ヘルペスといっていちばんに頭に浮かぶのは、口の中に出来る痛い水疱だろうか。或いは帯状疱疹ヘルペスか。何れにせよ何時の間にやら躰に潜り込んだヘルペスウィルスは、主の体調が優れないことをよいことに、勝手気ままに暴れ出し痒みや痛みといった悪さを仕出かすのだ。
さて、そのヘルペス。私の場合それは下腹部(へそ下15センチの毛の中といったら分かりやすいか)に出来るのだった。「だった」と過去形にするのは治ったからだ。いや正確にはその「陰部ヘルペスウィルス」の活動が静まって久しいのだ。
詳しく述べる前にその「陰部ヘルペス」について触れておこう。
「陰部ヘルペス」
名前の通り陰部に出来る水疱の固まりだ。初めプチっとできてやがてそれがいくつもに重なり合い、痒みや痛みを伴う。
れっきとした学名らしいが、なんて気恥ずかしい名前なんだ。もうちょっと何とかならんのかね。これじゃあ「陰金タムシ」と同じくらい悲しいじゃねえか。
で、このヘルペス。初めてあそこに痛みを覚え、医者に行ったのが10年ほど前。
以下その時の会話
「何かやった?」と先生。
「……?」
「遊んだ?」
しばしの沈黙
「いえ何も……」
天井を見上げる先生
「何も無けりゃ 感染しないんだけどなぁ」
同じく天井を見上げる私(口は半開き)
身に覚えが無いことは確かなんでそう弁明する私。
「何十年も潜伏するって事もあるかもね」と地獄の閻魔さま。
「……ありました」
そりゃあるわい、ず~と前には。
「言っておくけど、一生治らないです」
「(;゜ロ゜)」
「虫歯菌や白癬菌みたいなもんだから」って冷たい言い方の先生。
っつう訳で以来年に1度か2度くらい疲れが溜まると出てきた我が友ヘルペス君。その度に抗生物質を処方してもらい撃退し、また再び反撃されてを繰り返してきたのだが。
ここから本編に入ります。
ここ2年半それが無い。
ヘルペス君が暴れないのです。
何故か。
考えられることは三つ。
その壱
躰が若返った
その弐
ウィルスに対する抗体が出来た
その参
ウィルスが滅亡した
その壱はあり得ない。
その弐は、度重なる発症で抗体が出来た、という事はあり得るかも。
参は……そんなわきゃ無い。
つう事はやはり抗体か?
その時ひらめいたのは「ワクチン」
そう「新型コロナ」のワクチンなんです。初めて打ったのが2年前。
そしてそれ以降「陰部ヘルペス」は発症していない。
そうですワクチンがヘルペスに効いたのです。この因果関係を単なる偶然と笑うだろうか。それとも世紀の大発見と称賛されるだろうか。
勿論これはたった一人の治験にすぎませんが、 世界に数多いるであろう我が盟友「陰部ヘルペス 」の宿主達に問いたい。
「君のヘルペスはどうなった」と。
以上、私なりの「新型コロナワクチンの陰部ヘルペスに対する効果」について述べた次第です。おしまい。