【コーチ退任のご挨拶】
NPO法人ラグビーパークジャパン コーチ
林拓司(Taku)

 4年前、川合レオ(代表)の夢の実現をサポートするため、私はラグビーパークに参加しました。それは、私自身の人生においても一つのチャレンジでもありました。

 ラグビーパークでの子どもたちとの出会いは、いつも、私の人生に勇気と活力を与え、毎日をとても充実したものにしてくれました。私は、常に全神経を集中し、全ての力を注いで子どもたちと向き合おうと、努力してきました。うまくいってもいかなくても、「前進することをやめない」ということを大切にしてきました。

 それは、私が子どもたちになんとか伝えたいと願ってきたことでもあります。
 自分の道を自分で切り拓く力。
 現状に甘んじることなく、さらに先に向かって進もうとする意志。
 勇気。判断・決断力。継続。前進。。。
 人間とは素晴らしい力を持った生き物で、自らの強い意志の力で、自分の未来を切り拓いていくことができるんだということ。

 ラグビーのプレーの一局面にも言えることだし、人生においてもつながることだと信じています。私がラグビーを通して伝えたかったことの一つです。たくさんの生徒たちが、私の目の前で、自分の壁を自分の力で乗り越えて成長していく姿を見せてくれました。それは、私にとっての何よりの喜びでした。

 ラグビーパークという一つのチャレンジは、素晴らしい成長を見せてくれる子どもたち、そしていつも温かく見守ってくださる保護者の皆さん、応援してくださる皆さんのおかげで、4年前にまいた種に芽が出て、一本のしっかりとした幹を形成しつつあります。この先、枝葉を広げ、美しい花々や大きな果実を実らせていくことでしょう。風が吹けば飛ぶような小さな種を、皆さんと一緒にここまで育てることができたことは、私にとっての誇りです。

 さて、私は今、新たなステージでの新たなチャレンジに向かうため、ラグビーパークのコーチとしての任を退き、皆さんの前からお別れしなければなりません。寂しさを持ち出せばきりがありませんが、私自身が、勇気を持って決断し、自分の人生を前進させ続けるという姿勢でいることは、一教育者としての責任だとも思いますし、また、私の、子どもたちに対する最後のレッスンであるとも思っています。
 子どもたちに訴え続けてきたことを、ラグビースピリッツを、自分の人生においても実践していきます。他者を感じること、想うこと。自分の意志で判断すること。勇気を出して決断すること。あきらめないこと。進み続けること。。。


最後に・・・
 僕は君たちのコーチでいられたことを心から誇りに思っているし、それをこれからも大切にして生きていきます。君たちの中に、僕とのレッスンの中で手に入れたものが何か一つでも残っていたら、その欠片でもいいから、胸に灯して進み続けてくれたらうれしく思う。どこにいても、何があっても、君たち一人ひとりを応援していく気持ちは変わりません。僕も君たちも、自分のがんばるべきことをがんばって進み続けていたら、お互いに成長した姿でまた再会できる日が来るかもしれません。その日を心から楽しみにしています。

 保護者の皆さま、いつも皆さんの愛を感じていました。心から感謝しております。ありがとうございました。
 残りのレッスンも、精一杯務めさせていただきます。