「鯖学☆｣(サバガク)11「カクテルターーイム☆」（尚、全てドリンクバーで作れます☆

学園モノのブログ小説です☆

主人公ネロが、高校２年生としての学園ライフの１年間を描く！

ラブ？コメのお話し！

高校１年生では、帰宅後ゲームばかりだったネロ！

高校２年生では、見事生まれ変われるのか？ｗ

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【本編】

グレイコフの歓迎会をすべく、学校帰りにファミレスにやってきた、ネロ、実尋、恋華。

注文した目玉焼きハンバークが来るまでの余興として、実尋考案の「カクテルタイム」が行われる事になった。

速攻で作りにいった恋華のオリジナルドリンクを飲んでしまったネロ。

しかし、そのドリンクはコップ一杯のガムシロップのストレートだった。

「ぐっ！！だったら俺も！｣
ネロは、ドリンクバーのカウンターに向かった。

ーークッソ。恋華の奴、変なモノ飲ませやがって・・・こうなったら・・・最強のドリンクを作って飲ませてやる！

「ムム！！あの動きは、グラスの中にちょっとずつ複数のドリンクを??｣
実尋は、ネロの動きを細かく観察した。

「・・・ネロ!カウンターの左右にちょいちょい動きまくってる・・・全てのドリンクを混ぜる気ね!?｣
ネロは、恋華の言った通り・・・グラスにちょっとずつ、ドリンクバーにあるドリンク。コーヒー、アイスティー、爽健美茶、ウーロン茶、その他、ボタンを押せば出るドリンクを全て混ぜていた。

「Oｈ！Mｙ！ガー！！！｣

グレイコフは、外国人特有のノリの良いリアクションをした。

ネロは、不適に笑いながら・・・不思議な色のドリンクを持ってきた。

「ククク・・・俺特性のカクテルだ・・・｣

「ならば、次、ワタシも行きますぜ☆｣
実尋は、ドリンクバーのカウンターに向かうと・・・一ヶ所に留まると、何かを振っていた。
そして、振り続けた。

シュシュシュシュシュシュ・・・・

「む！！渋谷・・・一体何を？尋常じゃない手の動かす速さだ・・・｣

「・・・・まさか？アレは・・・｣
恋華は、目を細めて観察した。

「フフ・・・｣
実尋は、グラスにコースターで蓋をして持ってきた。

グラスの中の色は、ピンク色だった。

「名付けて、ピンクのジュース☆｣
実尋は、不適に笑い目を光らせた。

「次は、私が・・・｣
恋華は、席を立つとドリンクバーのカウンターへ向かった。

「オイ!!恋華・・・また、作る気か？｣
ネロは止めようとしたが

「新宿クン☆君が、フライングで恋華の作ったジュース飲んじゃったからねー・・・4人でシャッフル出来なくなっちゃったのだよー☆みんなで作って、一斉に飲まないとーーー☆｣
と実尋は言う。

「ちょっと待て、もぉ・・・アイツの作ったカクテルは飲みたくねー！ガムシロップのコップいっぱい分とか、マジ糖尿病になっちまう！｣
ネロは、冷や汗をかいていった。

「まぁ☆まぁ☆・・・4人でジャンケンで、勝った人から好きなジュースを選んでいこう！・・・新宿クンは、一番に勝てば、好きなジュースを選べるよ☆｣
と実尋は笑顔で話した。

「な、なるほど・・・｣

「ワタシのジュースは、ぶっちゃけ一種類のジュースしか入れてないんだ☆色から想像できるかも☆蓋をして隠したつもりだけどさ・・・透明のグラスだから、色が見えちゃうんだよね・・・ハハハ・・・」

実尋は、頭をかきながら「バレバレっすよね☆」と言わんばかりに笑った。

「渋谷・・・その色からすると、ミニッツメイドのグレープフルーツあたりだろうな・・・でも、罰ゲーム感がないな・・・｣

「一個くらいアタリがあっても良いかな？ってね・・・恋華も、ジャンケンで勝ったら、アタシのを飲むと良いよ！｣

「私・・・みひろんのだけは、絶対選ばない・・・｣

恋華は、ドリンクバーのカウンターで作業をしながら背中を向けて話した。

「えっ!!!｣

恋華は、何やら一ヶ所に留まり作業していた。

「ん？恋華の奴ドリンクバーのコーヒーコーナーのトコに止まって、なんかやってるな・・・また、ガムシロップか？ワンパターンな奴め・・・もぉ、アイツのカクテルは選ばねぇぞ！｣

