学園モノのブログ小説です☆

 

主人公ネロが、高校2年生としての学園ライフの1年間を描く!

ラブ?コメのお話し!

高校1年生では、帰宅後ゲームばかりだったネロ!

高校2年生では、見事生まれ変われるのか?w

 

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【本編】

昼休み、一人屋上で弁当を食べているネロ。
ーー・・・クッソー、恋華の奴・・・制服が似合わないって言ったくらいで、普通全体重で踏みつけたりすか?まだ腹がいてぇ・・・っていうか、授業はサボるけど、部活には顔を出すと意外と律儀なんだよな・・・アイツ(恋華)・・・。

ーーしかし、切ないもんだよな。元々この弁当は、アイツが大崎に渡すハズだったのに、フラれちまったから・・・俺が弁当の処分役を引き受ける事になった。ん?・・・この弁当、この前食った時より、美味くなってるな・・・里芋も、しっかり煮えてるし・・・鶏肉も半生じゃねぇ・・・味もしっかりついてる。

そこへ、大崎秀がやってきた。
大崎秀。ネロと対照的な優等生タイプである。銀色の細渕メガネと整った制服姿。特徴的な短髪に真面目そうな顔立ち。ネロは、顔立ちそのものは、決して悪くは無いが・・・オンラインゲームを深夜に行う事が多く、目の下に薄いクマがついている。髪型は、センター分けだが、寝癖がついている為、再度の髪が外側に跳ねている始末だ。

「おぉ☆新宿かぁ~いつも、ここで弁当を食ってるのか?」
秀は、フレンドリーに話しかけてきた。ネロは、眼鏡男子イコール、インテリで話にくいと思っていたので意外だった。

「・・・今日は、天気も良いし、たまには良いかと思って・・・」
ネロが言うと、秀はネロの弁当を見た。

 

「旨そうだな??母さんが作ったのか?」

「・・・・いや、恋華が作ったんだ。」

秀の問いかけにネロは、穏やかに答えた。

「お前らホントに仲が良いんだな・・・」
ネロの答えに眼を丸くして秀がいうと、ネロは二重の重ね弁当を上段と下段に分けた。

下段の弁当箱の中身を見て、恋華が弁当を作っている所が頭の中に浮かび少しだけ悲しそうな顔をした。

「一緒に食べないか?」

ネロは、下段の弁当箱を大崎の方へ差し出した。


「やるなぁ☆二重の弁当箱か~見直し・・・」
秀は「見直したぞ」と言い終わる前に言葉を止めた。

上段の弁当箱には、煮物が入っていた。
下段の弁当箱には、ご飯とブロッコリーが入っていた。ご飯の上には、「大崎くん☆LOVE」ケチャップで書かれていた。


「これな・・・実は、恋華が今朝、お前に渡そうと思って作ったらしいんだ・・・なんか、渡すことが出来なかったみたいだが・・・」

「・・・・・・・」
秀は、今朝恋華に校舎外に連れ出され告白してきた事を思い出した。
いつも、ジャージ姿だった恋華が久しぶりに制服を着ていた。恋華は、精一杯のキモチを秀にぶつけてきた。そのキモチはしっかり秀に届いた。


「鶏肉・・・くれ!!」
秀はネロの隣に座り、ネロが持っていた(恋華の作った)弁当から鶏肉を摘まんだ。

 

「おう☆!」

ネロは、元気よく上段の弁当箱を秀の取りやすい位置に置いた。

「ご飯も!!」
秀は、ケチャップで「大崎くん☆LOVE」と書かれたご飯をガツガツ食べ始めた。箸は持ってきて居ない為手で摘まんで食べたのだ。

ーーコイツ・・・
ネロの中にある秀のイメージは、大きく変わった。インテリどころか、ガッツリ体育会系?または、天然か?

 

ーー恋華・・・オマエの弁当、メチャクチャ美味しそうに食ってるぞ!オマエの特訓・・・無駄じゃなかったな!


