02話の前半部
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ネロは、思わず目をギュッと閉じた。
ほのかな甘い香り、、、しかし、実尋や恋華とは違う・・・どこか、包み込むような優しく香りだ。
「あら、熱があるみたいね・・・どんどん上がっているわ・・・大丈夫?」
確かに、足の小指をぶつけて多少熱は上がってるかもしれないが、多分それだけじゃないだろう・・・
白衣の女性は、自信の額をネロから放した。
ーーもう少しだけ、このままでいたい・・・もう少しだけ温もりを・・・
ネロは祈る思いで少しだけ目を閉じていると、
ゴチーン☆
頭に強烈な衝撃と頭痛が走ったら。
「いってー!!」
ネロは目をあけた。
「いつまで、ニヤニヤしてる?気持ち悪いわよ・・・」
どうやら恋華がネロの頭にゲンコツをしたらしい。
ネロは、頭を擦りながら、保健室に来た経緯を話し、ぶつけた足の小指を見せた。
ネロの足の小指は、少しだけ腫れていたが・・・ネロが想像していたより外傷は酷くなかった。
ーーあれ・・・あんなに痛かったのに大したこと無いぞ・・・
「!!!」
ネロの隣では、目をほそーくして見ている恋華。
ホントに怪我したの?と疑っている様な目だ。
じっくり俺の足を見ている、保健室の先生。
「うん・・・今のところは、外傷はないみたいね、でも☆」
保健室の先生は暖かいおしぼりで、ネロの足を丁寧に拭いて・・・小指に湿布を巻いて、優しくテーピングを施した。
「これで、応急処置はヨシ☆その場で足踏みをして見て☆」
保健室の先生に言われるがままに、ネロはその場で足踏みをした。
「あぁ!痛くないぞ☆」
ネロは喜んで、その場でジャンプした。
「ウフフ☆」
保健室の先生は少し笑った。
「ワタシは、この保健室の担当の大塚知恵(オオツカ チエ)☆みんなは、ちえモン先生って呼ぶことが多いわ☆ヨロシクね」
「はい!俺、新宿ネロです。」
ネロは、コチコチになりながら自己紹介をすると、
「ウフフ、話は聞いたわ・・・電車内で女の子を痴漢から助けたってね☆」
大塚知恵先生は、ネロの傍により、胸のあたりを人差し指でゆっくり押した。
「/////えっ、その話し誰から?」
ネロは、知恵が傍によると赤面した。
「ふふ・・・さっ、誰かしらね☆」
知恵は、ネロに身体を寄せつつ、恋華の方を見た。
恋華は、用事が済んだ様子で書類を持って保健室を出るトコだった。
「・・・・!」
ネロは、知恵の視線の先を覗こうとすると、
知恵は、ネロの耳元に静かに囁いた。
「まだ痛むようなら、放課後いらっしゃい☆」
「////////////」
ネロの耳元に、知恵の息が静かに吹きかかり
爆発したようにネロは、保健室を走って出た。
「し、失礼しましたぁぁ!!」
この後、休み時間はとっくに過ぎており、ネロは次の授業に遅れて廊下に立たせれたという。
ーー初日に・・・・2度も・・・・
初日の授業は、5限目まであった。
5限目はお昼ご飯の後である為、非常に眠い・・・
ーーヤバい、眠ってしまいそうだ。よし!こんな時は、目の保養だ!俺の席の斜め前の席に、渋谷(実尋)さんが座っている。授業を受けながら、自然に渋谷さんの後ろ姿が拝める超ラッキーな席だ☆
午前中は、長い髪下ろしていたが今は一つに束ねている。俗に言うポニーテールという奴だ。
あぁ、授業を受けながら自然に視界に入る☆
ここは、何て良い席なんだ☆
ーーあれ?ポニーテールが上下に揺れている、寝ているのかな?まったく、しょーがないなぁ////
「渋谷!そこから、読んでみろ!」
先生は、実尋に教科書を音読しろと指名した。
ーーあぁ!!渋谷さんが指されてしまったぁ!寝てる状態で読めるハズがない!!怒られてしまう・・・な、何か助ける方法は?
