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 さて、神保町のガレージセールで買ってきた、3冊で500円の古本ですが、そのうちの一冊「世界ノンフィクション全集」に収められている「バウンティ号の反乱」をご紹介します。
(イギリスでの初版は18世紀後半と思われますが、その後いく度か小説化され、日本に紹介されたのはいつの頃でしょうか。) 一冊あたり166円で一週間は楽しめるわけですから、コストパフォーマンスは抜群です。 因みにこの本の初版は昭和36年定価290円。ゴールデンバットが30円、映画館は200円だったそうです。                           ノンフィクション小説というと、当然実際にあったお話なんですが、そこは小説と名が付くだけに読み手を楽しませるための脚色も入っているわけでして、読み手はそのへんの事情を考慮して読み進めていくところに、ノンフィクション小説の醍醐味を感じ取らなくてはいけません。   つまり何事を目にしたとしても「そんな馬鹿な」と思ってはいけません。作者がちょこっと誇張しただけなのですから。
森鴎外曰く、「小説は何を書いても良い」
 
この本には他に「アルプスの北壁」アイガーを目指す話、「非情の山K2」の登攀記、「ふなおさ日記」という江戸時代の漂流談が納められています。そしてここにも「そんな馬鹿な」が顔を出します。                         とは言え、この本に収められている4作には、調査者としての執念と記録者としての責任が存分に感じられ、そこに小説家(あるいは翻訳者か)としての想像力が加味されています。
 
「バウンティ号の反乱」ウイリアム・ブライ」
 本作は、18世紀後半のイギリス海軍の指揮官艦長ウイリアム・ブライと副官クリスチャンの航海記、及びその後のクリスチャンによる反乱と追放された艦長ブライの漂流談、そして帰国後の反乱者に対する裁判記録とで構成されます。
 
 
 
 1787年イギリスから出港したバウンティ号の任務は、パンの木をタヒチで採集し、当時食糧難であった西インド諸島に運び入れることであった。ところが冷酷な処遇を強いる艦長ブライに反発した副官クリスチャンは、反乱を起こし艦を乗っ取ってしまう。
その後クリスチャンら乗組員は、イギリス海軍の追跡を逃れるため地図にない島を目指す。
一方ボート1隻と食料・水を与えられた艦長とそれに続く下士官たちは、遠く故郷を目指し漂流することに・・・。
 
さて、井伏鱒二は「漂流談はたいがい主人公は助かる、漂流者が無事に帰ってこないことには記録が成立しないから云々」と説いています。
 
いかにも、ブライ艦長は奇跡的にイギリスに戻り、その後反乱者の追跡に執念を燃やすのでした。
 
 
その後この本は何度か映画化されていますので下に一部を紹介します。
 
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1935年 アメリカ 「戦艦バウンティ号の反乱」
船長ブライ チャールズ・ロートン
副官    クラーク・ゲイブル
アカデミー作品賞受賞 
ノートルダムのせむし男のチャールズ・ロートンの見事に忌々しい艦長役の演技が見ものです。
 
1962年 アメリカ  「戦艦バウンティ」
船長 トレヴァー・ハワード
副官 マーロン・ブランド
わがままマーロンが本領発揮 撮影用の艦船のレプリカを作らせたほど、その後ハリケーンで沈没。
 
1984年 イギリス  「バウンティ愛と反乱の航海」
艦長 アンソニー・ホプキンス
副官 メル・ギブソン
 
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長々とお話しました「バウンティ」ですが、あのスタートレックにも出てきまして、こちらは乗っ取った宇宙船に「バウンティ」と名付けるオマージュです。
 
錦織選手残念でした、歴史的快挙はお楽しみとしてとっておきましょう。
ついにデング蚊が江戸川を越えて千葉県にも・・・。
今のうちに虫除けスプレー買っとかなきゃ。