「う、ウマイ!・・・ぐっ喉に詰まった・・・」
秀は、顔面蒼白になった。

ーーふっ・・・完全に天然だな。

ネロは、秀にお茶を飲ませて背中をさすった。

「あぁ~死ぬかと思ったぞー・・・サンキューな!新宿~・・・やっぱり、人間は美味いモノを食うと元気が出るな☆」
秀は、顔色が戻った様子だが、元々色白な秀はちょっと解り辛い。

「この弁当な、ちょっと前からアイツ(恋華)、お前に食べて貰うために練習してたんだぞ?それで、駅のホームの待ち合い室で、俺は毒味をさせられていたんだ・・・まぁ、おかげで学校の連中には誤解されちまったけどな・・・」


「・・・・・・」
秀は、ネロの話を静かに聴いた。


「アイツ(恋華)、お前に食べてほしくてな・・・すっげぇ~張り切ってたんだと思う・・・」


「ふ・・・中々世の中って、タイミングの合わない物だな・・・」
ネロが話し終わると、秀が話し始めた。

「ちょうど去年の春、こんな風に桜が咲いていた頃だった・・・お前(ネロ)には、まだ言ってなかったな・・・俺な、目黒恋華に告白したんだ。」

「・・・・・!!ちょっと!!えっ???」
秀の突然の話に、ネロは眼を丸くした。

「・・・とりあえず、鶏肉くれ!」
秀は、再び鶏肉の煮物を食べた。

「お前(秀)それ、(鶏肉に)ハマったな??」
ネロは、眼を細くした。
 


 


 -バスケットの練習試合みたぜ!俺は・・・お前のノーマークなのに、シュートが一本も入らない・・・それ処か、フリースローすら一本も入らない・・・・それでもお前は、決して諦めない・・・お前のど根性に完全に惚れた!付き合ってくれ!-

   

 

 


 

 

            


「その後、ウザイという一言で俺はフラれ・・・目黒恋華に色々無視された・・・」


   

ーー当たり前だ・・・それは、告白というより・・・馬鹿にしているぞ。恋華!!お前、大崎のどの辺りが好きなんだ?顔か?


「それから俺は、生徒会に入って・・・まぁ、現在に至りだ!」
秀は、話し終わると鶏肉の煮物をまた摘まんだ。

「・・・・あのさ、言っちゃなんだが・・・お前、今朝恋華に告白されてたよな?」
ネロは、喉の奥で我慢していた質問を投げ掛けた。

「・・・・なんだ?見てたのか・・・まぁ、そうだな☆」


「・・・・・・・お互いに好きなら、付きあえばいいんじゃないか?」
ネロは、正直に秀に言った。


「・・・・・・そうだな・・・でも、今の俺には、もう心に決めた人がいるんだ。だから、目黒恋華のキモチも俺は心の中に大切にしまっておく。・・・俺は自分の意思で、自分の道を行こうと思う。これが俺を出した結論だ!」
秀は、真顔で話した。


「・・・・・・・・・・」
秀の真っ直ぐなキモチにネロは、これ以上何も言えなかった。

「お前はどーなんだ?新宿☆」
秀は、ネロに訊ねた。

「え?俺・・・???」

「好きな女子くらい・・・いるんだろ?渋谷か?目黒恋華か?」
秀は、ネロの脳内に居そうな女子をピンポイントで当てに来た。

「あ!!いや、////その・・・言わなきゃダメか?」
ネロは、焦った。

「まさか・・・ちえモン先生では無かろうな?男子人気筆頭候補の大人の色気・・・」
秀は、ネロの額の辺りを指差した。

ーー!!!まさか、キスマーク・・・まだ、消えてないのか?
ネロは、慌てて額を抑えた。

「何を慌てている!!ジョーダンだよ・・・」
秀は明るく笑った。

「ハハハ・・・ジョーダンか・・・」
ーー!!!ジョーダンじゃねぇよ////・・・ピンポイント過ぎて焦ったわ!!

「まぁ、無理には聞かないが・・・俺恥ずかしい話を聴いたんだから・・・今度生徒会の荷物運びくらい手伝ってくれよ?」
そう言って秀は、立ち上がり屋上の出入り口のドアの方へ歩き始めた。

「・・・お!おぅ!!」
ネロは、秀の申し出に無意味に敬礼をしてしまった。

「あ・・・言うの忘れてた・・・新宿~、渋谷(実尋)見かけなかったか?生徒会の買い出しの相談がしたかったんだが・・・」
秀は、屋上出入り口のドア付近で一度立ち止まり、ネロに訊ねた。

「そーいや、職員室に向かうのを見かけた気がするな・・・」

「そーかぁ!!サンキューな☆あぁ、それともうひとつ!!目黒(恋華)に、鶏肉の煮物はタケノコと一緒に煮込み、隠し味に鷹の爪を入れると非常に美味くなると伝えてくれ!きっとだぞー!」
秀は、去り際に大きな声でネロに伝言を頼んだ。

