ラグビーの試合を見ていると、昔と比べてキック(特にボックスキック)が多く使われている事がわかると思います。それには賛否があり、つまらないという声も少しあります。しかし、一試合での平均トライ数が今までで一番多く、戦術の進歩もあり、個人的には凄く面白いと思います。今回はなぜほとんどのチームがキックを多用しているのかを解説したいと思います。
ディフェンスの変化
アタックの戦術にトレンドがあるように、ディフェンスにもトレンドがあります。ディフェンスは大きくわけると詰めるディフェンスと詰めないディフェンスがあります。少し前から多くのチームは、相手が外にボールを運ぶ前にボールの通り道を塞ぐ、詰めるディフェンスを使っています。この戦術はアタックにとってとても厄介で、テンポよく外に運ぶ事がとても困難です。そのため後退させられてしまう可能性がとても高いです。
攻略法
ディフェンスの特徴を知った上で、攻略法として考えられるのはキックです。その中でも、ボックスキックなどのコンテストキックが多く使われます。
キックを蹴ることで、ディフェンスをアンストラクチャーにする事ができるのです。しかし、ただ長いキックを蹴るだけではボールの再獲得は難しく、相手に十分なプレッシャーをかける事も困難です。
そこでボックスキックなどのコンテストキックを蹴り、相手にプレッシャーを与え、上手くいけばボールを再獲得する事ができます。ボールを再獲得した時には、ほとんどの相手が戻っている最中なので普段のように詰める事ができず、アタックに勢いがうまれます。
良いボックスキックは3.5秒以上で20m前後なので、ボールを獲得すれば簡単に20mゲインすることができ、相手のディフェンスも崩れた状況でアタックをする事が可能なのです。
まとめ
今回は現代ラグビーにボックスキックが多い理由を解説しました。他にもキックを蹴る理由はあり、相手の戦術やバック3の上手さ、試合当日の天気など色々な要因がありますが、ボックスキックを蹴ることで相手ディフェンスを崩し、詰めるディフェンスができない状態でアタックに勢いをつけられる事が大きな理由です。ボールを獲得できなくても20m前後進めるので、リスク管理もできます。