学園モノのブログ小説です☆

 

主人公ネロが、高校2年生としての学園ライフの1年間を描く!

ラブ?コメのお話し!

高校1年生では、帰宅後ゲームばかりだったネロ!

高校2年生では、見事生まれ変われるのか?w

 

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【本編】

ネロは、静かに一人で学校向かった。
昨夜の恋華の話が気になってあまり眠れなかっ為か、目の下にクマが出来ていた。


-大崎くんに告白する。それで終わりにする・・・-


ーー恋華・・・終わりにするってどう言う意味だ?告白が上手くいかなかったら、学校辞めちまうのか?・・・せっかく、グレイコフを囲んで渋谷とも一緒にみんなで楽しくやっていこうって言ったばかりなのに、お前だけ居なくなっちまうのか?


ネロは、拳を握った。

ーーもし、そうなら・・・自分だけ犠牲になって、物事を解決させようとか考えてるなら・・・そんな事させねぇ!

ネロは、教室に入ると実尋がやってきた。
「・・・・渋谷?」

「ゴメンね・・・なんか誤解しちゃったみたいで、さっき恋華から'お弁当の件の事'聞いたんだ。一方的に恋華が新宿クンに試食してもらっていただけなんだよね・・・ホントは、あのお弁当他の男子にあげるモノだったんだよね。・・・なのに、なんか誤解しちゃって、ホントごめんね。」
実尋は、先日の件を丁寧に謝罪した。

ーー・・・どうやら、アイツ(恋華)、渋谷には先に説明したらしいな。ん?生徒全体がざわついている。廊下にいる奴ら(生徒達)みんなして(教室と反対側の)窓の外を覗いていやがる・・・一体何が?


「オイ!聞いたか?例の目黒恋華・・・大崎と手を繋いで、外の方に向かったぜ?」

「新宿の次は、大崎か?・・・アイツ手当たり次第だな・・・」

どうやら、恋華は大崎の手を引っ張り校舎の外に連れ出したらしい。手を繋いで・・・話は盛られているが、一見冷静だが、時に強引で猪突猛進なアクションをする恋華だ、強引に手を引っ張て歩いている方が想像しやすい・・・ネロは、そう察した。


「オイ見ろよ!居たぞ・・・もうすぐ、授業始まるっつーのに・・・アイツら、二人で何をする気だ?」

 

「ってか、アイツ(恋華)・・・制服着てるぞ!・・・勝負服か??wwアイツ、制服持ってたのか・・・いつもジャージだから・・・無いのかと・・・」

 

「いや・・・一年の時は制服着てた時もあった気がする・・・」

     

「あー、見てぇ・・・最後まで見てぇ!!」
生徒達は、窓の外(校舎の外)にいる恋華と(大崎)秀の様子を見ながら、口々に最後まで事の成り行きを見れない事を嘆いた。

 

この時間に、秀に告白するのは実は恋華の計算だった。校内の廊下を秀の手を握り、校舎外に連れ出せば、「恋華とネロのイチャついた噂」から、「恋華は秀と一緒に校舎の外へ出た」という噂に塗り替えられる。告白が目的ではあるが・・・生徒全員に見せる必要はない。噂を新しいモノに塗り替える程度ならこれで充分だ。



ーーアイツ、昨日言ってた告白って・・・今、するのか?
ネロも、廊下から窓の外を覗いた。

「ほら!授業始まるぞ・・・ネロ!!お前も教室へ戻れ・・・」
担任の目黒ギンがやってきた。

「・・・・・・・・」
ネロは、その場から離れる事が出来なかった。
昨日話していた恋華の最後の台詞が忘れられなかった・・・


-大崎くんに告白する。それで終わりにする-

-バイバイ☆新宿くん-



        
「ったく・・・恋華の奴も、問題を起こし過ぎだな・・・こりゃ、反省文書かせるか・・・新宿!!お前も、4月から大分教師達から目を引く行動が目立っている!!初日に3回も廊下に立たされて・・・今すぐ教室に戻れ!集団生活で和を乱す行動・・・それが当たり前の状態で社会人になられたら困るんだよ・・・」
ギンは、少し厳しい口調で言った。

 

