屋根裏の屋根はトタン屋根

わずかの雨でも盛大な雨音が寝ている頭上から降りかかり 、明日からのツーリングの為に早めに床についた俺の頭をざわつかせる。


ロングツーリングの途中、雨に降られるのは仕方がない。最終日であればあと少しとファイトも湧く。

しかし出だしからの雨はいかん。

明日の降水確率は70%。

雨音は次第に強くなるばかり。




「それみろ! 又雨じゃねえか。ここのところGWは雨続きだな……ヒヒヒ。まあ気をつけてな」


「うるせー余計なお世話だ。俺は雨が好きなんだよ」


「で、今回は何処に行くんだい?」


「富山さ」


「富山?雨の中を?そりゃご苦労なこった。ソロでか?」


「ほかに2台……」


「ほーぉ、もの好きが他に二人もいるとはな」


「……」


「どうせまたいつものCB好きだな。おっさんトリオで頑張りな」


「……」


「どうした?もう寝たのか?」


「おまえがうるさくて眠れねぇよ」


「ところでバイクは?」


「750カスタムだ」


「おおお、昭和の遺物じゃん、こんなんで帰って来れるのか」


「うるせえ。もう寝るぞ」