「羊と鋼の森」「蜜蜂と遠雷」注目を浴びている本を、
読書嫌いだった私が夢中で読んでしまったところです。
どちらもピアノに纏わる内容ですが、
そこには音楽という広い範囲への問いかけが読み取れます。
音楽は楽しくなくてはならない(^^♪ と誰しもが口にする割には
現状は未だスポ根的な練習や普遍的は誤解もうごめいています。
今回は誤解されている例を紹介します。
1・シャンソンは低い声で歌うように教える指導者が多いよです
が、フランスの語りがメロディーに乗ったジャンルですから、愚痴ば
かりではありませんし、軽く歌った方が素敵な曲も沢山あります。
有名な「枯葉」をやけに低音で歌うと
〈濡れ落ち葉族〉みたいになりますよ。
2・外国曲を原語で歌う事はある種楽しいですしメロディー
に言葉が合っているので歌い易いですが、〈人に聞かせる〉という
場合はやはり発音だけでおまじないのように歌わず,単語の意味や
表現も理解して歌うべきです。私もクラッシックの勉強の時期は、
やたらにイタリア語やドイツ語・ラテン語・フランス語などの原語で
歌わされましたが、各言葉の意味や内容を調べて歌う事はほとん
どなく、つまりつたない発音で声だけを磨いてきたようです。
プロになり
歌は言葉が命だと感じ方を一変して以来日本語で歌っています。
此処に印刷の関係で無駄な行を入れますごめんなさい(≧▽≦)
先日有名なアーティストが話していましたが、その国の言葉(母国
語)以外の言葉や外国人が歌っても絶対にものにならない!と。
3・カラオケとは、先に機械的に録音された伴奏を聴きながら
歌うものです。つまり機械に遊ばれているという事をお忘れなく。
生演奏の伴奏で歌ったり、鼻歌や子守唄や応援歌や・・・伴奏なし
で(アカペラ)で歌う事が本来の楽しみ方です。狂っているピアノで
伴奏されてもその音の合わせて歌えることが大事です。ピアノは
調律した時点から狂い始めますから、皆さんが聞いたり触ったり
するピアノは殆ど狂っています。絶対音感を持っている人は
とても歌いずらい現状を凡人は知りません。
4・合唱とは、如何に指揮者の忠実な部品になれるか
です。
声は後ろにも横にも飛びませんから全体のバランスは感じること
は不可能です。アンサンブル(重唱)はそれぞれのパートを一人
ずつ歌うのでお互いを聴きあい楽しく歌えますが、半円形の形に
並んだとしても作品として聞こえるのは指揮者だけです。
生け花を挿すのが指揮者。
どんな長さや角度にしたいかを歌い手に指示するのですから、
指揮者が偉い訳ではありません。
威圧したり怒鳴ったりする指揮者は音楽家とは言えません。
一緒に作品をつくっていこうとするならば、自ずとそういう言動に
なる筈です。バンドやソロ(独唱)と伴奏の関係も同様
指揮をしたい人は腐る程います。いくらアマチュアの歌い手だとし
ても、なじったり、怒ったりする指揮者で歌う事はお勧めしません。
2024年5月6日修正(68歳)
更科寿子のホームページ
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