闇を照らす月夜に導かれて-すまいる

えみはまた病室で1日を過ごす


俺もまた学校帰りに病院に行き


ドアの先にえみの姿をたしかめながら


今日もいる


今日もそこにいることを確かめるように・・・


「えみ、ほら!

一緒の高校行き・・・あ。」


「いいよ、気をつかわなくても

どうせ、この体は・・・」


卒業までもたない。


えみはそういいながら


開けられた窓のほうを向く。


そこから見える風景はまるで


えみの命を分かってるように落ち葉が


1枚1枚ゆっくりと落ちていく。


えみのその言葉にぎゅっと胸が


締め付けられる。


「そ、それでも!

な、えみ!一緒にさ?」


「しょう?無理してる?」


そう、えみの言うとおり俺は無理してる


普通の人と変わらないように人生を


送って欲しいかのように


えみにそう見透かされたのが吃驚して


眼開いてしまった。


その眼をえみに見られないうちにえんが


言葉を発した。


「それはえみはだよ。高校受験なんて・・・」


無駄?


「やってみなきゃわかんねーじゃん。」


もしかしたら


もしかしたら


・・・一緒に卒業して、一緒に入学して


病気のこと忘れさせてくれるような


毎日が遅れるかもしれないじゃん。


「しょうと一緒だと、病気のこと忘れちゃうね。」


えみもそう、思ってくれていたようだった。


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