学園モノのブログ小説です☆

 

主人公ネロが、高校2年生としての学園ライフの1年間を描く!

ラブ?コメのお話し!

高校1年生では、帰宅後ゲームばかりだったネロ!

高校2年生では、見事生まれ変われるのか?w

 

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【本編】

ブラウンの色をした髪をボリュームのあるオールバックにしており、日本人とは桁違いに大きく高い鼻をしており、口周りと顔周りから顎にかけて固そうな髭をどっさりと蓄えていた。イカツイ外国人が、知恵の後ろからやってきて、ネロの目の前にやってきた。

サングラスをキラリと光らせ・・・解りにくい言葉でネロに話しかけてきた。

濃ゆい髭をしたイカツイ外国人の後ろには、微動だにしない不動の褐色の肌をしたガードマンが後方待機している。

ネロは、カナリ困惑していた。
ーー!!誰なんだ?イカツイ外国人は・・・っていうか、俺、外国の言葉解らねぇ!

「フフフ・・・ちょっと、からかうのは辞めてあげてよー。彼、可哀想よ?」
知恵は、外国人に日本語で話している。

ーー??オイ・・・まさか、日本語話せるのか?

「sorry(ごめんなさい)!ワタシ日本語話せます!悪かったねぇ・・・」
外国人は、ネロに謝罪した。

「あ、いえいえ・・・日本語の話せる方で助かりました・・・ちえモン先生、この方は?」
ネロは、知恵に訊ねた。


「この方は、グレイコフ=F=アグワ!フランスから来日された留学生よ☆学校へ来て間が無いから、お友達になってあげて欲しいの」

「ヨロシクお願いします。日本の事をワタシに教えてクダサイ。」
グレイコフは、ネロにシェイクハンドを求めてきた。

「あぁ・・・こちらこそ!ヨロシクお願いします!グレイコフさん!いや、ミスターグレイコフ?」

ネロは、がっしりとグレイコフの手を両手で握りしめた。

「No No(いやいや、違うよ)ミスターは、つけなくて良いんだ。そのままグレイコフと呼んでクダサイ。」
ネロがわざわざ、名前の前にミスターをつけると、そのミスターはつけずに、普通に名前を呼び捨てで呼んで欲しいと、グレイコフは言った。


「あ、グレイコフ・・・ヨロシク!」

「ヨロシクお願いします!ネロ!」

グレイコフが、ネロ!と呼んでくれた際の発音が綺麗だった事にネロは感動してしまった。

ーー!!ちょっと待てよ?紹介したい人がいるって昨日話していた気がする。もしかして「グレイコフ」の事かな?

「じゃあ、学校のクラスとか案内お願いね!先生もう行くわね。貴方も授業始まるから教室に戻りなさい☆またね。」

「あ、ハイ・・・また。」
知恵は、教師らしく時間内に教室に戻るようにネロに伝えた。

ーー昨日のちえモンとは、大分違うな・・・やっぱり学校に居るときは教師っぽい話し方だな。

「グレイコフ。さぁ、教室に・・・あれ?クラス、ここって指摘された?」

「ワタシも、クラス指定はありませんでした。」
グレイコフが首を傾げていると、目黒ギン先生がやってきた。

「おぉ、ネロか・・・ちょうど良かった。グレイコフは、お前と同じクラスだ。とりあえず校内とか解らないから・・・当面、お前と同じ教科を受けてもらうわ。学校の単位を取る事より、日本の学校で期間内に、何を学ぶかが重要になってくるらしい・・・まぁ、留学ってのは、誰かから与えられるとかじゃなくて、自分で何を学ぶかを決めて取り組まねぇと、ただ時間だけが過ぎちまう。」

「ハイ。」

ネロは、目黒ギン先生の話を真面目に聞いた。


「まぁ、ネロ・・・お前ら日本人としての学業の時間より、彼(グレイコフ)は、期間が短い。だからここで過ごす時間は、有意義なモノにしてやりたい・・・勉強だけじゃなくて・・・」