カチ、カチ、カチ、カチ・・・

乾いたプラスチックの蓋を開ける音が聞こえてきた。

「ちっ！やっぱり、ガムシロップの蓋開ける音じゃねぇか？・・・アイツ、また・・・｣

「いや・・・恋華は、ワンパターンな事はしない・・・でも、確かに蓋を開ける音・・・ははぁーん・・・今度は、コーヒークリープかぁ・・・ん？なんだ・・・恋華のヤツぅ～・・・！？・・・・最後に何を入れた？・・・あっ戻ってきた・・・｣

恋華のコップには、真っ白な液体が入っていた。しかし、地味に固形になりつつある。

「オイ!・・・なんだ？そのぐにゃぐにゃの液体は??溶けにくい洗剤みたいなのが、浮いてる・・・｣

「ふふ・・・名付けて！カル●ス｣

「てめぇ!カルピスに謝れ～・・・初恋の味だと感じた、ガキの時の俺に謝れ～!!｣

「なんで!アンタに謝罪する必要があるのよ・・・どーせガキの頃から、ファミコンばっかりやって親に怒られて、夜中にファミコン捨てられたクセに!!｣

「なんで、ファミコン捨てられた事知ってるんだ！｣

「ヘイ!!me(ワタシ)も出来た！ヒュー!｣
グレイコフは、無色に近い半透明なドリンクを持ってきた。おまけに、実尋と同じくコースターで蓋をしていた。

「は!!迂闊だった・・・ワタシとした事が、グレイコフが何を作ったか、全く見て居なかった！｣
実尋は、「誤算だ！｣と言わんばかりに、頭を両手で抱えた。

「グレイコフのドリンクの味はまったく想像がつかない！しかし、こーなったら！ジャンケン勝って唯一のまともなドリンクを飲むしかねぇ！！」

「さぁ、カクテルシャッフルターイム☆ルールは、シンプルだ！勝者の順に好きなドリンクを選んで飲み干す！｣

いざ尋常に勝負!!

ジャンケン・・・

「ワッハッハッ!!ワタシが一番だ！｣
実尋は高らかに笑った。

ジャンケンで、カクテルを選ぶ順番はこうなった。

一番目、実尋。

二番目、恋華。

三番目、グレイコフ。

最後になってしまった、ネロ。

ーークソ、俺がラストか！この中で、唯一の飲めるドリンクは、渋谷の作った「ピンク色のジュース・・・ぶっちゃけ、ミニッツメイドのグレープフルーツ味｣。しかし、渋谷自身が勝者になっちまった・・・そうか！渋谷の奴、自分が選ぶ為にアタリを！！

実尋は、ネロが作ったカクテルを選んだ。

「じゃあ☆ワタシは・・・コレ！｣

「あぁ！！渋谷・・・そのジュースは、・・・」

ネロは、実尋にハズレのジュースを飲ませたくなかったので引き留めようとしたが・・・

「あぁ!!・・・私も、それ飲みたかったぁ・・・｣
恋華は、すがるように言った。

「Me(ワタシ)も、それが良かったデス!｣
グレイコフも真顔で言った。

「ちょっと、待てぇ！！！何で俺のドリンク大人気なんだ？全部の種類のドリンクを混ぜたんだ！味に保証は無いぞぉ！！！｣
ネロは、みんなから絶賛大人気の自分の作ったドリンクに動揺した。

「新宿クンのカクテルは、私がもらったぁ・・・まぁ、ワタシのピンク色ジュースは、他の人に譲るよ☆自分の作った奴飲んでも楽しく無いじゃん？｣
実尋は、明るく笑った。

ーーよし！まだ、渋谷のピンク色のジュースを飲めるチャンスはある！！いや、二番目の選択権を持つ勝者は恋華だ・・・アイツに取られちまう！

「・・・・これは、難しい選択だわ・・・グレイコフの作った、未知のドリンクにするか・・・または、自分の作った【カル●ス】を飲むか？・・・あぁ！！予想より固形化が早い！？さっき以上グロテスクになってきたぁ・・・｣

