学園モノのブログ小説です☆
主人公ネロが、高校2年生としての学園ライフの1年間を描く!
ラブ?コメのお話し!
高校1年生では、帰宅後ゲームばかりだったネロ!
高校2年生では、見事生まれ変われるのか?w
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【本編】
「ほーら、てめぇら・・・席につけ!渋谷・・・号令。」
「起立!・・・礼!・・・着席!」
実尋の号令で生徒達一同は、担任の目黒ギンに一礼して着席した。
「あ・・・そうか、新宿(ネロ)の奴は、今日ちょっと休むそーだ・・・アイツ、まだ4月なのに2回も欠席とか、進級する気あるのか?・・・ったく!」
ギンは、教卓の上で名簿を広げながら淡々と話した。
「目黒先生!新宿クン・・・なにかあったのですか?昨日は元気だったのに・・・」
実尋は、前日ガストでみんなで楽しく会話していた事を思い出しつつグレイコフの方に目を配る(グレイコフもwhyと首を横に振る)心配そうな表情を浮かべた。
「アイツ、学校来る前に腹へったみたいで、駅で弁当食ったらしい・・・んで、鶏肉を喉に詰まらせて救急車で運ばれたそーだ・・・・」
ギンの説明に教室内で一斉に生徒達がざわめいた。
実尋は、スマートフォンを取り出すとネロにLINEを送った。しかし、中々既読の文字は出なかった。
実尋は、教室内ではあるがネロに電話をかけた。
「オイ・・・渋谷!授業中だぞ・・・生徒会に所属してるてめぇが、風紀を乱してどーする?」
ギンは、実尋に注意を呼び掛けたが、実尋の耳には届かなかった。
そんな時、ギンは隣のクラスの担任である景親から呼び出しがあり一時職員室に向かう事になった。
「え・・・アイツ(恋華)が教室で暴れて家に帰った?」
ギンは、職員室で景親から話を聞き唖然とした。
どーやら、隣のクラスでは「恋華とネロが二人きりで、駅のホームで弁当を食べていた。」「二人きりで、イチャイチャしていた。」と男子生徒にからかわれた恋華が激怒して教室の中で暴れたらしい。
噂と言う物は、尾ひれがついて回るモノである為、「イチャイチャしていた」というデマ(?)までついてしまった。駅のホームの待合室で二人きりで弁当を食べている(正確には、恋華がネロの口まで弁当のおかずを運んでいる)のを見られたら誤解されても当然といえる。
「実は、大崎くんの為に作った弁当をネロに味見をしてもらっていただけ!」と真実を言ったとしても、それはそれで、冷やかしの対象になってしまうだけだ・・・
恋華の(自業自得からきた)不運は、教室で男子生徒にからかわれたというだけではなかった・・・教室で暴れ機嫌を損ねて授業をサボり、早退しようと下駄箱へ向かった恋華は、偶然にも大崎秀に遭遇してしまった。
「!!・・・お、大崎くん!?」
「よっ!目黒(恋華)・・・どうした?授業はサボリか?☆」
「あ・・・そ、その、ちょっとお腹が痛くて・・・」
恋華は、ありがちな嘘をついた。腹痛持ちとは見た目には非常に解りにくく学生達がズル休み早退の理由に使いやすい手段として最も有効だが・・・・大人たちの目から見るとバレている場合も多い。
「そうか・・・家まで送ろうか?」
「!!!/////」
恋華は、顔を赤くした。
「あ・・・そうだったな・・・欠席になった新宿(ネロ)の家に見舞いに行くんだろ?相変わらず、仲が良いな☆もぉ、俺の入り込む隙間は完全に無くなったなぁ☆ハッハッハッ・・・」
大崎秀は、明るく笑った。
『新宿ネロと目黒恋華が学校の最寄り駅のホームで二人きりでイチャイチャ弁当を食べていた』というホットな噂は、カナリ広がっており大崎秀の耳にも届いていた。
「ちょ!ちょっと待って・・・それは、誤解なの!!」
恋華は、慌てて説明した。
「・・・・誤解?・・・まぁ、とにかく・・・俺は、二人の仲を冷やかしたりはしない。しっかりと見守るから安心してくれ☆」
大崎秀は、拳を握って前につきだした。
「だから、二人の仲とか・・・・そーじゃなくて、私がホントに好きなのは・・・」
「・・・・???」
大崎秀は、恋華の話を聞こうとしたが、学校のチャイムが鳴ってしまった。
「おーーっとイカン・・・戻らないと・・・お前も、サボって帰るならとっと行ったほうが良い。お前のアニキ(ギン)が校内を探し回ってる!捕まったら怒鳴られるぞ。先生達には、下駄箱には居なかったって言っとくからー」
大崎秀は、走って教室の方へ戻って行った。生徒会に所属している彼は、どうやら職員から恋華を探しに行くように言われていたらしい。
「あ、あぁ・・・」
恋華は、一番誤解をして欲しくない相手に誤解されたままになってしまった・・・元々彼の為に作った弁当をネロに味見をしてもらった事で・・・大本命の彼に誤解されてしまった。