「ハイ。」


「それじゃあ・・・後は任せるぞ!」

「ハイ!!!」
ネロは、目黒ギン先生から「ヨロシクな」と肩を叩かれた。

ネロは、クラスに案内すると授業が始まる前に自ら挙手をして、席から立ち上がり留学生が来たことを周りに伝えた。グレイコフに自己紹介をする場を設け、自身の近くの席が空いていた為、なるべく自分の近くの席に座ってもらい、授業中も細かく気配りしてなるべく頻繁に声をかけて、アドバイス等をした。

その様子を、ネロの斜め前に座っている実尋は、時々後ろを向いて見ていた。

「・・・・新宿クン☆ナイスだ!私は、なんだか嬉しいよ////」
実尋は、満足気にひとり呟いた。実尋は、一生懸命誰かの為に何かを取り組む姿勢を持つ、そんな人間に好感を抱いていた。

「やっぱり、人に優しくするのは大事だよ☆うんうん」





四限目が終わり、昼食時間になった。


「あ、グレイコフ!お昼とか持ってきた?」

「yes!!コンビニで買ってきましたよ。」

グレイコフは、ミックスグリル弁当をカバンから出した。

「じゃあ、一緒に食べようか?」



「ワタシも、一緒に混ぜておくれ~」
実尋も、留学生のグレイコフと交流を取る為、一緒に食べようと弁当を持ってきた。


そこへ、眼鏡をかけた優等生っぽい男子生徒が現れ・・・実尋の前で、今日は何の日だったか忘れたのか?と言わんばかりに「ゴッホン」と咳払いをした。

「おや?大崎透クン・・・は!しまった。今日は、お昼から生徒会のミーティングだったぁ!!」

「そーいう事だ。行くぞ、渋谷・・・」

「スマンねー、新宿クン・・・私は、交流の場に混ざる事が出来んのだぁ。グレイコフ!解らない事は、なんでも新宿クンに聞いておくれ!それでは!背中は預けたぞ!ネロ!!渋谷実尋、推して参る~!!」

実尋は、小走りで元気良く走り去っていった。

「ワオ!日本人の女の子は、元気あるネ!ワタシは、好きです☆」

「あー・・・まぁ、ちょっとあの娘は、元気ありすぎです。廊下は走っちゃいけないのにー、まったく困った奴ですよ!」
ネロは、実尋の事を若干子供扱いした言い方をした。

「Oh!ネロ!!アナタは、ミヒロと仲が良いのですね!?ガールフレンドですか?」

「/////まぁ、そーだな・・・親しい関係だぜ☆まぁ、向こうが俺の事ちょっと好きみたいでさー・・・生徒会に入って欲しいとか!キミの事を待っている・・・とか////アハハハ・・・」

ネロは、初日に生徒会スタッフに入らない?と一回だけ誘われた事を盛って話した。逆にネロが誘われた事はそれ以外には無いのだ。

「ヒュー!!!!ナイスガイ♪♪」

グレイコフは、外国人特有の口笛の吹き方で、ネロを持ち上げた。


「話、盛ってんじゃねぇよ・・・」
そこに恋華が現れた。


ーー!!ゲッ・・・一番聴かれたく無い奴に聞かれちまった。不味い・・・コイツ(恋華)渋谷と仲良いんだっけ・・・今言った事が報告されたら・・・

「はじめまして☆目黒恋華です。隣のクラスで勉強しています。新宿くんとは、家が近所なので時々通学が一緒になります。ヨロシクお願いします。」
恋華は、いつも話している話し方より、1オクターブ位高く可愛らしい声を出して、丁寧に自己紹介をしてお辞儀をした。

ーー何!!あの恋華が、いつもヤクザ手前のドスの声を出して、俺に向ける顔は8割り方「ブス」の恋華が!!こんなに可愛らしい挨拶が出来たのか!?


