2013年5月8日(水) 17:30-19:00/YC&AC(横浜)

今日は、風も緩やかで、とても気持ちの良い天候でした。
私事ですが、GW中に日本で初めて開催されたIRB(世界ラグビー機構)のストレングス&コンデイショニングコースレベル1の資格を受講してきました。

ストレングス&コンデイショニング(S&C)とは何かと言うと・・。
■ストレングスとは、
パワー、筋持久力、スピード、バランス、コーディネーションなどの筋肉の働きが関係するすべての体力要素に必要とされる能力のことです。
単なる力の大きさを表すだけでなく、様々な状況に応じて適切に筋肉の動きをコントロールするための神経と筋肉を合わせた仕組み(筋-神経系)全体の能力を意味します。

■コンディショニングとは、
トレーニングをより効果的に発揮させる為のクールダウンや、栄養管理、生活習慣などの体調管理など、競技力をより向上させる為の準備を言います。

総合的に2つの項目をとらえて、ラグビーにおけるストレングス&コンディショニングの目的を表現すると、パフォーマンス(競技力・競技成績)の向上とスポーツ傷害の予防といえます。

これらのジャンルは、今までのラグビー界では、基本的には専門家の方が担当されていた分野でもありました。
それもあり、今回の資格講習会でも、ほぼ全員の方が専門家の方々でした。

今回、資格取得にチャレンジしてみて、今まで自分自身で学んできた知識に間違いが無いことを確認することが出来たと同時に、新しい知識も知ることができました。


ラグビーパークという活動で特に意識している点を書いてみます。
■長期的プレーヤー育成方針
各年代の身体的特徴、精神的特徴を踏まえ、各年代において、一番、発達する要素の高い分野をメインとしてトレーニングすることで、長期的視点でプレーヤーとしての到達点を高くする。
プレーヤーを8年程度で育てるというスパンで物事を考える。

■メンタルコントロール(オールアウトできるプレーヤーに育てる為に・・)
最終的(18歳以降)には、80分間のラグビーで、常に出し惜しみすることなく、一つ一つのプレーで全力を出し切れるプレーヤーを育成することを目指す。
その為には、どの年代のプレーヤーについても、ストレングストレーニングを楽しく、そして、常に新鮮な気持ちで、常に100%で取り組ませるためのメニューの工夫や時間配分が大切。
小学生であれば、できるだけボールを使ったトレーニングや、ファン(fun)の要素を含んだメニューによって能力を引き上げてあげたい。
最終的に厳しいストレングスメニューを与えられても、無意識で自然と体が自分の限界にチャレンジしてしまうようなプレーヤーに育ててあげたい。

■コンデイショニング
自分の体を自分で守る意識の向上。
ストレッチへの取り組み。
怪我を防ぐための正しいスキル動作の獲得。
正しいスキル動作を身に付けるためのストレングストレーニングの重要性の理解。
体調管理の重要性の理解。


まだ、書ききれていないのですが、長くなりすぎてしまったので、今日は、この辺で、終わりにします。

プレーヤーの成長を1年単位で考えず、8年というスパンで考えて、どのようなアプローチが、プレーヤーの可能性を最大限に伸ばしてあげられるか?ラグビーパークという活動での限界もあると思いますが、私たちにできる最善のアプローチを常に考えて、実践して行きたいと思っています。
(川合)
Rugby Park Japan 【リポート】
Rugby Park Japan 【リポート】


【中学生クラス】
ラグビーパークの練習は、すべての練習がラグビーの為に行われています。
ウォーミングアップでのゲームも同じです。
今日は、ウォーミングアップでのゲーム要素が、実際のラグビーのプレーを考えた際に、どんなプレーの要素が含まれているかを生徒たちに質問してみました。
みんな、頭では理解してくれていました。
すべての練習を最終的にゲームをイメージしながら取り組む習慣が付くと良いですね。
クラスは、とても落ち着いて、一つ一つの練習に取り組めています。
これからも、頭も、体も使いながら、練習して行きましょう。。

練習メニュー
1、スペースタッチ(ダウン&サポート)
2、キャッチグ&パステクニック(2人一組・・左右20回程度)
3、キャッチング&サポート(テニスボールキャッチ)
4、ファンクショナルストレッチ
5、ナンバー2vs1連続
6、6対3セイムウェイアタック
7、4対4

担当コーチ:川合レオ


【小3-6クラス】
■今日のメニュー
①キックパス・ゲーム
②ストレッチ
③レクチャータイム(スピンパス)
④上級生:カウンター3対2/下級生:2対1
⑤上級生:4対4/下級生:3対3
⑥ストレッチ

今日は、スピンパスのテクニックトレーニングを行いました。
ゲーム要素(競い合いの要素)を含まないメニューになると、生徒によってはモチベーションが低下しがちです。
導入の仕方、発展の仕方、もっと柔軟に現場で工夫できるようにならねばと、ちょっと反省しました。
生徒一人ひとりが、自分の習得度を理解できて、レベルが向上した際の喜びも実感できるようなメニューを考え、また、現場での演出ももっとうまくやっていきたいと思います。

6年生が全体の半分以上を占めるこのクラスでは、内容的にどうしても先に進みがちですが、3・4年生には、今の6年生が通ってきたような階段を一歩一歩上っていくことも必要なので、うまくグループ分けしながら進行できればと思っています。

レッスンとして、まだまだ改善の余地がたくさんあると思いますが、少なくとも、参加している生徒のみんなが、90分のレッスン時間を惜しみなく楽しんでくれているようなので、そこは大事にしながら、進めていきたいと思っています。

担当コーチ:林拓司
アシスタント:武藤さくら