ーー・・・鶏肉とタケノコの煮物作ってくれってか?そんくらい自分で言えよ・・・




その頃職員室では、実尋は担任のギンから呼び出しを食らっていた。
「ワリィな・・・学園喫茶の準備で忙しい時期に・・・」


職員室のデスクにて、ギンは実尋にA4サイズの紙面を渡していた。進路調査表だった。

「いえ、いいんです・・・」
実尋は、少し表情を曇らせて言った。

「じゃあ、書き直しの方・・・もうちょい、具体的に書いてみてもらえるか?」

「解りました。失礼します・・・」
ギンと実尋の話し合いは、短時間で終わった。
実尋が、職員室から出てくると・・・ロン毛の男子がやってきた。

「お?キミも職員室に呼び出しを食らっていたのかい?・・・ふっふっふ・・・実は俺もなんだ!この時期の呼び出しっていうと、まさか・・・進路調査表の用紙の書き直し?だったりして~」
ロン毛の男子は、実尋に顔を近づけて聴いた。

   
「・・・・あははは・・・まさに、その通りだよ!情けない話さぁ☆」
実尋は、明るく答えた。


「ウッソ?マジで!!実は俺もなんだ~♪」
ロン毛の男子は、ノリノリで実尋に顔を近づけて言った。

「はっはっはっ☆奇遇ですな~☆」
ロン毛の男子の突然の話しかけにも怯まず返す実尋。

「まぁ、俺は書き直しが終わったんだがな!どーれ、ここらでお遊びはいい加減にしろトコを見せてやるぜ☆」
ロン毛の男子は、勢い良く職員室に入り・・・進路調査表を担任の景親にみせた。
 

         
「ちくしょー!!景親(担任)の奴~俺を馬鹿にしやがって!!俺がせっかく書いた進路調査表を肩に乗せてる鳩に食わせやがった!!そんで、新しい進路調査表を渡しやがった・・・クソっ!!」
ロン毛の男子は悔しそうに言った。

「ち、因みになんて書いたんだい?」
実尋が聞くと・・・

「ふっふっふ・・・聞いて驚くな!'ロンリーウルフ'と書いてやった!!」
ロン毛の男子は自信満々に言った。

「へ・・・・」
流石の実尋も、リアクション出来ずに目を点にした。

「つまり、一匹狼って事かい?」
実尋は、なんとか直訳した。

「あぁ、俺は進学もしない!!就職もしない!!・・・胸に‘‘という文字を書いて荒野や、砂漠で生きていくと決めたんだ!」
ロン毛の男子は、クールな眼差しで熱い志(ホットなハート)を語った。

「おお☆なかなか、ナイスガイ!!ですな~・・・でも、それなら・・・進路調査表は、探検家とか、仕事で稼いだお金で世界を旅したいですって書けば・・・万事解決なんじゃないのかな?」
実尋は、ロン毛の男子のニーズを具体的に纏めて、進路調査表の書き方をアドバイスした。

「なるほど!それなら・・・俺のやりたい事が叶うかもしれない!ありがとう・・・早速書いて出してみるよ!」
ロン毛の男子は、進路調査表を書き上げ職員室に再び入った。

「やったー!!景親(担任)から、オッケーもらったぜ☆キミのお陰だ~ありがとう!!」
ロン毛の男子は、実尋の両手を握ってお礼を言った。

「いえいえ~お礼を言われる程の事じゃないよー☆」

「是非今度お礼がしたい!!良かったらキミの名前を教えてくれ!!」

ロン毛の男子は実尋に名前を訊ねた。

「渋谷実尋・・・だけど、別にお礼なんてそんな・・・」


「俺は、荒野のハイエナ、ィヤムチャってもんだ。恵比寿・イ・ヤムチャだ!」


「恵比寿・・・嫌無茶(イヤムチャ)?」

実尋は、頭上にクエスチョンマークが3つ出たくらいの困惑した表情を浮かべた。

 

 

(八奈見 乗児 風 ナレーション)

実尋の前に現れたロン毛の男子生徒・・・恵比寿・イ・ヤムチャ!

学生服の下には、赤いワイシャツ肩には小型のネコを乗せ、颯爽と現れた・・・・

なんだか、実尋にスキンシップが少し多めだが・・・

果たしてこのイ・ヤムチャ・・・この男の狙いとは、一体・・・

 

 

イ・ヤムチャのテーマ曲

 

ウッ☆ ハッ☆ ウッ☆ ハッ☆

ウッ☆ ハッ☆ ウッ☆ ハッ☆

ウッハッ☆ ウッハッ☆

狼牙風風拳(ロウガフウフウケーン)!!

クールな眼差し ホットなハート♪

俺が噂のナイスガイ♪ ィ・ヤムチャさ!

 キラーン☆

※このテーマ曲をフルで聞きたい方は、YOUTUBEでウルフハリケーンと検索してみてくださいw

つづき

18話

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