「お・・・終わった・・・私の恋は、終わってしまった・・・」
恋華は、真っ白になり目を「点」でチョンと絵に描いたような全く瞬きをしない(目に光が入っていない状態となり)ガックリと肩を落として帰宅した。
翌日、鶏肉を喉に詰まらせたネロは学校へ登校する事が出来た。
喉に詰まらせた鶏肉は、救急車が来る前に顔面蒼白でほとんど息をしていない?ネロの異変にたまたま駅のホームを通りかかった(サングラスをかけた小汚いマルでダメそうな)オッサンが「オイ・・・そいつ息してないぜ?俺、駅員に知らせて救急車呼んでもらってくる!」と声をかけられ(慌てて気づいた)恋華「ちょっとアンタ!何死にそうな顔してるんのよ!失礼にね(汗)」と背中を力いっぱい膝蹴りする。鶏肉は「ポコっ」と吐き出され、救急車が来たときに喉には何も詰まって居ない状態だった。念のためネロは、当日病院で診てもらったが異常なしとしてすぐに帰されたのだった。
病院から戻ったネロは、嬉しい誤算があった。
スマートフォンに実尋から、LINEが届いていた。
LINE内に着信が5件も・・・
カナリ心配されていたらしい・・・
「このLINEを見たら、連絡が欲しい」
と書かれていた
ーー渋谷ぁぁぁ!!!そんなに俺の事を・・・
勿論、ネロは速攻電話した。
こうして、ネロは・・・実尋と、はじめてLINEの無料通話が出来たのだ。
今まで、女性と電話なんてロクにした事がないネロにとって大きな進展だった。
スマートフォンを通じて、会話をするのは思った以上に雑音を拾ってしまう。
しかし、通話相手の呼吸音も中々拾ってくれる・・・ネロにとって、実尋の呼吸音、息づかい、実尋の周辺の謎の雑音?(実尋のいる場所の周辺の音を拾ってしまっているらしい。実尋の身体から雑音が放たれている訳ではない)全てが心地良かった。
ーー////一言で言ってしまうと・・・近くに居る感じがして・・・ドキドキが止まらない!
ネロは、実尋とLINE通話が出来た事実を隠しきれない満面な笑みを浮かべ登校していた。
学校に着くと、教室には実尋がいた。
「おはよ☆新宿クン・・・もぉ、具合大丈夫なの??」
「あぁ!もぉ全然ヘッチャラさ!!心配してくれて、ありがとう・・・」
「・・・・凄く、心配だったよ」
実尋は、真顔でネロの顔をみつめた。
ーー!!・・・昨日のLINE通話といい・・・今の真顔で見つめる展開・・・これって・・・////
ネロは、もしかしたら・・・実尋に告白でもされるのでは・・・と、またまた妄想してしまった。そして真っ赤な顔をした。
実尋は、校内でも随一のルックスの美少女である為、真顔で見つめられれば大概な男子生徒は、ネロと同じく顔を赤面してしまう。「直視できない」という表現が適切だったりする。
「ねぇ、新宿クン・・・ちょっと大事な話があるから、昼休みの時間、屋上に来てもらえないかな?」
ーー!!!キタ・・・この展開!!(クライマックス編のモテモテフラグブースト半端ないわー!
「//////あ、解った。い、いくね!」
ネロは、緊張しまくって上手く日本語が話せなかった。
そして、昼休み。
屋上には、ネロと実尋は二人きりだった。
二人は、見つめあった状態で沈黙が続いた。
「あ・・・話しって・・・」
沈黙に耐えきれなかったネロが話しを切り出そうとすると・・・
「あのね!新宿クン・・・恋華の事を幸せにしてやってくだせぇぇぇ!!」
実尋は、ネロに全力で頭を下げた。
「・・・・は???」
ネロは、実尋の予測不能の発言に理解に苦しみ、返答に困った。
「ワタシ、恋華とは中学時代の付き合いなんだ・・・キャラも違うし、趣味も違うし、話しも噛み合ってない時もあるし、時々ケンカもするし、アタシ・・・恋華の家出禁になった事もある!!・・・ケンカして、何日も無視されて、アタシの方から謝っちゃった事もある・・・それでも!アタシは、恋華の事が大好きなんだ!」
「・・・し、渋谷」
「だから、恋華の事を幸せにしてやって!!」
ーーちょっと待て!急に屋上に呼び出しされて告白されるかと思ったら・・・恋華をゴリ押しとか!!話の展開が読めん!俺が鶏肉を喉に詰まらせて、1日学校を休んでいる間に・・・一体何があったんだ!!
ーー渋谷!なんでお前は、アイツ(恋華)を嫁に出す父親役になってるんだ?意味解らんぞ!!
この時、ネロは・・・
『駅のホームで(恋華と)二人きりでイチャイチャ弁当を食べていた』という(誤解的な)噂が学校内で持ちきりだった事をまだ知らなかった。
つづく
15話
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