

「いや、別に何でもない・・・いや、何でもない訳じゃない・・・」
ネロは、一度実尋から目を反らし、再び実尋の顔を見た。

「?????」

「渋谷・・・あのさ!昨日は、なんかゴメン!!もし、俺が気に触る事を言っていたら謝るよ・・・俺、無神経だからさ・・・気づかないウチに人を傷つける事を言っちまったかも知れねぇ!!だから、謝るよ・・・・ゴメン!」
ネロは、合掌して頭を下げた。

「気づかないウチに・・・か、」
実尋は、ネロを見ながら真顔で話した。

「あぁ!!気に入らない事があったら、むしろハッキリ言って欲しいんだ!謝るよ!」
ネロは、必死に言った。
この時、ネロは1限目が始まる前に恋華から言われた台詞と、昨日実尋の表情が少しだけ曇った事を思い出していた。ネロ自身決して悪意を持って接した所は一つも無いと思っている。しかし、今謝る事で、物事が解決するなら全力で謝ってしまえば良い!そう思った。

「新宿クン・・・あのね・・・・・っ!・・・・・・・・・・聞いて!!」
実尋は、いつまでも頭を上げないネロに最後だけ強い口調で言った。
 

 

 

        
「ワタシは、新宿クンの事を怒った覚えないよ?むしろ、学園喫茶の買い物件、助かってるし・・・感謝してるくらいなんだ。だから、新宿クンは何にも悪くないんだよ?」
実尋は諭すように伝えた。

「・・・・・・」
ネロは、静かに頭を上げた。

「強いて言えば!悪いと思ってないなら、頭は下げるなぁ☆」
実尋は、ウィンクをしながらネロに指さして、駆け足で教室に戻った。

「おっさきー☆」
時計を見ると、次の抗議が始まろうとする所だった。

ーー渋谷は、なんて言うか・・・明るいの一言じゃ表せない。多分俺より、ずっと大人なんだと思う。そして、第一印象以上に、用心深いのかも知れない・・・アイツ(渋谷)は、簡単には素の感情見せてくれないのかも知れない。俺は、最近LINEで連絡も出来るようになった。4人でだが、外食にも行った。二人きりで買い物にも行った。大分近づけたと思った。それでも、まだ・・・渋谷実尋との距離は遠いんだな。





昼休み。

進学課のクラス。一年生の時から成績トップの生徒が寄せ集められ構成されている敷居が高いクラス。
そこに、大崎秀が居た。

「さて、昼休みかぁ・・・どこで飯食べようかな?教室は休み時間も勉強してる奴いるしなぁ・・・」
秀は、後ろの席をチラっと見た。

「あれ?貴公子さんは・・・早くも飯行っちまったか?ちょっとくらい、話して見たかったのになぁ・・・」
秀は、静かに教室を出た。

  
貴公子さんとは・・・貴公子(プリンス)除闇の事である。高校一年生でバスケ部をインターハイに導き、ルーキー賞を授与されている。長身で容姿端麗な彼は、貴公子(プリンス)と呼ばれるようになってしまった。ついでに「除闇(ジョアン)」というのは、本名では無いが、彼自身が「俺は、プリンスじゃない・・・どうしても呼びたければ、除闇と呼べ・・・人の闇を除くモノだ!」と言ったのだ。そのオカルト地味だ発言から、貴公子(プリンス)除闇と呼ばれるようになった。結局貴公子(プリンス)とは呼ばれてしまうのだが、名前じゃなく偽名「除闇」で呼ばれるだけマシらしい。確かに本名の前に毎日貴公子(プリンス)とつけて呼ばれたら、カナリうんざりするだろう。

除闇は、一人体育館のボール置き場の前に腰掛けた。バスケ部である彼は、ボール置き場に一人身を置くのが落ち着くらしい。一年生の時は屋上で昼寝するのにハマっていたが、元々モテ過ぎる彼は、まわりの男子を敵にする事も多く、寝ている所蹴られて起こされる事も多かった。


 -俺の眠りを妨げる奴は、何人たりとも許さん-


寝ている所を起こすものは大体返り討ちにするが、やればやるほど敵が増える。多勢に無勢となり時にやられてしまう。その為、二年生になった彼は身を隠す事や、厄介事をやり過ごす事を覚えた。

今日も静かに体育館倉庫付近で飯が食える。彼が弁当を食べようとした時、来客がきた。

「・・・・あ?」

「ちょっと、時間もらえるかな?」
恋華だった。タンクトップにショートパンツといった運動着姿であった。

「・・・・・良いけど」
除闇は、チラっと恋華を見ると静かに答えた。

二人が静かに話をすると共にその場から移動していった。二人が向かった先は・・・・

 



 



 

 

 


