学園モノのブログ小説です☆

 

主人公ネロが、高校2年生としての学園ライフの1年間を描く!

ラブ?コメのお話し!

高校1年生では、帰宅後ゲームばかりだったネロ!

高校2年生では、見事生まれ変われるのか?w

 

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鯖学☆(サバガク)

シーズン2

 

 

【本編】

朝、一人で電車で通学するネロ。
以前は家が近かった事もあり、恋華と同じ電車で通学する機会が多かった。最近は電車内で見かけない。別の車両に乗っているのだろうか?

ーーアイツ(恋華)見かけ無いな。今頃、何してるのかな?
ネロは、そんな事を考えつつ少しだけウトウトしていた。


その頃、学校の近く公園では長身のジャージ姿の男性と小柄のタンクトップ姿の女性が、朝早くから体を動かし汗を流していた。除闇と恋華である。早朝トレーニング(部活の朝練)と言えば聞こえは良いが、実際は生易しいモノでは無かった。
バスケ部である二人は、インターハイ予選に向けての特訓をしていたのだ。去年の成績は初戦敗退だったのだ。

「よし・・・一度休憩だ。」
除闇の一言で、恋華はボールを置いてしゃがみこんだ。恋華は肩で息をしていた。カナリハードな練習だった様子だ。

「確かに、お前(恋華)は足は早い。フルタイムでフルコートを走り抜く持久力は持っている。女子バスケ部の中では今年のインターハイ予選もスタメンとして選ばれる・・・いや、選ばざる得ないだろう。」
除闇は、あえて選択肢が無いと言う否定気味の言い方をした。

「・・・・・・・っ。」
恋華も勿論眉間にシワを寄せた。しかし反論は出来なかった。(喧嘩っぱやい恋華だが)反論出来ない理由があった。

「知っての通り、鯖学の女子バスケ部は選手層が薄い。今年入った一年生はまだ未熟。三年生も多くは辞めてしまっていると聞く。バスケ部は男子も女子も練習はキツイは、余程の根性が無ければ続かない。・・・つまり、控え選手層が少ないからこそ、スタミナが多いお前(恋華)は、スタメンとして器用される。」

「・・・・・・」
恋華は、無言で除闇の話を聞いた。

「昨年のインターハイ予選、初戦敗退だったな・・・恋華。スタミナがあり足の早いお前は、誰よりも早くシュートコースへたどり着き、誰よりも沢山シュートを打っていた。シュート回数48回。しかし得点数ゼロ。」


「シュート成功率がゼロパーセントと、相手チームに悟られた結果、お前は完全にノーマークになってしまい・・・その結果、相手のチームに1人フリーで動けるシューターを作ってしまった。」


「恋華。お前この状況でチームにどう貢献する?」
除闇は、恋華に問いかけた。

「・・・私のシュートが入らない分、味方にパスを回して・・・」
恋華が小さい声で返答すると

「違う!!自身の課題を放置して、最初から味方に・・・仲間に頼りきるな!!恋華・・・ス●ムダンクのコミックスは、全巻読んだか?」
除闇は、そー言うと自身のカバンからバスケ部の熱そうな表紙カバーのついたコミックスをどっさり出した。表紙カバーには、ひらがなで'みひろ'と名前が書いてあった。

「あ・・・それ、去年テツオに読ませた漫画・・・」

「そうだ!この漫画にはバスケ部に・・・いや、人が生きていく上で大事な名言がどっさり入っている!・・・お前も読んだ事はあるだろ?俺が、お前に一番伝えたい言葉。お前に一番必要な言葉は・・・この漫画の名言でいうとなんだか解るか?」

「!!・・・解った。白髪の太った監督がミッチーに言った・・・諦めたらそこで試合終了っていう・・・あの台詞☆」

「・・・・違う。諦めの悪さは、お前は既に持っている・・・だから、今のお前に必要なのは、根性じゃない!考え方だ!!」



 

「・・・・考え方。」

「俺がお前に送る名言はこれだ!・・・お前の為にチームがあるんじゃない!チームの為にお前が居るんだ!