「新宿クン・・・早く教室に戻って・・・」
実尋は、手招きでネロを呼んだ。

「渋谷、口出しするな!!てめぇは、他の奴らに自習するよーに言っとけ・・・」
ギンは、いつになく厳しい態度だった。


「新宿クン・・・」
実尋が再度呼ぼうとすると、



ドン


ギンは、ネロの後ろの壁を思いっきり張り手した。
 

「中学生じゃねぇんだぞ・・・ガキ・・・まだ学生だからとか、思って学校舐めてんじゃねぇぞ?高校卒業したら、進学だけじゃなくて社会にで出来ます働く奴も居る!今、このままじゃー、社会に出て後悔する。ダンボールをマイホームと呼んでいるどっかのマルでダメなオッサンになりたちのか?・・・・さぁ、選べ!!今すぐ、教室に戻って、授業を遅らせてスミマセンと謝罪するか・・・原稿用紙600字以上の反省文を書くか・・・」
ギンは、周りの生徒達に聞こえるよーにカナリ大きい声で言った。

「俺!!反省文書きます!・・・ぶっちゃけ、書いた事無いから、後で書き方を教えて下さい!!失礼します。」
ネロは、ギンの手を振りほどいて・・・教室には戻らず廊下を走り去って行った。

 


「あらあら・・・新宿くん、結局行っちゃったデス」
廊下の陰から視ていたのは、大塚知恵だった。

「ふー・・・ったく。どいつも、こいつも、近頃のガキは・・・」
ギンは、ふて腐れたよーに言った。

「久しぶりに怒鳴ったアナタを観ました!でも、今、大きな声で周りに聴こえるよーに言ってたのは・・・恋華ちゃんの為デスね?フフフ・・・」
知恵は、静かに笑った。


「ふーーっ、アナタには参りましたねー・・・なんでもかんでも、お見通しですか・・・じゃ、俺授業に戻りますわー」
ギンは、頭をかきながら教室へ戻った。



ギンは、必要以上に大きな声で怒鳴ったのは、他の生徒達への見せしめの意味もあったが・・・もう一つの理由は、妹の恋華の為であった。

前日、新宿ネロと目黒恋華が、駅で弁当を食べつつイチャイチャしていたという噂が校内で持ち切りだった。恋華自身は芯が強い為、無視して学校生活を送るのだが・・・実の兄であるギンは、妹の噂話が耳に入ってきて我慢している恋華を見ているのはカナリ耐えがたかった。教師である以前に兄である。そこで、廊下に響くらいの怒鳴り声をあげて生徒達を威圧したのだ。「目黒ギン」は怒らせるとカナリ怖い・・・というイメージをつけた。「アイツの兄ちゃん・・・鬼だぜ?」という噂を足す事で・・・そこまで妹は言われなくなるだろう。ギンはそう考えたのだ。






ネロは、廊下から非常階段を使い校舎の階段を駆け下りた。

 

ーー・・・クッソ!結局目黒先生には怒られる・・・反省文は書かされる事になっちまった・・・俺は、一体何をしてるんだ・・・?

 

ーー・・・・なんで恋華に拘る??走って、恋華の居る校舎の外まで行って・・・俺は、一体何をするんだ?

 

ーー・・・・確かに、アイツは・・・俺が、渋谷に誤解されないよーに・・・イロイロ気にかけてくれた・・・アイツにも良いところはある。

 

ーーそうだ!グレイコフを歓迎会の帰りに、

 

 

俺は・・・

 

 

俺達は・・・

 

 

 

 

 

 

友達になったんだ!!

 

 

渋谷も!

  

期間は短いけど・・・グレイコフも!

 

 

そして、・・・・・アイツも!!

 

 

 

 

俺は、高校一年の時は、友達が出来なかった・・・家に帰れば、オンラインゲームはあるし・・・

学校生活は、いずれ卒業しちまう!

ただの通過点だ・・・・だから、最初は友達なんてつくっても、いつか別れるくらいならいらないって思ってた!

 

でも、ホントは・・・すっげー寂しかったんだ!!

 

 

 

 

だから、誰かに話しかけられると、すっげー嬉しかったんだ!

 

 

 

 

 

めんどくせー憎まれ口でも!仮にケンカばかりでも!

