お正月もあっという間に過ぎてゆき お仕事が始まりました
朝っぱらから入り口で先輩のうしろ姿を発見しました(
私『せんせー』(追)
先輩「 ? 」
『あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いします(
「先生?」
『 ? 』
「仲直りなしな」
『ちょ…! しーぃ! 無理言わんでください(小声)』(
学生「あ せんせー あけおめーことよろー」
私『Σ!?』
先輩「おめでとう 珍しいな こんな朝早く」
学生「え 徹夜っすよ」
先輩「は?」
学生「オールで桃鉄やってました」
先輩「お前らあとで泣きついてきても知らんからな 特に○○」
○○「たよりにしてるっす」
先輩「知るか」
別の学生「あ せんせー!」
私『………』
人気ものめ…
ちょうどよかった
今のうちに…
先輩「長谷川」
私『Σ( びくぅ )』
先輩「あとで取りに来て」
私『……はい…』
( 先輩室 )
「遅ぇよ」
『すみません 師匠に捕まってしまって』
「挨拶しに行くん?」
『 ? 』
「カズのとこ」
『
「俺も一緒に行く」
『え 嫌です』
「は?」
『先生と一緒やと1日かかりますので』
「先生?」
『お仕事中は先生です』
「仲直りなしやな」
『ちょっと待ってください お仕事中は勘弁してください』
「仲直りなし」
『先生!』
「
『う…』
「
『………』
「別にええよ 無理なら呼ばんで その方が俺も許したフリせんですむし」
『………』
フリ…
本当に許してくれる訳やない
先輩やったら何言うても無理やって分かっとるけど
フリか…
2人のときだけにしてくれただけでもありがたく思わんと…
『分かりました…』
「………」
『 ? 』
「………」
『あの…』
「………」
『………』
「………」
これって…
もしかして呼ばせようとしとる…?
『何もなければ失礼します』
「待て」
『( びくっ )』
「 ん 」(カギ投)
『わっ』(受)
「昼休み 待っとって」
『嫌です』
「なんで」
『なんで?』
「一緒に行くのは別に変な事やないやろ」
『先生がおるとめんどくさい』
「めんどくさぃい? つかまた先生言うたな もうやめ 仲直りなし」
『あああああすみません』
「お前呼ぶ気ないやろ」
『あります めっちゃ呼びたい もう癖で』
「呼びたい? なら
『間違えた!間違えました!
「 ハァ… まぁええわ 昼 ちゃんと待っとれよ」
『………』
「返事」
「ぁぃ…」
なんでこんなことに…(自業自得)
( 車先輩のそば )
一緒に挨拶回りは初めてで 車先輩のそばで放心状態に
べつにへんなことやない(ぶつぶつ)
べつにへんなことやない(ぶつぶつ)
べつにへんなことやない(ぶつぶつ)
「わっ ビビった… んなとこで何しとるんや」
『草ぬき…』
「カギ渡したろ 入って待っとれよ ったく」
『すみません…』(渡)
( 手掴 )
『Σ!?』
「こんな冷たくなって 風邪ひいたらどうするんや ほんまアホやな」(両手重)
『だだだいじょうぶです』(手剥)
「着いたら先あったかいもん飲も ほら早く乗れ」
『( 急いで乗車 )』
ぶいーん
「一緒に行くのは初?」
『……?』(緊張)
「〇(キャンパス)」
『ソデスネ…』
「あんドーナツあるかな」
『ドデスカネ…』
「前行った時売り切れとったし 結構人気なんやなあれ」
『ミタイデスネ…』
「 ? どうかした?」
『ベベベツニ…!』
「 ? 」
ううう
緊張する…
どきどきする
ばくばくしてきた
心臓もつかな…
なんか先輩かっこええし…
「あー… このままどっか行きてーなー」
『………』(ばく中)
「な?」
『へ…!?』
「気分悪い?」
『いいいいえ!』
「遠慮せんとちゃんと言えよ?」
『( うんうんうんうん )』
すーぅ
はーぁ
「マジで大丈夫か?」
『大丈夫です すみません』
「ほんまか?」
『はい』
もうなんか
車こわいとかどうでもええ
こんなどきどきするのはこわいからやない
それだけははっきり分かる
先輩かっこええな…
「今日Fおるかな」
『いらっしゃるみたいです』(酸欠中)
「仕事の話になっら逃げような」
『はい…』
「ふふw」
もうむり
たおれる
たおれたい
やっぱりちょっとこわいかも
別の意味で
私いつになったら普通に話せるようになるんやろ
ていうかおかしい
こんなずっと一緒におるのに先輩と二人っきりになると心臓がばく
いつかする
しんどい
なんでこんなかっこええの
( 到着 )
「あっという間やな 大丈夫やった?」
『はい…』(ぐったり)
「ほんまに?(顔近)」
『 !!』
ああ心配させとる…!
こんな挙動不審やったら誤解される
でもむり
そういうことにしといてほしい
いつまでもかっこええ先輩が悪い
『許してください』
「え?」
『あいえ…! 行きましょう!(降)』
たったったっ(小走)
「おい 留衣」
『Σ!!』
だっだっだっ(戻)
『しーぃい!』
「 何 」
『名前はやめてください! マジで!』
「お前が置いて行くからやろ」
『………』
帰りたい…
F先生「あれー 珍しい」
私『あけましておめでとうございます(礼)』
先輩「おめでとう 今年はよろしくせんでくれ」
F「何それ(笑) よろしくさせてよー」
先輩「マジで俺らを巻き込まんでくれ」
F「いやムリ 笹がおらんと生きていけん」
私『えっ』
先輩「やったら〇んでくれ」
F「
先輩「いつも置いて行かれる」
私『えっ』
F「へぇー 置いて行くんや 三上を すげーな笹」
私『ちがっ』
F「あ そうや あとで持っていこうと思っとったんやけど ほい みやげ」
私『ぁあありがとうございます(礼)
F「今年はひよこ」
私『ひよこ!? マジっすか! うれしい!! やった!』
先輩「餌付けすんなよ」
F「あー なるほどね そうかも!」
私『 ? 』
F「笹 いつもめっちゃ喜んでくれるからあげ甲斐があるんよね うまそうに食ってくれるし」
私『うまいですし』
F「なw」
先輩「ハァ…」(呆)
その後先輩は あんこ話で大興奮する私の首根っこをつかんで次のとこ
山南「 あっ 」
私『ぁああけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いします(
先輩「おめでとうございます(礼)」
山南「
先輩「よろしくお願いします」
山南「すみません もっと早くご挨拶に伺いたかったのですが」
先輩「
大人の会話…
よくすらすら言葉が出てくるな
うらやましい…
先輩「今日はちょうど時間があいたので ただの運転手です」
私『運転手…』
山南「よかったですね(小声)」
私『え…!? あ…はい…(赤面)』
山南「クスw 本当かわいい」
私『
山南「三上先生もよかったですね」
先輩「 ? 」
山南「なんでもないです(にっこり)」
私『………』
この人…
私の気持ち知ってからというかあの日からぐいぐいくる
弱み握られた感
いつか先輩にバラされるかも…
もう先輩と挨拶回りはしないと心に決めました