「!!!」

「バスケのチームは、5人だ・・・シューターは、1人じゃない・・・コートの中にいる全員じゃないと駄目なんだ!お前1人だけ、シュートが入らない!ノーマーク・・・そして、相手チームに1人分余裕が出来た・・・そんな事したら、お前1人が茅の外になってしまったら、バスケの試合は・・・実質4対5になってしまう!!それじゃ、今年も勝てない!」

「・・・・・・・」
恋華は、去年の惨敗になった試合が脳内に浮かび下を向いた。

「今、お前がチームに貢献出来る事は、シュートの成功率をあげる事だ。・・・試合中、出来れば前半に、ワンゴール決めろ!他の奴じゃ駄目だ・・・お前が、ワンゴールを決めるんだ!」
除闇は、恋華の肩を叩いた。

「そのワンゴールが、全てを変える!」

除闇は、両手を構えた。
「・・・パスくれ!」

恋華からボールを受けとると、瞬時にシュートの体制になっていた。除闇が立っている場所は、恋華が放っていたシュートコースより大分離れた位置だった。

「!!・・・はやい」
 

 


除闇は、その場で軽くジャンプしてボールをリングに向けて放った。
放たれたボールは、まるで虹の様な弧を描き、

 


スパ
 


乾いた音をたて、リングに吸い込まれるように入っていった。

「恋華・・・お前の場合、まずボールの持ち方から変えないと駄目だ。」
「持ち方は、右手を広げて、こう・・・左手はそえるだけ。ボールをキャッチした瞬時にこの持ち方に切り替えろ。一瞬たりとも遅れてはダメだ。」
除闇は、恋華にボールをパスした。


「・・・・・・そえるだけ」

恋華は、除闇の言った通りにボールの持ち方を変えた。

「っていうか時間だ。・・・もぉ、学校の教室に向かわないと駄目だな。ウチの部活は、勉強を疎かにする事は許さん・・・勉強をして、部活もする・・・この健全なスタイルを貫く。お前、中間試験の勉強は・・・」
除闇の話している途中恋華が答えた。
「誰に向かって言ってるのよ・・・」

「そーだったな・・・テツオとは、違うな・・・」
恋華のやや呆れたような言い方に、除闇は少し笑った。




1限目のホームルーム。
2年6組の教室。

「なぁ、オイ・・・恋華!」
イ・ヤムチャは、恋華に話しかけた。
   
「なによ・・・うるさいわね」
朝練直後に教室に駆け込んだ恋華は大分疲労していた。眉間にシワを寄せてイ・ヤムチャの方を向いた。

「お前、渋谷実尋と仲良かったよな?ちょっと5分休みに教えて欲しい事があるんだ。ジュース奢るから・・・頼む!」
イ・ヤムチャは、合掌して恋華に頼んだ。

そして、1限目が終わると廊下にある自販機の前でイ・ヤムチャは、恋華と話しをする事になった。
恋華は、奢ってもらったポカリスエットを一気飲みした。

「ふーっ・・・で、話しって何?5分休み終わっちゃ・・・」
恋華が一息つくと、イ・ヤムチャは本題を伝えた。
「この前、渋谷と・・・一緒にいた男!!アイツは、何者だ?・・・まさか、彼氏なのか?」
イ・ヤムチャは、担当直入に聞いたが、いつどの辺りで見かけた男子か等具体的なキーワードが出てこない。

正直何の話か良く解らないが、あまり時間もないので手短に話した。
「ん?・・・みひろん、彼氏なんて居たかな?アレ??フリーだった気がするけど・・・」
恋華は、何となく答えて教室に戻った。
5分休みとは、授業と授業の間のトイレ休憩くらい時間の様なモノなので、あまり長くは話せない・・・というより、恋華の場合ジュースを奢ってもらう事がメインだったので話し事態は、馬耳東風(流し聞き)だった。

「そ、そうか・・・彼氏じゃないのか・・・だとすると、アイツは何者だ?って、オイまだ話は終わって・・・あ?」
イ・ヤムチャが恋華に聴きたかったのは、先日実尋と買い物に行った男子生徒(ネロ)についてだった。偶然にも学園喫茶の準備品を買い、帰り道にコンビにで買った飲み物を二人で飲みながら学校へ持ち帰る所をイ・ヤムチャは見たのだ。買い物に行った経緯等を知らないイ・ヤムチャにとってみれば、カナリラブラブに見えたのだ。

 