 

 

 

 

 

1人ぼっちの時より、ずっと嬉しかったんだ・・・・

 

 

 

 

 

 

だから、せっかく出来た友達には・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-バイバイ☆新宿くん-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

居なくなってもらっちゃ・・・

 

 

困るんだ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サクラの舞い散る校舎の外に、恋華と秀は向かい合っていた。

 

「目黒恋華・・・大事な話ってなんだ?・・・もう、授業が始まってしまった・・・・生徒会に所属している俺が、学校の風紀を乱してしまうのは・・・やはり良くない・・・早めに教室へ戻って、クラスメイト達に謝罪しないと・・・」

秀は、恋華に言った。

 

「・・・・・あのね・・・・まず、言っておきたい事があるんだけどね・・・私と、新宿くんは・・・・ホントに、無関係でね・・・・好きとか、イチャついてたとか、ホントに誤解なの・・・・」

ネロは、校舎の外に出ると・・・恋華と秀の話声が聞こえてきた。

ネロは、静かに校舎の非常階段の影にしゃがむように、自分の身を隠した。

 

 

「好きってのは、誤解だと言うのか?」

秀は、恋華に聞き返した。

 

「うん・・・私が、ホントに好きなのは・・・・」

恋華は、話しながらお弁当を出した。勿論、秀に渡す為に作った恋華の手作り弁当である。

 

「・・・・好きってのが誤解なら、嫌いなのか???」

秀は、直球で聞いた。

 

ネロには、恐ろしい程その会話が聞こえた。

もしかすると、この会話は聴いてはいけない・・・・そもそも、ここに来たのが間違いだったのか?とネロは、ひたすら目を閉じた。

 

 

「・・・・・・・・・・嫌い・・・・・」

恋華は下を向いて言った。

 

「・・・・・・じゃない。・・・・・・アイツの・・・あ、新宿くんは、とっても優しい人なんだ・・・困っている人を放っておけなくて・・・不器用なクセに、おせっかいなくらい・・・相手の為に、何かをしようと・・・小さい脳みそで考えてるんよ?・・・ホント、笑っちゃうでしょ?それでね・・・」

 

恋華は、ネロが思った以上に長い時間、自分の事を話し続けた。

 

「・・・・・・・でも、あんな不器用な奴が、一生懸命前を向いて歩いている・・・だから、私もね・・・前を向いて、歩いて行こうと思うんだ・・・」

 

 

 

 

 

「大崎くん・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


好き・・・これが、私のいまのキモチ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーオマエ(恋華)、スゲーよ・・・ホントに告白しちまったな・・・

俺なんかより、ずっと・・・すげーよ・・・・

 

 

 

「ありがとう・・・凄く嬉しいよ・・・しっかり、伝わったよ・・・その気持ち・・・」

 

「でも・・・ゴメンな・・・今の俺には、そのキモチを受け取る事は出来ないんだ・・・」

 

「ホントにゴメンな・・・・こんな事言っちゃ・・・オマエの気持ちに水を差すかもしれんが・・・」

「友達になろう!俺は、やっぱり・・・まっすぐなオマエを見ていたい!ずっと・・・だから、・・・・」

 

恋華は、「友達になろう!」という言葉を聞いた瞬間、目を見開いた。

 

友達という言葉は、決して悪い言葉ではない・・・しかし、時と場合による・・・

告白した相手から「友達になろう」と言われる事は、実は胸が痛い。

それは、「友達以上にはなれない。恋愛対象としては考える事は出来ないという意味だからだ。

 

 

 

  

「友達になろう・・・」

 

 

 

 

 

ネロは、階段の影に隠れながら、何度も瞼を拭った。

 

ーー今、俺は・・・恋華がどんなキモチか解る!

そして・・・大崎って奴の・・・即答で出した潔い答えと、そのキモチも痛いくらい解る気がする・・・・

 

ーー大崎って奴は、多分悪い奴じゃない・・・・

むしろ、良い奴なんだと思う・・・だから、相手を傷つけまいと必死に考えて答えを出したのだろう・・・

 

 

 

ーークッソ!!おれは、こんな時どーすれば良い?アイツらにかけてやる言葉とか、頭のワリィ俺には、見つからねぇ!

 

ネロは、階段の影でひたすら涙を拭っていると・・・後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。

   

「・・・・・アンタが泣いてどーするのよ?」

声の主は恋華だった。

 

ネロは、全力で涙を拭いきった・・・・というより、泣きたい気持ちを飲み込んだ。

 

「・・・・・・・いや、ちょっと花粉症でな・・・・」

ネロは、鼻をすすりながら無理無理の強がりを言った。

 

「アハハハハハ・・・・・」

恋華から笑われた。

 

「オマエこそ・・・こーいう時泣かないんだな?」

ネロは、恋華に聴いた。

 

「フン・・・こんな程度で泣かないわよ!・・・ドラマの見過ぎじゃないの?」

恋華は、いつものような棘のある台詞を言った。しかし、今はそっちの台詞の方がありがたい。

 