「Oh♪大和撫子デース!!やっぱりニホンは良い国デース!!」


「ハハハ・・・そーっスね!」
ネロは、とりあえず頭をかきながらグレイコフに合わせた。


「あ、ネロ・・・お、お、大崎くんは?さっきこっち来なかった??」
小声でネロに聞く恋華。

「あの、眼鏡の男か?」

ネロは、眼鏡以外に特徴の無いモブキャラの様な言い方をしたのが恋華は、気に入らなかったらしく・・・
「大崎くんの悪口言うな!」

ドスの効いた口調でネロを睨んだ。

「あぁ・・・渋谷を誘って生徒会の打ち合わせだ・・・それより!頼む!さっきの事は・・・」
内緒にしてくれ!と言い終わる前に
「んな事、アタシがみひろんに言う訳無いでしょ・・・」



ーーん?内緒にしてくれるのか・・・なんだ・・・コイツ(恋華)、朝貸してくれたハチマキといい、今の事といい、渋谷の事に関しては随分協力的だな・・・。

「あ?」
と、恋華がなにかメモ帳を拾う。

「あー、確かさっき大崎が来て、渋谷を生徒会のミーティングに誘いに来た際、置きっぱなしに・・・」

「お、大崎くんの!!!・・・と、届けなきゃ!////きっと困ってる!!」
恋華は、大急ぎで走っていった。
 


ーーん?なんだアイツ・・・もしかして、大崎の事・・・・


 

 

 

 

 


 

 


学校が終わると、実尋はネロの近くにやってきた。


「ねぇ!!新宿クン☆今度一緒に帰らない?」


「何??オレと一緒に帰ってくれるのか?」

「うん、生徒会が無い日もあるし・・・たまには、どうかな?」

「ぜ、是非お願いします!」

ーーやったぁ。奇跡が起きた!渋谷が俺と一緒に帰りたいと言ってくれるなんて!!!まさか、渋谷の方から俺に誘いの声がぁ・・・・

「きっとだよー☆また、こっちから誘うねー☆バイバ~イ!」
実尋は、ネロに手を振ると小走りで教室を出た。今日も生徒会の集まりがあったのだ。

「お、おぉ!!」
ーー春が来た~♪♪
 

 

 

 



ネロは、帰りの電車に乗る際も「コイツ良い事あったな・・・」と誰が見ても解りやすい、満面の笑みを浮かべていた。

「でへへへ・・・渋谷が、まさか、あの渋谷がぁ~俺の事を・・・・イカン、顔がニヤけてしまう!」

ーーあ?向かい側の座席に、アイツ(恋華)が座っている・・・俺のニヤけた顔、見られたかな?・・・なんだ、アイツ!!すっげぇ~顔真っ赤にして笑ってる・・・キモイな・・・


恋華は、独り言をぶつぶつ言いながら、ニヤけて笑っていた。

「へへへ・・・大崎くんと自然に会話しちゃったぁ・・・お、お、大崎くんが、'助かった!気が利くなぁ'だって・・・どうしよ・・・・おにぎりまで貰っちゃったぁ・・・へへへ」

ーー!!そういえば、アイツ(恋華)昼休みに教室で大崎のメモ帳を拾って届けに行ったんだっけ?

「へへへ//////」


ーーなんだよ。アイツあんなに嬉しそうに、ニヤけやがって・・・/////あっ、俺も同じか・・・

ーー恋華・・・お前、大崎の事好きなのか?片思いなのか?・・・・オマエも片思いだから、俺と渋谷の事に協力的になってくれているのか??・・・って俺がそんな話したら、やっぱオマエの事だ・・・「うるさい」とか怒るだろうな・・・でもさ、せっかくだから、上手く行くといいよなぁ・・・お互いに・・・
 


ネロは、向かい側の座席で、いつも「ブス」っと膨れっ面で怒っていた恋華が、自分の存在に気づかない程、嬉しそうに笑っている所を見て口に出さずに心の中でエールを送った。

 

ーー頑張ろうな☆

 

 

 

 




翌日、昨日と同じように留学生のグレイコフの近くの席で、彼にフォローを入れながら授業を受けていると、前の方の座席から紙グズが飛んで来た。
紙グズは、ネロの鼻先に軽く当たった。

「!!なんだ?誰だ?」
紙グズが飛んで来た先(前方の席)を見ると、実尋がウィンクしていた。

紙グズを広げると、
 -1限目終わったら5分休憩の時、廊下に来て☆- みひろん

と、書かれていた。

「/////」
ネロは、瞬時に顔を赤くして紙グズをポケットにしまった。


1限目の授業が終わり、早速廊下に行くと、実尋と恋華が待っていた。

「お?来たねー☆待っていたゾ(オーザ風☆)

「遅い・・・」
明るく出迎える実尋と、いきなり愚痴たれる恋華。


対照的な二人が待っていた。ネロは毎回思った・・・なんで、この二人は仲が良いのだろうか?

