モーパッサンと言えば「試験に出るぞ~」で覚えてますが、実際に読んでみたいとは思いませんよね?普通は。

主人公ジャーヌ・・・伯爵家の一人娘として生まれ
17歳まで修道院の寄宿学校で厳格に育てられた箱入り娘
夫ジュリアン・・・没落した子爵の息子、婿養子となるが生来の女癖の悪さが災いして殺される
息子ボル・・・女と博打に溺れ財産を食い尽くす放蕩息子 母ジャーヌの心の支え
夫には裏切られ溺愛する息子は女に入れあげ金の無心をするばかり
やがて家族も財産も失った女は一人晩年を迎えるが・・・
女性の半生を描いた作品は古今東西無数にあるようです。 つまりそれだけ「売れる」ということでしょう。
そしてその多くは「男」と「時代」に翻弄されやがて「貧困」「落ちてゆく」という結末、しかし女性は「それでも強くたくましく生きてゆく」のです
僕は女性の人生を描いた作品というと「風と共に去りぬ」が頭に浮かぶのですが日本の作品だと何故か「おしん」となります
「女の一生」は幾度か映画化されているようですが
昭和42年松竹の作品がツタヤにありましたので見てみました

舞台を戦後の日本の田舎に置き換えてジャーヌ役は若き日の岩下志麻(かわいい)
息子役田村正和はみごとな適役
原作に忠実な脚本は比較する楽しみがあり面白い
「読んだあとに観る映画」につきものの失望感がないのは脚本のせいか
舞台を日本に変えてあるせいか 秀作です
ところで調べていたら面白いのがありました
(イギリスあたりのブラックジョークゆえいささか女性には失礼ですがお許しを)
女の一生は球技の球にたとえられる
15~25歳 サッカーボール
たくさんの男が彼女をめざし追いかける
35歳 ピンポン玉
ふたりの男が彼女を押し付けあう(意味不明?)
45歳 ゴルフボール
一人の男が彼女のあとをトボトボついていく
55歳 ドッヂボール
みんなが彼女を避けようとする
85歳 ボーリング
みんなが静かにその姿を見送る
もう一つ 言い得て妙な格言を
「女性の一生は半分はブルー半分はピンクである」
失礼、誤解のなきようお願いします
話は戻りますが
モーパッサンが本作「女の一生」を発表したのは
彼が33歳のときです
構想から執筆までの期間を考えれば30歳あたりには作品の構想は既にできていたのでしょう
情報など無いに等しいあの時代にこれだけの小説を書き上げるとは。
多くの天才的文豪の例に漏れず1893年自殺未遂後収容された精神病院にて死去。 43歳でした。