その頃、ネロは学校内の食堂で一人カレーを食べていた。
ーー若干味が薄いな・・・

ネロは、食堂のテーブルにある醤油とソースをかけた。学校内の食堂(学食)のテーブルには、常時醤油とソースが置いてある。何故か塩は置いてない。

ーーまぁ、これでなんとか食える味になったかな・・・やっぱりカレーは、ウチで作った方がウメーな。


ネロが一人でカレーを食べていると、
「新宿センパイ・・・お久しぶりです。」

ネロの左隣には、長い黒髪の大人しい後輩・・・御徒町霧恵が座った。

「あ、御徒町さん☆なんか、久しぶりだねー!元気だった。」

「ハイ元気でした。センパイこそ、お元気そうで・・・」
ネロと霧恵が久しぶりに再開をしていると、ネロの右隣にグレイコフが座った。

「ヘイ☆ネロ~♪」

「あっ、グレイコフ!!紹介するね~ウチのクラスで一緒に勉強してる・・・」

「留学生のグレイコフですね☆」
ネロが話し終わる前に、霧恵は答えた。

「イェア♪キリエ~☆」
グレイコフがノリ良く言った。

ーーあれ?グレイコフと御徒町さん、知り合いかな?

「グレイコフは、ウチのクラスでも一緒に勉強していくんですよ♪メインは、新宿センパイのクラスみたいですが・・・」
霧恵は、明るく答えた。霧恵の顔は長い黒髪で覆われ、目の下にはクマがある。表情も暗めに見えるが、明るく話すとどこか可愛いらしい後輩だ。

「センパイの事、グレイコフから良く聴きますよ・・・クラスメイトで集まって、歓迎会を開いたそうですね。」
霧恵は、少し上目遣いで「じーっと」ネロを見つめた。

「イェア♪とっても楽しかったデース☆」
グレイコフは、ノリ良く言った。
      
「・・・・・・・良いですね。楽しそうで。」
霧恵は、ネロから目を反らさずに真顔で言った。

「sorry・・・ちょっとトイレ・・・」
グレイコフがトイレに向かうと、反射的に行きたくなったのか・・・
「あ、俺もトイレ・・・」
ネロも同行した。

「新宿センパイ・・・・」
霧恵は、ネロがグレイコフとトイレに行った後、ネロが向かった方角見ながら静かに呟いた。
 

 

  

「キリエは、新宿センパイが以前私に真剣に言ってくれた事、しっかり覚えてます・・・嬉しかった・・・・・・ねぇ、センパイは・・・」

「キリエの事・・・どんな風に・・・思ってくれてるのかな・・・」





トイレに向かったグレイコフとネロ。
トイレ内で、用を済ませながらグレイコフは静かにネロへ伝えた。
「昨日、1年生の彼女(霧恵)のクラスで授業を受けた。彼女(霧恵)はとても優しくしてくれた。彼女(霧恵)にネロの話したら、なんだか嬉しそうに頷いてたヨ・・・」

「え、俺の話をしたの?」

「あぁ☆キミの話をしたよ!ワタシにとって一番ホットな話題は、キミ達生徒に優しく受け入れてもらっている事だからね☆」

「あ・・・いや////俺なんか、そんな・・・」
ネロは、用を済ませながら少し照れた。

「ふむ・・・ワタシの勘だが、彼女(霧恵)は、キミが好きだ・・・」

グレイコフは手を洗いながら話した。

「///////え?俺の事が?ですか・・・あんな、清純な女の子が、俺を???いや、そんな事は・・・」

後頭部をかきながら照れるのが、ネロのクセだが・・・用を済ませている途中なのでそのポーズを取れずにいる。

「ワタシは、大人だ。キミの倍の人生を歩んできたから解る。それに、ネロ・・・キミは、とても魅力的な人だ☆顔だって、とてもハンサムで心優しく、時にホットだ!女性達が放って置くハズがない・・・もっと周りを見ろ☆イェア♪」
グレイコフは、ネロの背中をバンと平手で叩いた。

ーーありがとう。グレイコフ・・・でも、俺なんか渋谷のホントのキモチも、未だに解ってやれてないし・・・恋華とも、朝からケンカ・・・グレイコフが言ってくれる程、人間出来ちゃいねぇんだ・・・教えてくれよ?どうしたら、もっと上手くやれるんだ?




ネロの選択肢【2個目】

※次回以降の作品に影響します

1「大人の意見を聞こう!グレイコフに悩みを打ち明けてみよう!」

2「御徒町(霧恵)さんと話途中だったな・・・もう少し御徒町さんとコンタクトを取りにいこう!」



つづき

20話

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おまけ

 

 

ギン
「さーてと、もうすぐ中間試験だ・・・オマエら、朝から喧嘩してくれちゃってさ・・・目黒先生のクラスメイトと、目黒先生の妹さんが・・・とか言われちゃってさ・・・職員室で、俺の居場所無かったぞ・・・・」
 
ネロ
「・・・・・・」
 
恋華
「・・・・・・」
 
ギン
「で・・・どーなの?中間試験の勉強・・・すすんでるの?」
 
恋華
「バカにしないで・・・私を誰だと思ってるの?」
 
ギン
「はいはい・・・成績トップの目黒先生(俺)の妹さんでしたねーーー(棒読み口調)・・・・・で、ネロの方は?」
 
ネロ
「・・・・・・・・・・・・・が、頑張ってます・・・・(顔面蒼白)」
 
ギン
「・・・・・ホントに大丈夫か?赤点の場合、居残りで補習だぞ?」
 
ネロ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」