イ・ヤムチャは、話の続きを聴く為に、恋華を追いかけようとすると、そこに目黒ギンが居た。

「あ?2限目始まるぞー・・・教室戻れー・・・」
ギンは、棒読み口調でイ・ヤムチャに注意を促した。

「あ・・・やべ!!」
イ・ヤムチャは、小走りで教室に戻った。目黒ギンといえば、目黒恋華の実の兄であり、つい最近男子生徒(ネロ)に向かって、カナリ大きな音を立て壁をドンと音を鳴らして、威圧的な態度で怒鳴りつけた事で有名である。突然廊下で出くわすとカナリ怖かった。教室でみんなが居る時なら大丈夫だが、廊下で一人きりの時となると・・・万が一怒鳴れた時逃げ道が無くなる。




昼休み。
イ・ヤムチャは、一人屋上へ向かった。手には大きめのサイズのカップラーメンを持っていた。
教室で食べるとカップラーメンの匂いが教室の中に籠ってしまう・・・という彼なりの心遣いだった。
屋上には、ネロ、実尋、秀、那智とメンツが四人で弁当を食べていた。先日学園喫茶の準備を一緒に行ったメンバーである。その中でも、(秀のフレンドリーな人柄もあって)ネロと秀は仲が良かった。



「あっ!渋谷・・・ん?(お、お前は・・・)」

              
イ・ヤムチャの視線の先には、渋谷実尋の隣にいる男子生徒(ネロ)がいた。
あの時の奴だ・・・とイ・ヤムチャは少し険しい顔をした。

「あー☆イ・ヤムチャさぁ~ん☆」
実尋は、カップラーメンを持ちながら手を降った。

「お☆ミヒロさぁ~ん☆」
イ・ヤムチャも笑顔で実尋に手を降った。そして、少し優越感にひたった顔でネロを見た。
どうだ!オレとミヒロさんは、こんなに仲が良いんだぞ・・・それに、目黒恋華から貰った情報じゃミヒロさんは、フリー!つまり、一緒に買い物に行っても、お前は友達止まり!といった感じの意味が込められているのだろう。


「ミヒロさん!!カップラーメンっスかぁ・・・いや、奇遇だなぁ☆実はオレもなんっスよ!」
イ・ヤムチャは、実尋に声をかけた。

「お?イ・ヤムチャさんも!!やっぱり、教室で食べるとさぁ~匂いが・・・」
実尋は、笑いながら言った。

「ですよねー☆」
「ですよねー☆」
二人は一緒に言った。


ーーなんだ?イ・ヤムチャって奴は、やたらと渋谷と気があうなぁ・・・それとも、渋谷が合わせてるだけか??

「あ、紹介するね☆こちら、隣のクラスの恵比寿イ・ヤムチャさん。そんで、2年1組の大崎クンとなっちゃん(那智)☆」
実尋が紹介すると、秀と那智は順番に自己紹介した。
  
「1組の大崎秀だ。普通に呼び捨てして構わない☆渋谷とは、生徒会スタッフ同士で仲良くさせて貰ってる☆恵比寿って呼んで良いか?一緒に弁当食わないか?」
秀は、イ・ヤムチャに腰掛けるように伝えた。

「あぁ☆大崎!ヨロシクな・・・オレの事は、イ・ヤムチャって名前で呼び捨てにしてくれ☆」
イ・ヤムチャは、握手を求めた。

「お!!ヨロシクしな☆イ・ヤムチャ!」

秀は、イ・ヤムチャの希望通り名前で呼びなおし、しっかり握手をした。
 
「私は、神田那智。彼と同じクラスで、私も生徒会所属よ☆」
那智も、イ・ヤムチャに握手を求めた。

「あぁ////よ、ヨロシク!!」
イ・ヤムチャは、那智の手を握る瞬間・・・真っ直ぐの長い髪からシャンプーの香りを感じた。話し方は、生徒会所属というだけあって、しっかりした毅然としたモノなのだが、女性らしい香りにドキっとしてしまった。

「イ・ヤムチャさん☆今、赤くなった~☆なっちゃんと握手したら赤くなった~」

「ちょ////からかわないでよ!」
実尋の台詞を聞いた那智は、振り払うようにイ・ヤムチャの手を払った。

「そして、こっちは新宿クン☆生徒会スタッフじゃないけど、ワタシと同じクラスだよ~。色々手伝ってもらっちゃった☆」
実尋は、ネロの紹介をした。
  
「あ、下の名前はネロだ。オレもイ・ヤムチャって呼んで良いかな☆」
ネロは、握手を求めた。


ぐい


ーーっ痛・・・コイツ、握力全開で来やがった!