「恋華・・・コーヒーのクリープの中に何を入れたの？・・・ほらぁ☆ワタシのピンク色のジュースあるよ☆｣
実尋は、自分のドリンクを進めた。

「みひろんのは、死んでも飲めないわよ・・・｣
恋華は、実尋のドリンクを全力拒絶した。

「そ、そんなに拒絶しなくても！なんか軽くイジメられてるみたいで泣けてきた☆｣
実尋は、少し涙目になって笑った。

「ヘイ!恋華ぁ☆me(ワタシ)のドリンクは、アナタ達のと違って身体にいいデース！自分で作ったドリンクは、サイアク自分にあたった時を想定して作るもんデース☆｣
グレイコフは、白い物体を見ながら悩んでいる恋華に明るく話した。

「え？グレイコフは、自分の作ったドリンクが飲めちゃうの??｣
恋華は、目を丸くして聞いた。

「ＹＥＳ！！ハッハッハッ☆ワタシは、大人デース☆君達のよーに、酷いイタズラはしませんよ～♪｣

「私！グレイコフのにする～☆｣
恋華は、グレイコフの作った(コースターで蓋がしてある)半透明な液体にした。

ーー！！恋華がグラスを手にした瞬間、グレイコフが鼻で笑った・・・

「むー・・・残りは、実尋のドリンクと、恋華の作った・・・モザイクが必要な白い物体・・・これは、ホントにドリンクですか？ホントにドリンクバーのカウンターにあるモノで作れるのですか？｣

「当然よ☆ルールは、守ったわ・・・予想より固形化は早かったけど・・・(汗)｣

グレイコフは、ドリンクバーのカウンターにあるモノで作った事を信じて恋華の作った白い物体を手にとった。

「フランスに・・・無事に帰れるだろうか？｣
グレイコフは、ネロが【ストレートガムシロップ】を飲まされた事を知ってる為、不安な表情だった。

「大丈夫よ(汗)ガムシロップは入ってないわ・・・一応、ドリンクバーにあるモノよ☆｣
恋華は、フォローになっていないフォローを入れた。勿論、恋華自身選択しなかった物体に成り下がっている為、見た目の時点でアウトである。恋華の作ったモノこそ「一番蓋が必要だ」と誰もが思っていた。

ーー！！渋谷のドリンクが、余った・・・一番まともで、ミニッツメイドのグレープフルーツ味のジュースが残ったぞ!!

「新宿クン・・・なんだろ、ワタシ嫌われちゃったのかな？遊びとはいえ・・・みんなに避けられてるみたいで、少し寂しくなっちまった・・・新宿クン・・・ホントに嫌なら、そのドリンク捨てても良いんだよ？｣
実尋は、両手で顔を押さえていた。

ーー!渋谷・・・もしかして、泣いちまったのか?そーいえば、コイツら・・・みんなで渋谷のドリンクだけ飲まないとか・・・ヒドイ事ばかり言いやがって・・・

「みひろん・・・泣かないで！みひろんの作ったジュースも綺麗だよ・・・でも、このジュースは受け取れないんだ・・・だって、一番飲みたそーな人が目の前に居るんだもん！｣
恋華は、実尋の傍に寄り添い背中を擦りながら、キラキラした眼差しでネロを見た。

「ネロの視線は、実尋のドリンクに釘付けデース☆彼を差し置いて、アナタのドリンク、選べませーん☆｣
グレイコフも、ネロの顔を見た。

「新宿クン・・・受け取ってくれる？｣
実尋は、顔を覆っていた両手を下げ、ピンク色のジュースが入った(コースターの蓋つき)グラスを持った。

「あぁ☆勿論だ！！ずっとコレ飲みたかった！｣
ネロは、両手でグラスを受け取った。

ネロが、一瞬グラスに目を配った瞬間。