実尋は、先生に指名されると何事もなかったように立ち上がり、教科書を音読した。
ーーえぇ?寝てたんじゃないのー??
実尋は、教科書を読み終えるとすっと着席して、再び大きなポニーテールが上下に揺れた。
ーー!!また、寝た?いや、もしかして起きてるの??
ネロは、仕切りに実尋の後ろ姿を気にしていた。
そんなネロの姿を見て斜め後ろから、恋華は「フッ」と鼻で笑った。
この学校の授業は選択教科が多く、担任のホームルーム以外は、割りと頻繁にネロと恋華は多くの授業で顔を合わせる事が多かった。
「!?」
ネロが、恋華の方を見ると
「みひろんは、寝ながら授業が受けれる特異体質なのよ・・・」
「え!・・・特異体質って」
「みひろんは、お昼にお腹いっぱいに食べる事が多いからね・・・午後の授業は大体寝てる状態なのよ・・・それでも、授業を受けているフリをしなければ!ってみひろんの執念が、その特異体質に変えたのよ」
「じゃあ渋谷(実尋)さんは、寝ながらノートも取れるのか?」
「流石にそれは無理ね・・・アタシのノート貸して帰りにコンビニでコピーして帰る感じかな・・・」
「なるほど・・・ゲ!!今日小テストあるのか?渋谷さん!寝たまま・・・って、うぉ!!」
恋華は、えんぴつの先をまるで実尋の頭に刺さりそうな勢いで投げた。
ーー危ない!・・・って、えぇ!?
実尋は、目を閉じたまま後ろを素早く振り向き、えんぴつを逆手でキャッチした。
「ブルァ・・・・甘いなぁ~私の後ろをとったつもりか?それで勝ったつもりか・・・」
実尋は後ろ向いて突然低い声で喋り始めた。
「だ、大丈夫?渋谷さん・・・」
「ふっ、笑えよ・・・ベジータ・・・【開眼】・・って・・・え?」
実尋は、途中で目を開けて手に持っている鉛筆見て、慌てて前を向き治した。
「さ、サンキュー☆」
実尋は、チラっと後ろ振り向き恋華にお礼を言った。
「そこ!!小テスト中は、後ろを向くなー!」
「は、ハイ!!」
先生から注意され、実尋は慌てて小テストに集中した。
「あ、アレ(えんぴつを後ろから投げると目を覚ましてキャッチする奴)も特異体質なのか?」
ネロは、そっと後ろを向き小声で恋華に聴くと
恋華は、ネロの顔を見ずに指で前を向くように合図した。
「あ・・・・ゲ!!」
ネロが前を向き治すと、そこには先生が立っておりネロの顔を睨んでいた。
ーーまさか、2年生になって初日で3回も廊下に立たされるなんて・・・・
5限目が終わり、ネロは廊下の立たされ地獄から解放された。
辺りを見ると・・・それぞれ、新しく出逢った生徒達がスマートフォンで連絡先を交換しあったりと交流を深めようと一斉にバラバラと動き始めた。中には一緒に下校したてファーストフードに寄ったりとしている者もいる。
ーーそうだな・・・俺も誰かと一緒に帰ろうかな?せっかくだから、女子と帰りたいな・・・
ここで、ネロの運命の選択が始まった。
「ずっと目が離せない!渋谷 実尋(シブヤ ミヒロ)を誰かに取られる前に誘う!」
「ずっと不満そうなアイツ、目黒 恋華(メグロ レンカ)と話しかけよう!」
「朝の話の続きがしたい!1年生の教室へ向かい、御徒町 霧恵(オカチマチ キリエ)を誘う!」
「・・・・やっぱり、脚が痛む・・・嘘じゃない////大塚 知恵(オオツカ チエ)先生に診てもらおう!」
さぁ、ここで出したネロの決断とは!
これが、運命選択肢!!
03話主人公ネロの、高校1年生の秘話が
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