自宅の前にいるのに家の鍵がなくて締め出されてしまった、という何とも情けない状態に陥った私。
さて、どうしたものか...。
まず最初に考えたのは、夫を追いかけてどこかで鍵をもらう、ということ。
でも、その時点で夫は既に電車の中で、車で追いかけても追いつくはずはない。
さらに、出張先は広島なので、唯一可能性があるとしたら私も電車で名古屋駅まで出て、新幹線待ちの夫を捕まえる、という方法。
が、前回の記事にも書いたように、その時の私は、ルームウェアにカーディガン。
かつ、すっぴんで、とてもじゃないけれど電車に乗れるような恰好ではありません。
もうあとは業者に頼んで、自宅の鍵を何とかして開けてもらうしかない。
携帯で何軒か鍵を開けてくれそうな業者を調べて電話し、その中で一番早く(と言っても1時間後)来てくれそうなところにお願いすることに。
しばらくして来てくれた業者さんは、人当たりのいい30代前半と思しきお兄さん。
一通り状況を説明し、裏口と玄関の鍵を見てもらいました。
「う~ん、まだ玄関の扉の方が開けられる可能性は高いかな。ただ、一度鍵を壊すことになるので、付け替えが必要になります。」
てっきり針金みたいなものでカチャカチャやれば開けられる、と思っていたので、大事になりそうな気配にちょっとビビる私...。
考えてみたら、そんな簡単に玄関の鍵が開いたら、逆に怖いですよね(笑)
ちなみに、その業者さんのホームページには料金は「2,200円から」となっており、詳細に確認すると鍵開けは「6,600円~」となっています。
付け替えとなると、倍くらいは考えておかなくてはいけないかも。
2万円でおつりがこればいいけれど...。
ところが!
そのお兄さんが提示した金額は、なんと....。
17万円!!!
作業費だの鍵代だの書かれた見積書を見せられましたが、金額が衝撃的過ぎて、詳細は全く覚えていません。
いくらなんでも、はいそうですか、と即答できる金額ではないことは確かです。
私が断りそうな気配を見抜いたのか、お兄さんは
「鍵を付け替える、という前提でなら、鍵交換のついでに玄関の鍵を壊すということにして、もう少しお値打ちにできますよ!」
と交渉してきましたが、その金額ですら7万円ほど。
7万円あったら、頭の先から足の先までユニクロで新品の服を買って、ドラッグストアでお化粧品揃えて、近くのビジネスホテルに1泊してもおつりがくるはず。
咄嗟にそう計算し、「結構です」とお引き取りいただきました。
その後、少し落ち着いて考えてみたら、この春から一人暮らしを始めた娘が確か、自宅の鍵をまだ持っているはず、ということに気が付き。
すぐLINEで連絡してみたところ、ちょうど授業前でまだ家にいた娘を捕まえられ、自宅の鍵が娘の手元にあることも確認できました。
娘の下宿先までは、高速を使えば車で1時間半ほど。
すぐに車を飛ばしてお昼ごろに娘の下宿まで行き、無事自宅の鍵を入手してとんぼ返りで戻ってきました。
そして家の鍵が開いたときの嬉しさたるや...!
それ以来、家を出るときには、携帯と家の鍵だけは確認するようにしています。
ただ、「喉元過ぎれば熱さを瞬時に忘れる」特技も持っている私のことですから、いつまでこれが続くやら。
自分でも全く自信がないのが、情けないところです。
