幼なじみ
そうか。
彼との付き合いはもう19年になるのか。
何年振りかで彼に会った。
あんなにも一緒になってバカな事をしていたにもかかわらず、スーツ姿で会うのは初めてで、駅で再会した時にはその恰好が滑稽に見えたので、とりあえずお互いをけなし合った。
今回の目的は、半分は仕事で半分は懐かしむためであったが、結局のところ3:7の割合でとにかく昔話をしては、腹の底から笑った。その空間のなんと居心地のいいことか。
幼なじみ。
本当にいい響きだ。
彼との付き合いは小学校までさかのぼる。
当時、かれは生徒会長で、私が副会長だったが、その関係は中学生になっても続いた。
そんな彼との昔話ではあったが、話の内容は決してグレードの高いものではなく、むしろ正反対の「バカで熱くて、スケベな話」に終始した。イタリア料理店ではバツが悪くなり、カフェバーに移動するほどに。
今回再会した目的は、上記のとおり仕事と懐かしみだが、その前の大前提として今まで紡いできた友との絆をより深めたいという想いがあった。それは25歳という歳になったからこそ思うことであり、「広く浅く」の関係への限界を感じていたということでもあった。
結局、お互いが会社という枠組みに疲れていたんだと思う。
なんとなく、帰りの電車で考えてみた。
大人になるって 深みを持つこと。
間違っていてもいい。今の自分の定義をここに決めた。
最後に
昔話をしていれば、あの頃に戻りたくなる。
よくあることだ。
でも戻れない。
・・・本当?
だから戻ってみることにした。
あの頃に。
決行は夏。
それがどんな旅になるのかは未定。
でもやる。
それは、原付での温泉宿泊旅行かもしれないし、夜行バスで広島行って財布を落として大騒ぎすることかもしれないし、深夜に山中湖で釣りをすることかもしれないし、18きっぷを使って遠出をした先で、ブラジルショップに入り、エロ本を買ったつもりがただの女性誌でガッカリすることなのかもしれないけど
とりあえず
どうやら思い出は絆を深めるようだ。
そしてそれは
うん
すごく清々しくて気分がいい。