The Old Man and the Sea | My life in Paradise

My life in Paradise

フルマラソン走り始めて7年目に入りました。ランニング、アメリカンコッカースパニエル、ハープをブログに書いています。

「老人と海」はアメリカ、イリノイ州出身の作家、アーネスト・ヘミングウェイが1952年に出版しベストセラーになり、1954年にノーベル文学賞を受賞した作品です。しかしながら、ヘミングウェイ自身は強靭で行動的な性格から、波乱万丈な生涯を生き、涙ぐましい最期を遂げた人でした。

 

「老人と海」の話は、

老人は84日間も魚が釣れなくて、助手の少年の両親は、もう老人の船に乗るのをやめて、別の船に乗るよう少年に言い、言われた通り、少年は別の船に乗って、魚をたくさん釣ってお金を得ますが、老人はお金がありません。

 

 

かつては腕のいい漁師だった老人を少年はたいそう尊敬していて、そのような老人を気遣い、あれこれと世話をやきます。

一匹も魚を釣れないで海から戻ってきた老人に少年はビールを御馳走し、こう言います。

 

‟I would like to go. If I cannot fish with you, I would like to serve in some way.”

‟You bought me a beer,” the old man said. ‟You are already a man.”

 

このように、少年を自分と対等な大人としてみている老人の言葉が印象に残りました。

 

翌朝、老人は助手の少年無しで魚を捕りに一人で海にでます。

大海原の真ん中で、老人が、海を女性に喩える箇所が印象的でした。

 

He always thought of the sea as  la mar which is what people call her in Spanish when they love her. Sometimes those who love her say bad things of her  but they are always said as though she are a woman.

(以下翻訳)若い漁師の中には、サメの肝臓で儲けたお金でモーターボートを買ったりする者がいて、そういう者は海をel marと男性形で呼んでいた。そういう者にとっては、海はライバルであったり、単なる場所だったり、敵でさえあったりするのだった。しかし、老人にとって海はいつも女性であり、大きな恵みをくれたりくれなかったりするものだった。野蛮なことや危険なこともするが、それは彼女自身どうにも止められないことなのだ。

 

なんと素晴らしい言葉ではありませんか!

温暖化や環境破壊の危機にある現在の人間たちに、思い上がるなと言う警告に通じるものがありますね。人間が海にしたことは、絶対に人間に返ってくるでしょう。マイクロプラスティックがその一つです。

 

まだ本の前半を読んでいますが、先が楽しみです。ギャツビーのような映像はありませんが、Youtubeに映画を見つけましたので貼っておきます。小説とはちょっと違っており、作家自身が映画に登場して老人を観察して小説を書いていますが、イメージは伝わってくると思います。