以前の記事ではやっつけ仕事的に思いついたことを書き綴りましたが、もう少し思い出したことがあるので電車が着くまで書いてみます😅
※バイクの安定性に影響するファクターは色々とありますが、ざっくり分けて静的なファクターと、動的なファクターがあると考えられています
静的なファクターを挙げてみると、
⇒ホイールベースと重心位置や着座ポイントとの相関関係、
https://www.bikebros.co.jp/catalog/1/100_1/
895mm/660mm(1999年スプリングコレクション)
https://www.bikebros.co.jp/catalog/1/128_3/
1,035mm/不明(Dax50/70)
https://www.bikebros.co.jp/catalog/1/999_54/
1,155mm/775mm(モンキー125)
キャスター角&トレール量との兼ね合い、
25°00′/42mm (1999年スプリングコレクション)
63°(27°)/68mm(Dax50/70キャスターの表記が昔の数値となっていますので今風の数値も入れておきました)
25°00′/82mm(モンキー125)
スイングアームの長さとリヤサスペンションの入力角などとの相関関係とか…
動的なファクターとしてはホイール(タイヤ)径や重さ(質量)、
※ホイール(タイヤ径)ゴリラ8インチ、Dax10インチ、モンキー125は12インチとなっています
⇒ホイール径は大きい方が、重い方がジャイロ効果が大きくなるので安定傾向になります。
・前ブレーキをかけた際のキャスター角とリヤタイヤがどれだけ接地しているのか?と言う点(アンチスクワット率?)、スイングアームピボットの位置とドライブスプロケットの中心とピボットとの距離、スイングアームの長さとピボットからの距離の比率(設定など)により、
⇒キャスター角が立てば(起きれば)運動性は上がるものの安定成分は薄れて行く傾向に、リヤ周りの比率が低く(小さく)なればマイルドな動きになり安定成分は増す方向に作用します。
※またエンジンの搭載位置と重心高、ホイールベースとバイク固有のファクターとして、ライダーが乗った(着座した)際の着座位置&高さとの兼ね合いも安定性と運動性の両面に影響するので、それ等も考え合わせてみるとおおざっぱな問題点や解消法が掴めて来ることと思います。
・やたら小難しいことを書き連ねましたが、ざっくり言って、同じカブ系のエンジンを搭載したモデルの中でも、前後に寸詰まり感のあるモンキー/ゴリラ(子どもが乗ることを想定して造られたモデル)よりも、ダックス/シャリィ(大人が乗っても安定して走れるように造られたモデル)の方が安定性が高く、たぶんJAZZやマグナに至っては更に安定指向になっていることは想像に難くないことでしょう!
⇒キャスター角が寝ていてトレール量が大きくホイールベースが長く、後ろ寄りに低く座れる方が、その反対に比べて安定成分が高いことは理に適っていると思います