「・・・あぁ、良いぜ・・・お互い名前で呼ぼうや」
イ・ヤムチャは少し低いトーンでネロに話した。

ネロも、全力握り返した。

「っ!!」

イ・ヤムチャは苦痛で片目を閉じた。

「あぁ、仲良くしようぜ・・・」

ネロは、イ・ヤムチャに全力で握り返す為に力みすぎて顔が引きつっていた。

「ふふっ・・・久しぶりに、良い友達が出来そうな予感がしてきたぜ」
イ・ヤムチャ、ネロ・・・双方譲らない握力の力比べしていた。

その様子を見ながら、実尋の頭上には「?」クエスチョンマークが3つ浮かんでいる様な顔で首を傾げた。

 

「あ!そうだ~」

実尋は、パンと両手を合わせた。

 

「・・・今日ちょっと相談しようとしていたんだけどさ~せっかく、学園喫茶をするんだから・・・ワタシ、パイとか焼いてもって来ようかな~・・・なんて・・・ダメかな??」

 

「なに??ミヒロさんが、パイを焼くだって~・・・・」

イ・ヤムチャは、興奮して大きな声を出した。その拍子にネロを握っていた握力がさらに増した。

 

「いてててて・・・いや、マジ!!ギブギブギブ・・・・!!」

ネロは、たまらずギブアップをした。

 

「あ・・・スマン・・・忘れてた・・・」

イ・ヤムチャはネロの手をさっと放した。

 

「あ・・・俺も、渋谷の焼いたパイ・・・食いてぇな・・・・」

ネロは、小声で言った。

 

「・・・・・!!!ミヒロさんのパイを一番に食べるのは俺の役だ・・・これは、誰にも譲れん!」

イ・ヤムチャが言うと

 

「いや・・・なんでそうなる・・・」

ネロは、漫画の様な汗をタラーンと一滴たらした。

 

「ふーん・・・なんとなく解ったわ・・・イ・ヤムチャ。新宿くんと・・・・ねぇ・・・なるほど」

那智は、実尋の顔見てイロイロ納得していた。

 

「へ??なっちゃん???」

実尋は、那智に何を冷静に納得してるの?と聞きたがっていた。

「うーん・・・このままじゃ、イロイロお互いに引っ込みがつかんな・・・よし、新宿!イ・ヤムチャ!こうなったら・・・決闘するしかないな。」

秀は、真顔で言った。

 

「ちょ・・・ちょっと・・・・大崎クン!何を言い出すのよ・・・」

実尋は、目を丸くした。

 

 

「え・・・決闘って・・・・」

ネロは、固まった。

   

「ふっふっふ・・・どうやら・・・大崎は、解っているじゃないか☆・・・ネロ!覚悟してもらおう・・・荒野のハイエナと恐れられた・・・・イ・ヤムチャの実力をな~・・・・」

イ・ヤムチャは、両腕を大きく動かし、まるで空にオオカミの様なモノを描き、ネロに襲い掛からんばかりの勢いだった。

            

「おおおおおおおおおおおぁぁぁぁ・・・・」

目を光らせ、腹から低い声をあげ、全身に力を貯めるイ・ヤムチャ。

 

「オイオイ・・・マジかよ?」

ネロは、ちょっと誰かコイツを止めろよ・・・焦った表情をした。

 

 

「まぁ・・・待て!イ・ヤムチャ・・・そろそろ昼休みが終わる。それに、校内暴力を目の前でやられたら生徒会としては黙って見過ごせん・・・・決闘をすること自体は構わんが・・・決闘の方法は俺が、放課後までに二人に伝えいく!それで異論はないな?イ・ヤムチャ?」

秀は、真顔でイ・ヤムチャを見た。

  

「ふ・・・まぁ、ここは生徒会のアンタの顔を立てるさ・・・俺だって子供じゃない・・・決闘の方法はなんだって構わない・・・だが、やるからには俺はマジだぜ!!」

イ・ヤムチャは、実尋に顔を寄せた。

 

 

 

 

八奈見乗児風ナレーター

次回、理由も解らず、まさかの決闘をする事になった・・・新宿ネロ!

どうやら、相手はネロに対しての逆恨みのようだが・・・

渋谷実尋の前でカッコ悪い姿は見せられない!

  

頑張れ!新宿ネロ!!

 

恵比寿 イ・ヤムチャは手強いぞ~?

 

そして、果たして決闘内容とはいかに・・・・

 

 

テーマ曲

ロマンをつかみ取れ~♪

天下一~♪

 

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つづき

21話

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