「あ・・・・昨日は、なんだか・・・バイバイ・・・とか、新宿くんとか言ってたから・・・その・・・・」

ネロは、昨夜からずっと気になっていた事を聴いた。

 

「???帰り際に、バイバイって・・・割と、普通じゃないの?それに、アンタ・・・新宿ネロでしょ?新宿くんって呼ぶの・・・普通じゃない?」

恋華は、あっさり答えた。ネロ程複雑に考えていなかったと言うような答え方だった。

 

「いや・・・いつもは、ネロって・・・俺の事呼び捨てだったから・・・・急になんかよそよそしいっていうか・・・・」

 

「みひろんも、ちえモン先生も・・・アンタの事新宿くんって呼んでるじゃない?・・・・それとも、なに!私だけ、新宿くんって呼ぶのダメなの?・・・・」

恋華は、少し強い口調で言った。

 

「いや・・・ダメじゃないんだが・・・」

 

「・・・・・・やっぱり、私達ね・・・付き合ってる訳でもないのに・・・お互いに名前で呼ぶのって・・・変じゃない?誤解される原因になってると思わない?・・・・アンタは、みひろんが好きなんだから・・・みひろんにまで誤解されたら、本末転倒じゃないの?・・・・・ここまで、気をつかってあげてるんだから、ありがたく思いなさい!」

 

 

「・・・・・・俺は、オマエの事・・・・恋華って呼び捨てで呼んでる!・・・・俺は、目黒さん!とか・・・今更、変えるのは面倒くさいし・・・嫌だからな・・・」

 

「・・・・・別に、いいわよ・・・・変えてくれとは、言ってないし・・・・」

 

 

「じゃあ・・・俺が、オマエの事を・・・恋華って、呼び捨てするのと・・・オマエがネロって呼ぶのと・・・変わらないし・・・お互い様だろ?」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・もしかして、アンタ・・・・・」

 

 

「ネロって呼び捨てで呼んで欲しいの???」

「あぁ!俺は・・・オンラインゲームの中では、呼び捨てで呼ばれている・・・大剣使いのネロだ!・・・カッコイイだろ?」

 

 

「アンタ・・・・やっぱりバカ?」

恋華は、細い目でネロを見た。

 

「アンタじゃない!俺の名は・・・ネロだ!両親からもらった名前・・・ネロだ!!二文字なんだから、呼びやすいだろ?どーせ、オマエの事だ・・・新宿くんとは、今後も呼ばずに・・・アンタって呼び続けるんだろ?・・・・だったら・・・」

 

 

 

 

「あ・・・そうだ!昨日のヨーグルトとプリン・・・持ってきた!保冷剤べったりつけてあるから・・・まだ、冷たいんだぜ!」

ネロは、手に持っていた小さいスーパーの袋からプリンとヨーグルトを出した。

 

「どっちか好きな方選べよ!食おうぜ?・・・どーせ、今から戻っても反省文書かされるのは確定だ・・・今日はサボろーぜ?」

ネロは、笑顔で言った。

 

「じゃあ・・・プリン・・・・・って、これ・・・凍ってるわね?」

ネロの持ってきたプリンは、持ち運び中に腐らぬようにと・・・昨夜冷凍庫に入れてあったのでまだ凍っていた。本来なら丁度解凍するだろうと予測される・・・昼休みに食べる予定だったのだ。

 

恋華がプリンを取ろうとした時、ネロはワザと上に上げた。

 

「!!!」

 

「何か言う事は??」

ネロは、恋華に優しくいった。

 

「・・・・・ネロ・・・・」

恋華は、ネロの名前を真顔で呼んだ。

 

「お??」

名前で呼ばれた事に反応したと思ったら・・・隙を見て、恋華にプリンを取られてしまった。

 

「お・・・おい!」

 

「・・・・・・一応、礼は言っておくわ・・・・」

 

「一応って・・・」

 

「ありがと・・・・」

 

ーーコイツ、結局(シーズン1の)最後まで、ツンデレだったな・・・・

 

プリンを口に入れて、冷たそうに眼を瞑っている恋華をネロはガン見した。

 

 

「な・・・なによ////・・・気持ち悪いわね・・・・」

 

「・・・・制服姿・・・ぶっちゃけ似合わな・・・

 

ネロは、話終わる前に、力いっぱい張り倒され、全体重をかけて恋華に腹部を踏みつけられた。

「ぐおあああああああああああ!!!結局こーーいうオチかぁぁぁ!!!」

 

 

まだまだ、つづく!

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