「あのね!新宿クン・・・グレイコフが来日して、ウチの学校に来てるじゃない?」

「あぁ!毎日頑張って勉強してる・・・」

「せっかくだから、私達でプチ歓迎会をしようかと思って・・・軽くご飯でも食べない?と思ってさ・・・学校の近くにファミレスがあるじゃない?そこでどうかな?・・・と思ってさ☆」

「おぉ!そーいうの良いな☆って・・・今日か?」

「うん!久しぶりにウチ、生徒会の話し合いも無いしさ☆恋華も今日部活無いみたいでね!」

「おぉ!ってか・・・いつの間に・・・そんな計画を・・・」

「うーん・・・昨日のお昼休みかな、恋華が大崎クンのメモ帳を届けにきてくれてねぇ」

「!!?・・・・・/////」
恋華は、昨日の事を思いだして赤面した。

「あぁ~あの時かぁ・・・」

「そこで~、・・・【実尋談】'助かったぁ!気が利くなぁ!お昼まだなのかぁ?良かったら俺のおにぎり食うかぁ?

実尋は、昨日の回想シーンを大崎秀(オオサキトオル)の物真似をしながら、語り始めた。

 

※読んでて解りにくいとアレなので、実尋再現シーンには【実尋談】と入れてみましたw

「【実尋談】えぇ?私ぃ~もらっていいのォ?

秀のものまねついでに、恋華のものまねもしながら、一人漫才の様に声をかえて続けた。

「【実尋談】遠慮するなぁ!!メモ帳を持って来てくれた・・・お礼さ☆
 

実尋が、秀と恋華の会話の再現を(実際にあった通りか、やや盛っているかは定かじゃないが)リアルに続けた為、恋華は耐えきれず悲鳴のような声をあげた。
「みひろん!!!もぉ~辞めてぇ!!!!(赤面」
恋華の悲鳴に対して、実尋はまだ続けた。

「【実尋談】うわぁ☆美味しいぃぃ・・・大崎クンの手の味がするぅぅ~

「そんな事言ってないってぇぇぇ!!!!!(大汗」

どんどんエスカレートしていく実尋の再現シーン(嘘か誠かは不明だが)に恋華は大汗をかいて否定した。

「いや~・・・言ってた(白眼)いつもの百倍可愛い声出して、子猫のように言ってましたニャ~☆大崎クンニャ~」

「ちょ、ちょ、ちょっと・・・もう・・・・やめてぇぇぇ!!!!!」

「傑作だなぁ(爆笑)そーいや・・・昨日帰り電車内で、おにぎり貰っちゃったぁ・・・って言い方ながらニヤけてたな・・・」

「三枚に卸すぞ!クソ野郎・・・(低い声」

実尋とネロには、やはり若干態度が違う恋華、アンタの無礼は許さんと、威嚇するが・・・今の恋華は状況的に劣勢で若干涙目なので、まったく迫力がなく・・・何を言っても負け犬の遠吠えとなってしまう。この状況で何を言われてもネロは全く怖いとは感じない。



「・・・・と、話を戻すね!!早速だけど今日、学校の帰り大丈夫かな?」

実尋は、5分休みが終わる前に話を済ませようと本題に戻した。

「あ!俺は大丈夫だよ・・・・でも、夕方だと混むんじゃねぇか?」

「四人席、禁煙で予約したから大丈夫・・・」

ネロの問いかけ、さらっと答える恋華。

「さっすが恋華!仕事速いねー☆」

実尋は、人差し指を立てて明るく頷く。

「予約って・・・オイ!俺に用事があったかも知れないだろ?」

とネロが言うと、

「・・・・どうせ、アンタに用事があったとしても・・・誰も居ない部屋で独りでゲームするだけでしょ?」

とネロの帰宅後を見透かしたように恋華は目を細くして話した。
 


「////当たってるけど、そんなにハッキリ言うなよ・・・」

ネロは、図星をつかれ視線を下におとした。








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