かつて日本列島の生成期に作られた中央構造線。その断層は脆く崩れやすい破砕帯となり、雨水河川に侵食され谷が形成された。その谷を流れる天竜川に沿うようにやがて道が造られ人々の交易が始まった。
開かずの国道152号線とは、そんなところに造られた国道だったのかと、想像しながら遠山郷を走ること暫し。
ちょっと寄り道をしてみよう。
下栗の里に立ち寄る
南アルプスの山々を望む
152号に戻る。
この先は大鹿村だが。
現れたのは第二の分断地点。
崩落のため当分の間とある。
見通しが立たないのか。
ここからは、右に行けば蛇洞林道となり、しらびそ高原を経て分断先の大鹿村に抜けるが、現在は冬期通行止めだという。
ならばと左に道をとり飯田市内にでる。
失意のまま
今夜のキャンプ地、千人塚公園キャンプ場で初日を終えた。
分断先の村、大鹿村を再び目指す。
が…ここでも。
東は赤石山脈、南は寸断国道、北は冬期閉鎖。
来た道を西に戻るしかない。
すったもんだで18号線から高遠に抜け、しつこく152号へと戻りもうへとへと。
ヤケになり名物蕎麦を喰らう。
高遠からは、恐怖の塩カル蒔き散らしのつづら折り坂道を降って茅野に到着。
分断酷道152号線の旅は、3度の迂回を余儀なくされるも、意地で任務遂行できました。
当初、二泊三日を予定していたが、一泊二日で終了とし、中央高速、中部横断道を使い清水に到着。
今回も最後に残った思いはただ一つ。
「ツーリングは修行だ」